続きです。
子宮口全開になったあと。
20:15
愛犬にご飯をあげるため一旦帰宅していた夫が、病室に戻りました。
今日中に生まれるの連絡をもらって、焦って来たとのこと
先生と助産師さんが増えて、計3‐4名でサポートしてくれています。
いきむために、足置きに足をかけて、手はベッドの両側についているレバーを持つように促されます。
ふと足元を見ると、靴下を履いたままでした
はだしにならなくていいんだーとぼんやり思ったのを覚えています
少し冷えたので、病院から頂いた入院グッズの中に入っていたレッグウォーマーをはかせてもらいました。
LDRでは有線で好きな音楽をかけられたので、ハワイアンミュージックをかけていました。
いきみの合間に、夫が「音楽をオペラに変えようか?」と聞いてくれたのですが、それどころではないと一蹴。笑
夫は、私がオペラが好きで胎教代わりに流したり、「産む時はオペラを流そうかな〜」と言っていたのを覚えていたようでした。
が、本当にそれどころではなかった笑笑
夫はこの時、場違いな発言しちゃったと恥ずかしくなったそうです
麻酔が効いているおかげで、自分では陣痛がわからないので、いきむタイミングは助産師さんに教えてもらっていました。
でも、いきんでも、赤ちゃんが出てきている実感がないので、これでいいのかなと思いつつ、
「今の感じ、いいですよ~」の声かけのタイミングでいきみました。
そのうち、会陰切開する旨の声かけが。自然に破けるより治りがいいからとのこと。チョキチョキチョキと三回切る音がしました。
このころ、赤ちゃんの頭だったか肩が私の骨?に当たっているというか引っかかっている感覚がありました。
赤ちゃんも頑張ってる!と思うと、自然と私も頑張ろうと思わされて、また赤ちゃんが痛かったり苦しくないように、早く出してあげなきゃとも思いました。
その後も引き続き無心で何十回かいきんで、頭が出て
続いてまもなく肩と全身が出ました。
21:48
坊ちゃん誕生!
すぐ元気に泣いてくれました
身長50.0センチ、体重2938g。
9時間28分のお産でした。
それから私も酸素マスクを外してもらって、任務終了。疲れていたはずなのに、アドレナリンが出続けていた感じで、疲れを感じませんでした
まさかこんな短時間で生まれるとは思ってもみませんでしたが、とにかく無事に産むことができて心底ほっとしました。
坊ちゃんがケアをされているのを横目で見守りながら、
少しまでのちょっと張り詰めたような空気が消え去って、LDRに穏やかな、温かな時間が流れているのを感じました
この時の幸せな気持ちは,一生忘れられないです