1年前の昨日、妊娠を確認し、旦那と凄く喜んで、凄く幸せでした
1年前の今日、報告した親も楽しみだと、みんな嬉しそうでした
1年前の明日、流産になりました。

まさかこの時はまだ、自分が流産するなんて思ってもいませんでした。血を見たときは「え?なんで?」ってびっくりしたけど「流産」って言葉は頭になくて、とにかく不安なまま病院に向かいました。

旦那は仕事で私ひとり。怖くて不安で心細くてたまらなかったのを今でも覚えてる。きっと数秒で終ったはずの診察がものすごく長く感じた。

薄暗くて怖くてトラウマになるような診察が終ったあと
「流産になりかけてる状態、切迫流産」と言われる
わけが分からなくてついて、いけないまま説明を受け「流産を止めるために注射をしますね」と腰下お尻あたりに注射をした。これが結構痛いらしく、看護婦にも頑張ってねって言われたけど、痛みはそんなに感じなかった。たぶんあの時はそんなのどうでもよかったんだと思う。

ここでは見れないから、大きな病院へと紹介状をを渡された。
薬を飲んで安静にしとくしか手はないと言われ、帰る頃にはお腹に鈍痛。帰ってすぐに横になったけど時間が経つごとに痛みはひどくなって唸るような痛さ。心細くて旦那に電話したけど忙しいのか冷たい態度で早く切りたそうにされて、すぐに切った。不安と痛みで涙がでてきた。

それから数分間隔でくる痛み。痛くないときは「どうしよう、なんで?どうなるんだろう」とか悶々と考えて、陣痛はこれの何百倍痛いんだろうとかも思って、、痛みがきたら痛いと思うしか余裕が無いくらい。
でもまだ、流産するとは思ってない。自分が流産するなんて信じられなかったから。

だけど1時間くらい経ったとき、痛みが収まっているうちにトイレに行ったら便器に流れ続ける大量の血とともにポトンと何かが落ちる感覚。
この時始めて「あぁ、もうダメなんだ」って自覚した。
それと同時に痛みも嘘のようになくなって、泣いた。

だけどまだ現実を受け入れられない。ダメだと思っていながら、希望は捨て切れてなかった。家事も全部放り投げて横になってた。
次の日、旦那は会社に遅れて一緒に病院へ。
その頃の出血がピークで、病院のトイレで座ったら止まらない血で下着もはけなくて立てなくなって困った。

なんとか待合に戻るとすでに呼ばれた後ですぐに内診。大量出血のなかまた恐怖の内診台で心臓の音が聞こえてくるくらいバクバクする。
カーテンの向こうから聞こえてくる器具の音が怖くて足も震える。
「流産なんて嘘で、出血は関係なくて、大きくなってて・・」なんてずっと願ってたけど映されたエコーにはもう、何もなかった。
それを見た瞬間、涙が止まらなかった。

現実を理解できないまま「ちゃんとでてないから出血が止まらいんだけど、見えるとこまでおりてきてるから」とその場で処置をした。

診察室からでてきた私をみて旦那は少しびっくりしてた。何か聞かれても答えられなくて、人目も気にせず泣いた。というか涙が止まらなくて泣かずにはいられなかった。先生の話しも全然耳はいってこなくて、瓶に入れられた処置で取り出したものを見せられて、辛くて辛くてどうにかなってしまいそうだった。

結局その日旦那は、仕事を休んでずっと一緒にいてくれた。


旦那は「私が流産したこと」を覚えていても「1年前の今のこと」とは覚えていない。それが悲しい。過去でしかないんだと。あの子が生まれていたらもう半年がたとうとしている頃なのに、いなくなってしまったら過ぎ去ったことでしかないんだろう。


男と女は違う。
わかっていても旦那の言動にイラついてしまう。


1年前の今日に戻りたい。

お腹のなかにいたあの幸せな瞬間に戻りたい。