悪い夏
染井為人
本筋の生活保護問題から派生して、様々なルーザーたちに視点が切り替わり……なかなか賑やかなお話でした。
登場するケースワーカーたちも
なんかね、平均的な人間がいなくて
一般的に冴えないと定義づけられがちな容姿の男性であったり、薄気味悪さを漂わせる押しの強い女性、ボディタッチ多めのホモ部長
イロモノばかりで騒がしい
福祉側の人間がこうなんだから、受給者側はもっと凄いし
貧窮するシンママの幻聴なんか、ホラーですよ
早くに亡くなった夫に
見そこなった
なんて言われる(幻聴)シーン
居眠り運転でうっかり事故死するなんて、こっちこそ見そこなったわよ
ろくに保険金も出なかったしさ
そんな毒を吐くくらい感情移入して読みました。
全員に救いはなく、破滅に向かって転げ落ちてくノワールかなぁ
わくわくしたんです。
むかーしの香港映画(古くてすみません)じゃ
銃口向け合うとこ、包丁やサバイバルナイフといった刃物なのも近接な分、銃のような圧倒的優位さはなく仕留め難さがあるから
お、こりゃどう転ぶかわからないぞ
そんな独特の緊張感を楽しんでいました
がっ
あとがきで悲喜劇を描いてみようと思った、とありますけど
シリアス&バイオレンス期待してたのに
コメディ過多でシラケまして
じぶん小説に悲喜劇は求めてないな、と実感致しました。
その前に悲惨に人がしんでるんで、ヴィランどもも誰かしになさいよ
いっそ全員
とまあこんな感じに、思考をムダに過激化させる小説でしたね。
終盤のドタバタコメディがなかったらなあ。
◇◆◇
近所のスタバで友だちと会ってた長女
テイクアウトしてきてくれました
このスタバのサラダラップ
2種類ありますが、両方とも大好き❤
嬉しいなー
(1食浮いたし)
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村