建築探訪 鎌倉近代美術館 Column46 | Eee works Column.

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住まい手の想いに寄り添い 納得いく予算で 浮かび上がるカタチを磨き上げる

建築家 坂倉準三
モダニズムを生きる|人間、都市、空間
J u n z o S a k a k u r a. A r c h i t e c t


2016年1月末日をもって
65年の歴史に幕を下ろした
神奈川県立近代美術館 鎌倉館

終焉まぎわ。引き寄せられる様に鎌倉へ。

設   計:坂倉 準三
竣   工:1951年11月
構   造:鉄骨造2階建 
延べ床面積:1575㎡


鎌倉近代美術館として鎌倉・鶴岡八幡宮の
境内ない 平家池に沿う様に建築されています。


「建築家の仕事はそこに最もふさわしい形を探す事である」
との言葉通り 池のほとりに立つ建物は、平家池に沿う様に、浮かぶ様な佇まいでそこにありました。

モダニズムの名建築として世界的にも評価の高いこの美術館。
戦後の建築事情が大変な中1950年指名コンペにより設計者が決定したそうです。

審査委員長は吉田五十八
指名建築家は 坂倉準三、前川國男、吉村順三、谷口吉郎、山下寿郎
のいずれも巨匠建築家。

コンペ案では他の案がコンクリート造なのに対し坂倉準三案は鉄骨トラス構造と予算的にも
工期的にもコンパクトで、あったことも優位であったのではと言われているそうです。

1950年 6月末 設計者決定
1951年11月   竣工   

1575㎡の美術館とはいえ、実に 1年半で竣工。
おそらくこの間に実施設計も進めていると思われ、素晴らしい早さ。

内観を少し

大谷石と光で石の重厚感を表現し建物全体の落ち着きを表現し


同じ光を鉄と組み合わせる事で鉄を軽快なものとして表現した事がよくわかり、
おそらく意図した通り、そう感じました。






耐震性に難ありとの由により閉館との事。

非常に残念ではありますが、その最後に名建築を体感できた事が大変ありがたく、
何度も階段を登り、あらゆる場所から光と風を感じ、久々に建築少年の様な時間でした。