プレミア クレジットカードの入手方法
本記事は、2013年10月24日に公開し、好評だった記事を大幅加筆し、2023年現在の内容に直したものです。
現在でも、「ブラックカード 入手方法」などの検索で本ブログに来る人が一定数いるので、クレジットカードの最高峰であるブラックカードの情報はそれなりに需要のあるものなのだなと感じます。
色々な都市伝説が飛び交っていますが、本記事に掲載する内容は現ホルダーの方から聞いた内容、自分が体験した内容なので、「誰からか聞いた噂話」とかではありません。
ほとんどの情報サイト(ブラックカードの比較だの入手方法だの)の情報は、ブラックカードの下位カードを申し込みさせる広告サイトであったり、違う広告をクリックさせるためのサイトだったりします。
なんでそう言い切れるのかと言うと、情報が古かったり、正しくなかったりするから。
当サイトではどこにもリンクをしませんし、広告も入れていません。あくまで、知識欲を満たすものとして、日々の生活の潤いとしてお楽しみくださいw
まず、プレミアカードとは何ぞや?という大前提から書きます。
プレミアカードとは、各社が発行しているクレジットカードの最高ステイタスカードになります。
クレジットカードの色というのを聞いたことはあると思いますが、各社ともプロパー(通常)カード、ゴールドカード、プレミアカードの順でステイタスが上がって行きます。
ステイタスとは何かと言うと、利用上限額であったり、空港ラウンジを無料で使えることであったり、旅行傷害保険が最初から付帯されていたり…など。
クレジットカードの歴史になりますが、有名なアメックスを例に出すと、もともとはプロパーカード(緑色)と、ゴールドカードだけでした。
1980年代のバブルの頃、日本にゴールドカードは金持ちというステイタスが広まり始めると、他のカード会社もゴールドカードを作るようになります。
各社とも会員を入れないと儲かりませんので、プロパーカードとゴールドカードの審査基準が下がるようになりました。
そのせいもあり、1990年代後半には20代前半でも就職さえしていればゴールドカードなんて誰でも作れるカードになります。
この頃にバンバン発行したカードによって年収に見合っていない買い物が出来る一端となり、総量規制法案に繋がって行くのですが、それは割愛します。
ゴールドカードが広まり始めると、もともと持っていた金持ちは更に上位のカードを求めるようになりました。そして出来たのがプレミアカード。アメックスでいうところのプラチナカードがこれ。
審査基準が年収いくら以上だとか、カード会社からの招待でなければ入会出来ないという取得条件の厳しいカードが誕生します。
しかし、ゴールドカードの時と同じように各社とも真似をするようになり、カード会社によっては自分から申し込み出来るカードもあったりで、カードの盤面にプレミアカードと刻印されたカードが増えて行くことになりました。
そこで更なるステイタス性を求められて誕生したのがブラックカード。アメックスでいうところのセンチュリオンカードです。
今では、ブラックカードとは各社の最高位カードの色に黒が多いことで広まった総称であって、本来の意味での戦車が買えるとかいう普通のカード会社にはないステイタス性を付与したカードは、
・アメックスのセンチュリオンカード
・ダイナースクラブのプレミアムカード
この2枚が始まりとされています。
実際のところ、センチュリオンとダイナースプレミアムとの間には登場した時から月とスッポンくらいの格差がありました。
ただ、「限度額がない」というクレジットカードは長らくこの二枚(正確には二社と言うべきだけれど、後述します)しかなく、限度額無限のカードという都市伝説として一般市井に広まって行きました。
2023年現在、この他にブラックカードとして名乗れるのは、JCBの「ザ・クラス」と、マスターカードの「ラグジュアリーカードブラックダイアモンド」です。
この時点で「おや?」と思う人がいるかも。いわゆる5大カード(VISA,MASTER,JCB,アメックス、ダイナース)と呼ばれるカードのブラックカードは何?と思った時に、VISAだけが無い。
「インフィニティがあるじゃないか!」と言う人もいるかもしれませんが、あのカードはスルガ銀行が発行している日本だけのものなので、世界的なブラックカードと呼べるのは…やはり、上記4枚でしょうね。
もともとの始まりがアメックスと、ダイナースではありましたが、この二社が行って他社が追随したのがコンシェルジュサービスです。
どういうことかと言うと、「明日、恋人の誕生日なんだけど、六本木で夜景が綺麗なイタリアンの店を予算5万円で予約しておいて」と言うと、会員の代わりにカード会社がやってくれます。
飲食だけでなく「来月公演のSMAPのコンサートの行きたい」と言えば、チケットの手配をしてくれるし、「のらくろの初版が欲しい」と言えば探してくれます。
2023年現在、センチュリオンでも受け付けてくれるサービスに制限が出ているようで、基本的に「飲食店の手配」「ギフトに関する相談」「旅行の手配」の三つのようです。
この中で、ギフトに関することをあまり受けてくれなくなったようです。
以前は「貴女の仕事終わりに食事に付き合って」みたいな事でもない限り、NOと言わないコンシェルジュなんて言われていましたが。
