Ford County
John Grisham
Ford Countyはグリシャムが創作した架空の地名で、この本にはその地に関連した6編の小説が収録されています。
どれも全く違ったテイストのストーリーで、グリシャム節は皆無です。終わり方も暗く静かで明るさはまるで見えません。
ただ最初の珍道中の話はドタバタコメディ調で、テンション高くぶっ飛んでいたまではおもしろかったです
が、ラスト。
意表はつかれましたが何だかがっかり
おもしろかっただけに残念〜
あと最後のお話はエイズが流行りだした頃の差別と風評被害がテーマなので鬱々とした展開が続き、最後も重苦しくて気が滅入りました。
末っ子の死刑執行に立ち会いに家族で刑務所までロングドライブする話とか、どれもグリシャムだと思うとイマイチでしたがキングみたいに別名義で発表されていたら、これはこういう作風なんだと認めることができたかもしれません。
まあキングについては寧ろバックマン名義の作品の方が好きなんですけどね
死のロングウォークとか痩せゆく男とか
全部邦訳で読んでるの洋書で読み直したーい(積読が二桁になったら、かな)
とにかくグリシャムは長編の方がいいと感じました。短編だと不完全燃焼になってしまいます。
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