※これまでの文章は「スカイツリーライトダウン 新説・花咲じいさん」にあります。
~つづき~
欲に目が眩んだイヂワルジジイは綺麗な花を付けた、お隣の庭の木をノコギリで挽こうとしていたのじゃった。
その時、何処からか哀しげな犬の鳴き声がして、足下から這い出た何かに両足を掴まれおった。
「な、なんじゃ?」
身動きが取れないジジイの背後からは何者かが近付いてくるのじゃった。
「私利私欲の為に我々の仲間・ポチを殺め、今度はお爺さんとお婆さんの大切な木を伐ろうとは不届き千万。到底、赦せん」
声の主は鬼の様な形相をした桃太郎(後のキノ太郎)じゃった。鬼退治をした張本人なのに(笑)
「ポチの無念を晴らさせて貰うぞぃ…」
化け猫と化した、ぬこ娘じゃった。
イヂワルジジイは叫ぼうとしたが胆を潰して、声にならない呻き声を漏らすだけじゃった。
桃太郎は背後からイヂワルジジイを羽交い締めにし、猫娘は身動きの出来ぬジジイを化け猫パワーで切り刻んだのじゃ。
やがて、猫娘がポチの遺灰を一掴み、ジジイに叩き付けると、まるで火炙りにされたかの様な熱さと息苦しさ、痛みに襲われて何度も絶叫し、とうとう気を失ってしまったのじゃ。
夜明け近くに、意識の戻ったイヂワルジジイが「うわ~…」と悲鳴を上げて飛び起きると、そこは自分の家じゃった。
「痛たたた…」身体のアチラコチラは大層、痛むのじゃが、不思議な事に火傷も切り傷も無かった。
夢か現(うつつ)か。
昨夜、自分に起きた筈の惨劇を思い返すだけで身震いが止まらんのじゃった。
流石に改心したイヂワルジジイはお爺さんとお婆さんを訪ね、これまでの数々の非礼、悪事を全て話して詫びたんじゃ。
「死んだポチはもう戻って来ぬが、心底反省してくれたのなら赦しましょう」
二人から赦されたジイさんは庭に出て、季節外れにも関わらず綺麗に花を付けたポチの木に手を合わせ、線香を手向けたのじゃ。
「ポチや、本当にすまんかった。もう悪事は懲り懲りじゃ」
すると花咲く木の向こう側から、花見に興じる楽しげな声が聞こえるのじゃった。
それはキノ太郎と猫娘じゃった。側には小さな仔犬が一匹おったそうな。
「おじいさんも一緒にどうですか、お花見」
「梅園の餡蜜もあるのよ」
その声にジイさんの目から涙がこぼれ落ちた。
ジイさんは足元に纏わり付く元気な仔犬を、そっと抱き上げたのじゃった。
~お仕舞い~
by 目玉オヤヂ
~つづき~
欲に目が眩んだイヂワルジジイは綺麗な花を付けた、お隣の庭の木をノコギリで挽こうとしていたのじゃった。
その時、何処からか哀しげな犬の鳴き声がして、足下から這い出た何かに両足を掴まれおった。
「な、なんじゃ?」
身動きが取れないジジイの背後からは何者かが近付いてくるのじゃった。
「私利私欲の為に我々の仲間・ポチを殺め、今度はお爺さんとお婆さんの大切な木を伐ろうとは不届き千万。到底、赦せん」
声の主は鬼の様な形相をした桃太郎(後のキノ太郎)じゃった。鬼退治をした張本人なのに(笑)
「ポチの無念を晴らさせて貰うぞぃ…」
化け猫と化した、ぬこ娘じゃった。
イヂワルジジイは叫ぼうとしたが胆を潰して、声にならない呻き声を漏らすだけじゃった。
桃太郎は背後からイヂワルジジイを羽交い締めにし、猫娘は身動きの出来ぬジジイを化け猫パワーで切り刻んだのじゃ。
やがて、猫娘がポチの遺灰を一掴み、ジジイに叩き付けると、まるで火炙りにされたかの様な熱さと息苦しさ、痛みに襲われて何度も絶叫し、とうとう気を失ってしまったのじゃ。
夜明け近くに、意識の戻ったイヂワルジジイが「うわ~…」と悲鳴を上げて飛び起きると、そこは自分の家じゃった。
「痛たたた…」身体のアチラコチラは大層、痛むのじゃが、不思議な事に火傷も切り傷も無かった。
夢か現(うつつ)か。
昨夜、自分に起きた筈の惨劇を思い返すだけで身震いが止まらんのじゃった。
流石に改心したイヂワルジジイはお爺さんとお婆さんを訪ね、これまでの数々の非礼、悪事を全て話して詫びたんじゃ。
「死んだポチはもう戻って来ぬが、心底反省してくれたのなら赦しましょう」
二人から赦されたジイさんは庭に出て、季節外れにも関わらず綺麗に花を付けたポチの木に手を合わせ、線香を手向けたのじゃ。
「ポチや、本当にすまんかった。もう悪事は懲り懲りじゃ」
すると花咲く木の向こう側から、花見に興じる楽しげな声が聞こえるのじゃった。
それはキノ太郎と猫娘じゃった。側には小さな仔犬が一匹おったそうな。
「おじいさんも一緒にどうですか、お花見」
「梅園の餡蜜もあるのよ」
その声にジイさんの目から涙がこぼれ落ちた。
ジイさんは足元に纏わり付く元気な仔犬を、そっと抱き上げたのじゃった。
~お仕舞い~
by 目玉オヤヂ
