逆にダイナースは少し逸脱しているような手配でも聞いてはくれるけど、叶えてはくれないという事が多いらしい。
これは別に専任や専門の人間ではなく、雇われたオペレーターがGoogleで探して電話しているからだと聞いたことがあります。
例)ミシュラン三ツ星の某予約困難店を予約して欲しい
→ オペレーターが普通に店舗に電話して断られるだけ
今はホテルの上級会員の資格が付帯されてるとか、空港までの送迎があるとか、提携しているレストランでの無料優待があるなど色々な特典が増えましたが、一番の目玉は会員のわがままを最大限応えてくれるサービスとしてのコンシェルジュサービスでした。
無論、そんなサービスを付帯しているわけですから年会費も高く、アメックスが約36万円、ダイナースが約10万円です。
2023年、アメックスが約50万円、ダイナースが約14万円。
これにアメックスは初年度のみ、入会金が60万円+税でかかる。
※センチュリオン入会金は50万円だったのですが、2022年度中盤?くらいから値上げしている。
実は、2021年にダイナースプレミアムの上位カードである「ダイナースロイヤルプレミアム」というカードが発行されるようになりました。
また、同じくして2021年にラグジュアリーカードが「ブラックダイヤモンド」を出しました。
・ダイナースロイヤルプレミアム 入会金55万円 年会費55万円
・LCブラックダイヤモンド 入会金110万円 年会費66万円
おそらく、この二枚の年会費に合わせて値上げしたのでしょう。
LCブラックダイヤモンドはカードにダイヤモンドが埋め込まれているということで話題になりました。
また、「会員同士のコミュニティ」というサービスもあるようです。馬主に対して発行される特別カードもあるようで、どうも会員同士の交流に重きを置いているカードのようです。
自分も詳しく知りたいのですが、持っている人が周りにいないので分かりませんw
分かったら、追記して情報を増やしますね。
ダイナースロイヤルプレミアムに関しては大きな箝口令が出されているようで、情報が少なかったのですが、ネットにちらちら出るようになりました。
センチュリオンの真似をした…というと悪口ですが、そこまで大きな違いはありませんでしたね。
また、個人的に「何故そこを変えなかった」と思ったのが、見た目。当サイトでは映像は出しませんが、カードの色も変わらないし、見た目がそこまで変わらないので、ホルダーの所有欲を刺激しないなと。
※メタルカードは白っぽい色合いのデザインでしたが、これは通常のプレミアムも申し込みが出来る。つまり、ロイヤルだけの色というものがない。
個人的には、各社が当たり前のように出しているコンシェルジュサービスの違いを知りたいです。
例えば、東日本大震災の時に、「至急ホテルを抑えてくれ」というオーダーを当時の各ブラックカード会社に依頼したところ、ホテルを手配出来たのはアメックスだけという話が有りました。センチュリオンに手配させると、どんな時期でも航空券を手配出来るという話もありますし、それがアメックスの強みでもあったのですが、今はどうなのでしょうか。
○入会の条件
さまざまな噂がありますが、最も確実なのはプロパーカードを取得して、バンバン使用すること!に限ります。
アメックスは、プロパーカード&ゴールドカードの敷居は凄く低いので、取得してから毎月20~30万円使っていれば、直ぐにプラチナカードになります。
特に今はプラチナは自分からの申し込みが可能となりましたので、ブラックカードの下位カードとしての取得はより敷居が下がりました。
ただ、プラチナからセンチュリオンへのアップグレードは、それこそ普通の会社員には無理な条件となっているのですが・・。
逆にダイナースは、プロパーカードからして敷居が高い(33歳以上、持ち家あり、年収600万円以上など)のですが、その分、取得してからブラックカードになる敷居はセンチュリオンとは比べ物にならないくらい低いです。
だいたい、年に300万円程度の決済でも、2~3年続けていればインビテーションが来るようですね。
また、以前の親元であるシティカードがキャンペーンをしたり、三井住友トラストになった現在も現ホルダーに「誰か紹介してくれ」と営業電話を頻繁にしているので、以前より入手しやすくなりました。
※会員からの紹介なら、最初からプレミアムで申し込める
以前は年収2千万円の公的資料+しっかりした職業(医師・弁護士など)+年齢制限などが絶対条件でしたが、今は27歳以上+年収1千万円のみのクリアで良いとされています。
以前のような厳しい条件が基準になっているのが、ロイヤルプレミアム。こちらのインビテーションが届いた人から考えるに、年収や決済額よりも職業属性で判断しているようです。
アメックスとの間に大きな差が出てしまったので、以前のように「信頼出来るクレジットカードと言えばダイナース」の評価を取り戻したいのかもしれません。
センチュリオンに関しては、入会条件は通算決済額と保有資産額です。色々な噂がありますが、これで間違いない。
アメックスからしてみても、世界常識でのブラックカード=センチュリオンを渡すことになるので、あまり変な人に渡したくはないのでしょう。一か月以上チェック(エゴサーチ、CIC情報チェックなど)はされますが、やはり外資のカードなので、基準となるのはお金です。身も蓋もないけどw
