足跡追及第3会場の審査員は追及の審査をする時に手簿(競技点数をつける用紙)を挟むバインダーにS審査員が審査員達に追及審査を教えるために作ったマニュアルを貼り付けていたそうな。

S審査員っていうのは、審査会長おろしで被害にあった当事者のS審査員の事だよ。
足跡追及は犯人の足跡を追いながら、コースに沿って3個の遺留品を見つける競技。
物品を見つけられなかったらマイナス何点、コースをたどる途中で臭跡を失って顔を上げたらマイナス何点とか、ショートカットはその距離でマイナス点に差があるとか、細かな規定があるけど、S審査員が分かりやすく解説したマニュアルを作ってくれた。
事例別に、減点が細かく解説してある採点表だよ。
分かりやすく記載してあるって、訓練士にも評判が良いよ。
でもさぁ、どんなに参考書が立派でも試験で100点は取れないよ。
参考書を2回読んで100点が取れるなら、みんな東大に受かるだろうさ。
100点取るには、読むだけじゃダメ、一生懸命勉強して内容を理解できなきゃダメだろう。
同じオーバーラン(コースを外れる)でも、勢いのあまり踏み外すのと、臭跡を見失って外れるのでは、点数が違ってくる。
その違いを見抜いて誰からも文句の出ない採点ができるのは、何年も何年も、いや十年もそれ以上も勉強して経験を積んだ審査員だけだよ。
経験と研鑽だけが審査技術を磨くし、本部審査員として名前に見劣りしない審査ができるんじゃないのかい。
S審査員の書いたマニュアル貼れば、S審査員と同じ審査ができるって、勘違いには呆れるね、できる訳ないだろう。

スマホ見ながら運転する「ながら運転」は罰則があるけど、マニュアル見ながら審査する「ながら審査」は罰則ないのかい?
審査員が貼り付けた虎の巻に首っ引きの間、出場者はどんな顔して待ってりゃいいんだよ。

会報の講評読んだよ。大したもんだよ!
虎の巻き貼り付け審査員が書いたとは、追及審査2回目審査員が書いたとは思えなかったよ。
書いてて恥ずかしくなかったかい?