堀口大學、月下の一群から―――、
ルミ・ド・グウルモン、
雪。
シモオン、雪はお前の襟足のやうに白い、
シモオン、雪はお前の膝のやうに白い。
シモオン、お前の手は雪のやうに冷たい。
シモオン、お前の心は雪のやうに冷たい。
雪を溶すには、火の接吻(くちづけ)、
お前の心を解くには、別れの接吻。
雪はさびしげに、松の木の枝の上、
お前の前額(ひたひ)はさびしげに、黒かみのかげ。
シモオン、お前の妹、雪は庭に眠つてゐる、
シモオン、お前は私の雪、さうして私の恋人。
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雪が降りましたね。
桜に降る雪。
断酒して生きていると、そういうものも見れる。