ミュンヘンは連日、マイナス15度という寒波に見舞われていますが、キーンとなるような寒さと
澄んだ青空は ミュンヘンならではの冬の風景にも思えます。
さて ギリシャの財政危機救済として 先頭立っているメルケルさんの指揮のもと、ドイツ国民にも
負担が多くのしかかる。。。という懸念が広がっていたドイツですが、1月末の新聞 ミュンヘンメルクア誌に
よると ミュンヘンがあるバイエルン州では 昨年より15%の税の増収が見込まれているそうです。
バイエルン州だけでなく、ドイツでは 税収による財源が過去に例を見ないほど、潤っているそうです。
昨年の12月の税収は過去最高で そのため、今年のドイツの国債の発行を予定より30%ほど少ない
170億ユーロにとどまる見通しだそうです。ドイツの国債の格付けの AAAの地位は強化されました。
つまり、ドイツは財政が潤っているので 国債を売って財政をまかなう必要が少なくなったということで
それだけ、財政が安定しているので ドイツの国債を買っても安心という意味で格付けの評価がいいと
いうことになります。
ここまで ドイツの財政が安定しているなら 国民に歓迎すべきと ドイツの納税者同盟は 給与所得税の
税率の改正を政府に要求しました。
ドイツの税金がどうなっているかというと。。。。。。。。
所得税
現在の所得税は年収が80万円ぐらいだと 14%、500万円ぐらいだと42%、2500万円ぐらいだと
45%というよう年収の額によって 違います。
ドイツの正社員の給料は 額面から 所得税、年金保険(14%)、連帯税、失業保険、健康保険、
介護保険、がひかれます。
その人の家族構成と年収によって 引かれる率は変わりますが、一番引かれるのが、
独身者で 手取りは額面の半分近くになってしまいます。
*連帯税:40年間、社会主義体制で支配されていた東ドイツの復興と貧しい東ドイツの人たちの年金など
経済支援をするための税金です。
所得税の5,5%。東西統一から20年を経た今、かなり疑問!の税金と言われています。
消費税
現在、ドイツの消費税(付加価値税)は19%。(スェーデンは25%とか!)
私がドイツに住み始めた25年前は7-8%で だんだんと上がって 19%になりました。
すでに価格に含まれているのでわかりにくい内税という形をとっています。
そして ものによって税率の違う、複数税率になっています。
たとえば、食品、本、雑誌は7%、薬、衣料、日用品、水は19%。
(ただし、バイエルン州では ビールは食品の部類に入っているので 水より安いのです。)
法人税
法人税というのは会社の収益に対する税金ですが、ドイツの法人税は収益の29%で世界一高いそうです。
会社は収入に応じて 法人税と営業税を払いますが、営業税は都市によって違います。
会社が払わなければならない税金が一番高いのはミュンヘンだそうで、収益の33%が、税金だそうです。
バイエルン州は BMW、フォルクスワーゲン、シーメンスなど、ドイツを支える企業が集まっていますので
そこから収益の33%はかなりです。特に去年、後半から自動車業界は好調ですので。
所得税、消費税など、高い税率で個人の生活に大きく影響しますが、公立の授業料はほとんど無料、
国内の整然としたインフラ、スェーデンとまでは行きませんが、母子家庭や 高齢者への福祉もわりと
行き届いていることで 税金が使われている内容が目に見えることもあり、仕方ないという感じです。
個人的見解かもしれませんが、高い税金を受け入れている背景には 国民が 政府の行動をしっかり、
監視していて 間違っていれば、きっちり、意見するからではないかと思うのです。ある程度、納得済み。
ドイツ人は政治の話をするのが好きと言われていますが、確かに政治に関心はあり、政治家も
国民の意見に敏感というか、政治家は国民の代表でなければならないという認識のもと、国民と
政治家が 同等な関係に思えます。
なぜ、ドイツがこんな世情の中、経済的に安定しているのか、。。。、
ドイツ人には ドイツがそれほど格別いいようには 思えないようです。
その理由として...
失業率も10%あたりをうろうろしているし、低所得者の急増、年金だけでは暮らしていけないし、
老人の介護保険もうまく回っていないし、教育部門では人員を削減しすぎたせいか、子供の学習能力の
低下など。。。細かいことを言えば、問題は山積み。
でも 引き締めていることから来る問題で ギリシャの引き締めないおかげで起きている問題とは
根本的に違うのですが。
国の財政はいいのですから 納税者にも経済成長による恩恵が一部還元されても良いのでは。。。
というのが、みんなのつぶやきでもあります。
メルケルさん、たまには 飴もください。




