30回目の国民文化祭の開催県は鹿児島で、いくつかの行事が奄美大島、徳之島、沖永良部などでも行われるそうです。島の独特の文化や民謡が紹介されるわけですね。
その内、大島の瀬戸内町で11月15日に「仮面の世界 in 奄美」ちゅう行事が行われるのを今年になって島の方から教えてもらいました。以前見に行った「諸鈍シバヤ」の地元である関係で、全国の仮面舞、仮面劇を一堂に集めて紹介する企画です。
アジア各地域や南洋の影響を受けた沖縄の仮面劇と、本土の文化の混じりあう奄美で行われることは、日本文化の多様性、日本、日本文化のそもそもの成り立ちを知る上で、大いに意味があると考えます。
本土からは秋田のナマハゲ、島根の佐陀神能、宮崎のひょっとこ踊りの三つが紹介され、奄美地域からは瀬戸内町の諸鈍シバヤ、油井の豊年踊り、
与論の十五夜踊り、
沖縄からは伊江島のペンシマ、石垣島のアンガマが公演予定やそうです。
本土3に対して、琉球圏からは5。つまり、本土の神楽などを中心にして、南西諸島のものをちょっと付け足すのではなく、島に視点を据えて、本土を含む日本全体の土着文化を眺めることになります。日本文化そのものの成り立ちを知る ちゅうのは そういう意味なんです。
こんな画期的な催し、見に行かん手はないですよね。
今からワクワク楽しみにしちょりますよ^^。
ポスターを見るうちに、あることに気づきました。本土の仮面は角を生やした鬼の面であり、島の面は素朴で、とぼけた味わいがあります。ひょっとこ踊りは違いますけどね^^。
これ、結構重要な差と思いませんか?
母の里は阿蘇にも近い竹田の山村で、幼い頃村祭りの神楽を見た記憶がよみがえりました。刀を振り回して、憤怒の形相で暴れまわる鬼を見て、私は真っ青になって大泣きし、ブルブル震えちょりました。
シンケン、怖(おじ)かったです^^。
成長するにつれ、あれは近所のおっさんが入っちょんのや ち 気づいて、恐怖も麻痺して行きましたが、それにしてもなぜ、あれほどまでに暴力的に威圧する必要があるのでしょうか?
郷土の伝統文化やけん ち 考えて、その後ずっと疑問に思わんで生きてきましたが、韓国の民衆芸能や、沖縄、奄美の芸能に接する内、その疑問がよみがえってきたのです。
次回から、それぞれの演目を簡単に紹介しながら、その根本的な疑問について考えてみることにしましょう。