題名のない断酒日記。(――彗星夢死――2015、初夏。) -34ページ目

題名のない断酒日記。(――彗星夢死――2015、初夏。)

2015、初夏。
断酒に関する、言葉とも言えないような言葉をスクラップしています。

堀口大學、月下の一群から―――、

ルミ・ド・グウルモン、

雪。


シモオン、雪はお前の襟足のやうに白い、

シモオン、雪はお前の膝のやうに白い。


シモオン、お前の手は雪のやうに冷たい。

シモオン、お前の心は雪のやうに冷たい。


雪を溶すには、火の接吻(くちづけ)、

お前の心を解くには、別れの接吻。


雪はさびしげに、松の木の枝の上、

お前の前額(ひたひ)はさびしげに、黒かみのかげ。


シモオン、お前の妹、雪は庭に眠つてゐる、

シモオン、お前は私の雪、さうして私の恋人。


―――――


雪が降りましたね。
桜に降る雪。

断酒して生きていると、そういうものも見れる。