石垣島のアンガマの次に伊江島のペンシマを取り上げるつもりでしたが、忘れちょりました^^。
前後しますが、今回はペンシマ編です。
ペンシマは激戦地の伊江島に伝わる棒踊り。沖縄本島では那覇の安里や北中城の熱田などでフェーヌシマが伝承されちょりますが、国頭語の特徴としてHやF音がP音になることから、なまって^^ペンシマ ち 発音されよるごたります。
安里のフェーヌシマ
フェーヌシマとは文字通り南の島ちゅう意味で、ミクロネシアなどの南方から伝わった踊りやそうです。
まずフェーヌシマから見てください。腰にたらした五色のヒモは腰みのの代用かな?赤いカツラを被って踊るところは、まるでキジムナー^^。
本島では面をつけませんが、伊江島ではどういうわけか鬼の面をつけます。
ハウー ち 奇声をあびながら、四尺棒を持って登場、ダイナミックに踊ります。
次に唄に合わせて素手で踊りますが、この唄が意味不明とか。
出だしは「ヒーユー チャンプン マイフガピン マンエー サンエー」
むる分からんどーやー^^。
次に平安座パッタラちゅう武人が登場し、「この辺りに鬼が出没するので、退治する」ち宣言、鬼の村に行って闘い、捕えます。この段は本島のフェーヌシマにはなく、伊江島独自のもの。まるで桃太郎の鬼退治ですね。
セリフはうちなーぐちですが、本土ヤマトに多い鬼の面ちゅうのが気になります。
伊江島はヤマトとの行き来の航路に当たり、航海の任務を与えられたことからヤマトに行く機会が多く、薩摩などの鬼面をつけた芸能を見て影響されたものと思われます。
ヤップ島の棒踊りを見てください。
棒踊りは基本的にミクロネシアなどの南洋から伝わったものやったんですね。中国の棒術の影響も考えられるかも知れません。本土鹿児島の武術としての戦闘モードの棒踊りは、やはり文化伝承の道から外れちょると思いました。