The Devotion Of Suspect X: A DETECTIVE GALILEO NOVEL (Detective Galileo Series) (English Edition)

 

The Devotion of Suspect X
Keigo Higashino

洋書を読むのはコストと訳者のフィルターを通したくないからで基本和書は日本語で読みたい派だし、この作品は映画も観ているので買う理由は特になかったのですが

100円の魅力には抗えない爆笑

トリックは分かっていましたが、映画とは随所に違いがあるし
何と言っても容疑者Xが!!

主役を喰う勢い!で堤真一さんが演じた
陰気でも誠実で熱いX

原作では巨体・丸い巨顔・糸目の三重苦に加えて無表情。
「醜い男」と記述されていることにびっくりびっくり
大学時代のあだ名がBuddhaって爆笑笑
だるまより通じるんでしょうね笑い泣き

でもね、だからこそXの献身がより胸に響くんです。

松雪泰子さんが演じた薄倖のヒロインは原作から抜け出したかのようにピッタリでしたおねがい

でも天才的頭脳を持つ見た目あれな数学者が
彼女に命すら投げ出す理由

それが本当に、文字で語られると切ない。
ただ綺麗なだけじゃなくて
彼女たち母娘は
虚無の中に射した光なんですよね。

虚無って…辛苦と違って闇、闇しかない感じ
悲しい、とかツラいとか思えないくらい
何もない、あるとすれば底なしの絶望感

人は虚無の中では生きていけないです。

幸い私は悪夢でしか虚無を経験していませんが
夢と分かっていても引きずりました。

だからXの献身の理由付けをここに持ってきた点が
特に素晴らしいと読んで改めて感じます。

英訳された地名や人名で
ちょっとクスリともなりますが
英語ならではの強調表現が
もう最後の最後にぐぐっときて
また泣かされた!!
結末知ってるのに!!
悲しいの苦手なのに!!

映画でも松雪泰子さんの儚さを感じさせる美
そして堤真一さんの鬼気迫る演技
イケメンガリレオが霞むほど印象的でしたが
見るのと読むのとはまた違った掴まれ方をしました。

原作だと、多感な年頃の娘の方がXの気持ちに寄り添う言動をしますが、ヒロインがちょっと冷たくて
報われなさがいっそう酷い泣

◇◆◇

私が涙にむせぶ中
メガネは今日も変わらず見切り品GETウインク


助かるわ〜照れ


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