私が整えていたこの家の
このリビングで
女からのメールを読んでいたあなたの
その時の顔が
その時の表情が
その時の仕草が
私は忘れられない
私が整えていたこの家の
このリビングに
女は電話をしてきた
女はここへ入り込んできた
何度も何度も電話してきて
何度も何度も私の声を聞いた
写真を欲しがったあなたに
写真はダメだと言った女
写真はダメで
無言電話はいいの?
そんな女とあなたは
毎日毎日
路上でキスしてたと
私に言った
苦しんでる私にあなたは
たったの一回も許してくれないの?!
と怒鳴った
何回も何回もさぁ!と
怒鳴った
だから離婚して欲しいと
私言ったでしょ?
あなたは
私が嫌がると思っても
女との楽しみをとった
私との生活が壊れてしまっても
私のこころが死んでしまっても
私の人生がどんなことになろうとも
子供を陰で裏切ってでも
あなたは女との楽しみを選んだ
その想いを抱えながら
この家であなたと過ごす私の気持ち
女の入り込んだリビングで
その想いを抱えながら家のことをする私の気持ち
あなたが女のメールを読んだこのリビングで
その想いを抱えながら掃除をする私の気持ち
その想いを抱えながら料理をする私
そしてまだ
また女のもとへ通うあなたと過ごす
その私の気持ちが
あなたに想像できますか
ふたりで一緒に
守ってきたと思っていた暮らし
私の大切にしてきたものを
あなたと女が
全てなかったことにした
私の大切な場所へ
ふたりして土足で足を踏み入れて
泥々にして粉々にして
踏みつけていった
そうして壊されても
毎日毎日
あなたから
それくらい耐えられないなら
死ねばと言われ続けるかのような
生活を強いられてきた私の気持ちが
苦痛が虚しさが
あなたに想像できますか
たったの一回もと言われた私
一回ではなかったくせに
たったの一回もとあなたに言われた
私の気持ちが
あなたは想像できますか
娘の前で
いまもまだ
平静を装って笑っている私
1分1秒苦しみが繋がっていく
あの日から
来る日も来る日も
苦しみが繋がっていく私の毎日が
あなたは想像できているのですか?