これだけ吐き出し続けているので


少しだけ
気が済んだ部分も
あるような

ないような…



そう思うこともあります



もしかしたら
こうして
やっと だんだんに
普通の気持ちを取り戻せるのでは…?



そんなふうに感じる日も
あります




ちょうど1年前の今頃
夜中に
思いを吐き出している私に向かって
逆ギレした夫が
とりあえず今日は出ていくと言った
その背後から私は夫の背中を叩き続けて
自分の手の骨を折りました




「出て行くなら
 二度と帰ってこないでよ!!
 絶対に帰ってこないで!!!」
と 私は叫んでいた




そんなことを
思い出しただけで
また闇夜に
抜けられない沼が広がります




私にも夫にも
地獄のような沼




今までに何度もしている
同じ話を吐き出し
関係ない夫の過去の
彼女とのつきあいまで
聞いてしまう…
だって
夫という人が
何をどう考えて生きてきて
これからどうしたいと考えているのか
どんな考えで
どんな気持ちで
夫の人生がここまで来たのか
これからどうしたいのか
私自身も含めてだけど
なんだか もうなにもかも
わからなくなっているから…

私と関わりあって暮らしていく生活に
人と関わりあって暮らしていく生活に


夫の人となりが見えない


だから
それを探りたくて
そんなことまで聞いてみる…
なんでもかんでも
吐き出す聞き出す…




何を聞いても
夫の返事の仕方は



「…どうだったかなぁ…

 …そうだったのかなぁ…

 …そうだったのかもね…

 …そうだったのかもしれないね…」



などという文末で終わる
はっきりこうだああだ言わない
あまり記憶がないようにも見える
結局私がこうなの?ああなの?と
誘導尋問みたいになる




考えるチカラなど無くなるくらい
私がずっと
噴火しているからか…
それもたしかにあるとは思うけれども




もともと
夫には
考えるチカラなど
備わっていなかったような気さえ
してくる




それくらい
なにも解決しない会話の流れ




ほんとうに
そんな人と結婚してしまったのだと
30年経って
しみじみ思う
この30年で
結局 夫という人のこと
なんにもわかることなんて
できないでいたのだったと強く思う





つきあっていた彼女たちからは
ほほ相手の方から
離れていかれてしまっていたらしい夫



嫌味なことばかり言っていたよね 
と 同窓会で
言われたことがあるという夫




嫌な言い方されることって
とても傷つきますよね…


私は
浮気されて裏切られたことと同じくらい
そのあとに
夫から言われた数々の言葉に
とても傷ついていました
言われたことそれぞれを思い出すたび
虚しくなり
それならなぜ夫は
私と結婚したのか
なぜ夫は他の女へ走ったのに
離婚せず私と暮らしているのか
本当にわからなかった



この17年間の私の
あの夫と生きてきた時間を思うと



とても とても
みじめで
みじめで

みじめで


どうしようもなく
どうしようもなく
かなしくなって
むなしくなって



夜が明けるまで
沼の中に
ずるり ずるり
沈んでいくだけなのです…



泣きそうな夫の

「もう そんなに 泣かないで……」



かすかに聞こえるそんな言葉も

浮かびあがるために掴む
藁にもならずに

ただ

沈んでいくのです…