作詩/上松恭子 作曲/大山高輝 編曲/大野弘也
C/W 「人生勝負」
作詩/吉田有里 作曲/大山高輝 編曲/大野弘也
徳間 TKCA-90706 2015.06.24.
こちらは最近知ってビビった曲よ。松れい子さんの「いかないで」。
もう一回書くけど「いかないで」。もうアレよね、好きなの。どうしてこんな曲が出来ちゃうんでしょう。もう俺のためとしか(笑)
タイトルだけなら佐東由梨ちゃんにも同名の曲があるんですが
松さんのはダメな方寄り。勿論ダイスキな方です(あ、由梨ちゃんのも好きよ)
そしてもうお気づきかと思いますが、作曲は“あの”大山高輝先生…いやはや。こうなったら結城レイナさん「ホントホントほんと」・幸佳さん「どんがら小唄」と三部作に認定しちゃおうかしら…なんて云ってますが実は大山先生、三船和子サマの作品やらみんなのうた作品も作られるれっきとした大先生よ。ザ・ペガサスの「ラブラブ小唄」や、最近だと亜耶→諏訪しおりさんの「佐渡恋情」もこの方の作品です。その前に作曲家ですから歌詩とは基本関係ないと云えばそうなんだけど、多分小唄的なところがお好きなんではないかと。やっぱ小唄モノは色っぽさがないとね、「いかないで」は小唄じゃなくて都々逸寄りって事かな。
あ、作詩の上松恭子さんて方の作品はこれ1曲しか見つかりませんが…この方も大見高章なる方と同じかしら。
…ありゃ、先に作家のご紹介から始めちゃいましたけど、歌われてる松れい子さんもご紹介しなくちゃね。
6月25日愛知県豊田市生れ、長崎県平戸市育ちの松さん。デビュー曲は「ふるさと紀行/私のオアシス〜道の駅」(TKCA-90251 2008.01.08.)という事ですが、デビュー曲の紹介文で『全国デビュー』と書かれてたのでインディーズでのリリースもあると思われます(調べたけど出てきませんでした…)。「いかないで」はセカンドシングルですが、2014年8月27日リリース予定だった「連れてって/五木母子舟」(TKCA-90629)というシングルが発売延期(中止?)となってるようですね。こちらも大山高輝先生の作品みたいですが(作詩は池田けいさんて方)タイトルからするとヤバ過ぎたんでしょうか(ウソです笑)。あと、千葉山貴公さんのブログによると「ええかっこ」というタイトルのオリジナル曲もお持ちのようです。
お顔立ちはちょっと戸川よしのん似で俺好みのルックスな松さん。ジャケットはお着物ではんなり風味を醸してらっしゃるんですが、曲を聴くとヘナヘナと腰砕け、そのくせムックリ奮い勃ちますわよ。
なんしろ歌詩冒頭が
♫いかないでぇ〜
♫ねぇぇぇいかないでぇぇぇ〜
…ダメでしょ(笑)
しかもウナりが入りそうな怒涛の歌い出しメロなのに、松さんの歌唱ったらこれ見よがしなズブ濡れ声!美加マドカ「いっちゃダメ!」より更に直情的な寸止め強要ぶりです。
歌詩の内容は至って普通なんですよ。去って行く男を“いかないで”と引きとめる、切ないオンナの心情を歌った作品…ではないわね(苦笑
何しろ1番では「苦しいわ、切ないわ」だし、2番では“貴方がいないとどしゃ降っちゃうの”的な意味深な展開。3番は割と普通なんですが、何しろ歌い出しが『いかないでぇぇ』だもんなぁ。
こういう作品を歌う方って概してあっけらかんと、若しくはわざと視点を逸らしながら歌われる事が多いんですが、先述の通り松さんは真っ向対峙されてます。
もちろん歌は上手ですし聴かせる歌を歌える方なのはC/W「人生勝負」を聴けば分かるんですが、「いかないで」を歌う彼女は別人!Bメロはちょっとヨガり声に近い雰囲気で語尾をため息混じりにするわ、曲ラストはスゴみを含んだ半ウナりで歌い上げるわでこの歌詩に怯むことなく勝負を挑まれてます。