アメックスが異常と言われる所以でもあるのですが、高額決済者には「審査の見直しをしたいから通帳の写しを直近3か月分出せ」と言ってきます。
法人じゃないですよ。個人の話です、これ。
年収800万円と申告しているのに、毎月のように100万円以上使用していたらおかしい…その理屈は分かるのですが、だからと言って、通帳の写しを出せと言ってくるのはアメックスだけ。
「その金額を使用出来るだけの根拠」を見せて欲しいということなのでしょうね。ちなみに断ると、カードが止まります。
凄い会社だよねw
その通帳を出すことによりアメックスに提示している資産額が1億円以上。これもたぶん、常に1億円以上の余剰資金があると見なされるような入出金じゃないと駄目だと思う。
次に決済額ですが、これは通算使用額が2億~3億です。
以前、年間決済額2千万以上を三年間以上が最低条件と、アメックスの法人担当者から聞いたことありますが、それでインビテーションが来るのは一部上場企業の社長など、社会的属性が突き抜けて良い人に限り…のようですね。
使えば何でも良いのか?に関しても、今は明確な答えが出ています。明らかに事業で使っていると思えるようなのは、カウントされていません。
例)Googleの広告費用など
ただ、昔から言われているような使う場所の属性は関係ないようです。
シャネルで使おうが、キャバクラで使おうが、それは関係ないのだとか。自分が知っている限りでの短期でセンチュリオンインビテーションが来た人に共通するのは、飲み屋での使用金額が高額というものがありました。
※結局、経費で落としているのだから事業で使っている金なのだけど、何が事業で何が個人で飲んだものなのかは、他所からは分からないからねw
要は、元からある程度お金があれば、どのカード会社にも入会出来て、好き勝手に使っていれば、カードのランクは上がるということです。身も蓋もないけどw
○都市伝説の検証
長くなりましたが、一通り説明したところで、都市伝説の検証をします。
戦車が買えるとか家が買えるとかいうのは、「買えるような使い方している人には可能」という答えになります。
どのブラックカードも、上限金額は「一律の上限を設定しない」ということになっているのですが、これは「30万円くらいしか使わないなら50万円くらい。100万円くらい使うなら、200万円くらい」という意味です。
つまり、毎月100万円くらい決済していれば、カード会社への信用もあるので200万円くらいの物は買えるでしょうが、毎月ガソリン代くらいしか使っていないならどうなのかな?というところですね。
実際、月平均よりも遥かに多くの金額を決済するとカード会社から確認の電話も来ますし、金額によっては事前決済や稟議になってしまうので、本当の意味での「上限無制限」ではありません。
また、実はアメックスもダイナースも「保証額」と言うのは個々に設定されています。正しくは、保証額(例えば500万円として)を基準に、普段使用している金額を目安にプラスマイナスを都度判断している…が正しい表現となります。
噂なんて、真相はこんなものなんですよ。夢なんて無かったでしょ?w
そして、もう一つの真相にアメックスとダイナースの使用上限枠に、券種(プロパー、ゴールド、プラチナ、ブラック)は関係ありません。プロパーもブラックも、その色で枠が変更はされないので、冒頭に書いた「2枚ではなく2社が正しい表現」とは、これが理由です。
じゃぁ、ブラックになるメリットは?と言われると、コンシェルジュサービスや海外保険など。こちらにメリットが見い出せないのであれば、まったく意味のないカードとなります。
だいたいさ、毎月数百万使用出来る人なら、自分の部下にギフトでも何でも探させるでしょ。空港の送迎も部下がやるし、旅行やゴルフの手配だって部下がやる。
シャネルやヴィトン、高級時計なども「その店や入っている百貨店のVIP」である事が多いから、店舗から直接お誘いが来ます。
だいたいそういう人は旅行好きや出張が多いから、決まったホテルは常に上級会員だし、JAL&ANAも上級会員でしょう。
カード会社を通じて行うメリットはどこに?
それはもう、見栄と他者へのステータスのため…でしょうね。それ以外、あまり無いように思う。
おまけの話として、ダイナースは分かりませんが、アメックスは毎月2,000万円とか決済してる実績が数年有れば、使用可能額は上限知らずで上がって行きます。私の知り合いで1億円の時計をカードで買ったという変態がいますが、やはりセンチュリオンでした。通す店も通す店よね。1億の手数料、400万円よ?w
その端末通したレシートを見てみたいですwww
だったら、その分現金振り込みで安くしてもらって、差額の金で違う時計を買わないの?と聞いたら、面倒臭いんだって。
もったいないとか、違う使い方があるのでは?とか、ポイントが…とか、そういうのを気にする人には、ブラックカードは向いていないのかもしれませんねw
更なるおまけ。
もう、この映像がレアなので、残しておきます。
ダイナースクラブから送られてくる会員誌には、「フェラーリが買えるようになりました」という度肝抜かれる広告が有りました。
この広告を見た数年後、フェラーリの代理店と話す機会があったので聞いたのですが、一年も経たない内に終了したそうです。
やはり手数料がエグイので、代理店からすれば「カード使わないで欲しい」となりますしね。
どのカードが使いやすいかとか、そういう話は、別の機会に書きます。