久々の更新となってしまいましたが、今回は昔っから大好きだった人をご紹介します。松尾和美さんの「哀愁ベイ・ロード」!
松尾さんをご紹介するにあたってどうしてもハズせないのが80年代のアイドル演歌歌手時代ですの。
彼女のデビューは1983年。佐東由梨ちゃんや河上幸恵ちゃん、吹田明日香サマと同期よ!デビュー曲は何と船村徹先生の作品で「釧路川」という曲なんですが、俺が初めて松尾さんを知ったのはC/Wの「白馬のルンナ」(これも船村先生の作品ね)でした。
ラジオでこの曲を初めて聴いた時はビックリ。内藤洋子さんのオリジナルは知ってましたがまさかこれをリメイクするしかもアイドル!がいるとは…で、レコード探したんですが見つからず(B面とは知らなかったモノで)謎の歌手扱いに、逆にそれが松尾さんを追い続ける結果となったのであります。
以前HPで松尾さんの事を書いた時、マネージャーの方(ジャーマネツッチー!!)からお礼のメールを頂いた事があります。本当に松尾さんの事を考え、自信をもってマネージングされてるんだなぁ…とヒシヒシ感じる文面に感動したのが思い出されます。ツッチーさん、お元気でしょうか。
…なぁんてちょっと懐古気味に書いてしまいましたが松尾さんは今も現役ですよ!
ホントは8cm時代の「あなたと歩いたヨコハマ」(秋山治子さんのカバーね)や最新曲の「北野坂愛歌」を紹介しようかとも思いましたが、やはり大好きな「哀愁ベイ・ロード」にしちゃいました。
古巣・クラウンを離れかなり経ってから久々にリリースされたシングルなんですが、松尾さんのあの歌唱は全く変わらず。ご本人が気持ち良く歌ってるなぁ、歌う事への喜びを噛みしめながら歌ってらっしゃるなぁ、てのが如実に伝わるこの歌いっぷり。彼女の歌唱、これは本当にホンモノです。
曲は70年代の馨りが立ち罩めるザ・歌謡曲なメロディ。イントロでいやらしいサックスからピアノに移った時にバックで入るギターのフィードバックみたいなのが超カッコいい!アレンジの宮本光雄さんは前に来宮隆二=つかさかず樹さんのトコでもご紹介しましたが、なかなかツボを突くアレンジされてますね。
松尾さんの歌唱は気怠くジャジーに始まるんですが、それでもそこらの歌手とは一線を画すテクニカルな表現をふんだんに魅せてくれてます。このひと手間が嬉しいんですよ、ただ気怠ければ、にしないところがプロの技です。
そしてサビでは大開放!タマンないっ!て位に気持ち良く歌い上げてくれてますよ。特に♫私はひとり耐えました〜の処なんてもうウネリまくりの歌唱を堪能できます、どんだけの匠技使うんだろうというくらい。凄い。
C/W「酔いぐれ子守唄」は最新曲でもC/Wに採用されてますがこっちは普通にいい曲。詩がなかなかイケてます。♫社長、のクダリとかなかなか出ない歌詩だわ。松尾さんはこちらでは曲に合わせて多少控え目な歌唱ですが、それでも充分聴かせてくれますよ。
それにしてもこの歌唱、やはりそんじょそこらの歌手には出せない味だよなぁ。そもそもこのハスキーでありつつキラキラという声質が魅力的だし、実はかなりクセのある歌い方なんだけどそこもスッと入っていけちゃうし。来年は芸能生活35年?のもうヴェテラン、歌唱もますます円熟の域に達しておりますよ。
かと思ったら見た目は昔のアイドル時代と変わらぬキュートさを保ってて、ココも大きなポイントですね。最近までブログやってらっしゃるのを知らず、この頁を書くにあたって初めて拝見。まだまだアイドルいけるじゃん、生意気トマト娘(笑)。
しかもライブも定期的に行ってらっしゃるみたいで、うー今まで知らなかったなんて何という情弱…orz
これはいつか必ずライブ聴きに行かなくては!それまでにはこちらも知らなかったベストアルバム(2012年にリリースされてました…「恋人たちの島」とか新録なのか?!)も買って聴くからねー。そんでいつか、生で「不思議なグラビティション」を聴くのが夢なの。カズミン、是非ヨロシクお願いしますっ!!