そう、まさにこの歌唱は彼女にとって“真剣勝負”っぽい感じ。写真とか見るとこういう色っぽさとは無縁の(あらこれはコレで失礼かしら)無邪気なお嬢さんに見えるんですが、その裏側にあるどろっとした妖艶さを大山先生は彼女に見出したんではないでしょうか。で、こんな高度な(というか異常な)テクを要求される作品を与えられた松さんが果敢にソコに挑戦されてるように感じてならないんですが…そんな真剣さが詩の内容より更にこの曲を色っぽくしてる所以かもしれませんよ。
そんな松さんのガチな感じが更に泡立って責めたててくるのがこの曲のPV。ご本人オフィシャル?のアカウントで動画公開されてましたので、画像にて紹介させて頂きます。フルはこちらで。
まずイントロからしてヤバい。
と思ったら、
…ねぇ、これいいの?大丈夫?(笑)
ちなみに間トロではこんなカットも。
歌ってる松さんは真剣です。
ちなみにこのシーンはフレーズのラスト。指を真上に挿しアゲるフリがあるようですが、曲の始めと終わりはこのフリなんですね。これが色っぽいというか淫靡というか…これは2番のシーンですが、1番は
以前にご紹介した小沢あきこさんの「なみだの鍵穴」も相当だったけど、こちらは曲だけならまだしもPVまでトータルプロデュースされたザ・エロ歌謡。スゴい…スゴ過ぎる!
…ってこんな事書いていいのかちと心配ではあるんですが、ご自身もこの曲の立ち位置を十二分に承知されての歌唱・演技だと思いましたので思い切ってご紹介致しました。動画にも自ら『セクシーPV』と銘打たれてるしね。
※松れい子様及び関係者の皆様、問題ありましたらご連絡下さいませm(_ _)m
前作「ふるさと紀行」はキチンとした哀愁モノで今の女性演歌歌手の王道路線。松さんも情感たっぷりに歌われておりますが、やはり俺としてはセクシー演歌路線の「いかないで」を推したいですね。この路線、今マトモに貫いてる人いないでしょ。この路線の第一人者・奥村チヨ様も引退しちゃうし、みどり姉妹は新曲でまた切磋琢磨してるけど(「花満開」vs「弓」。どちらも美樹克彦さんの作品てのがコワい)ド真ん中ではないし、まず若手でこの路線やる人がいないんだもの。旅情演歌も飽和状態だし、やはり毛色の違う曲を挿し色にしてご自身の歌の幅が広がっていく方がいいと思うんだけどなぁ。もちろん松さんのように基本の歌唱力と表現力が備わってる事が前提ですけどね。
前作「ふるさと紀行」はキチンとした哀愁モノで今の女性演歌歌手の王道路線。松さんも情感たっぷりに歌われておりますが、やはり俺としてはセクシー演歌路線の「いかないで」を推したいですね。この路線、今マトモに貫いてる人いないでしょ。この路線の第一人者・奥村チヨ様も引退しちゃうし、みどり姉妹は新曲でまた切磋琢磨してるけど(「花満開」vs「弓」。どちらも美樹克彦さんの作品てのがコワい)ド真ん中ではないし、まず若手でこの路線やる人がいないんだもの。旅情演歌も飽和状態だし、やはり毛色の違う曲を挿し色にしてご自身の歌の幅が広がっていく方がいいと思うんだけどなぁ。もちろん松さんのように基本の歌唱力と表現力が備わってる事が前提ですけどね。
確か最近はモナオさんともライブで共演されてたり、界隈ではよくお名前を拝見する松れい子さん。こりゃ、ライブ行って生で歌唱を拝見しなくては。「いかないで」ポーズ、是非体感したいっす!!
裏ジャケ。カワユイ!!
裏ジャケ。カワユイ!!
P.S. プチ情報。つか備忘録。
大山先生の発禁曲(だから違うって)他にもあるらしい。原ゆかりさんって方の「やってられないわ」(CRCN-2674 2016.02.24.予定分)松さんの「連れてって」とともにコレも聴きたい!