さぁ,今週末のF1はフライアウェイのブラジルGPです.
今年のF1も残り2戦で,この時期は例年なら2人のチャンピオン候補の一騎打ちといった様相となるわけですが,今年に限ってはトップグループの4人(Fernando Alonso,Mark Webber,Lewis Hamilton,Sebastian Vettel)が25ポイント以内に収まっている状況で,この中の誰がチャンピオンになってもおかしくありません.
最後の最後まで目が離せない,アツい展開にwktkですね!


さて,ブラジルGPの舞台はAutodromo Jose Carlos Pace (通称Interlagos Circuit) で,サーキットレイアウトは↓みたいな感じです.

$ゆる系ヲタクエンジニアのつぶやき
(FIA公式サイトより)

コースの概略としては,

・珍しい左回りのサーキットで,普段とは横Gがかかる方向が逆でドライバーにとって厳しい
・高低差が激しく,またグネグネしたレイアウトで,ジェットコースターのような感覚
・古いサーキットで,常設サーキットとしてはかなりバンピー
・極端な高速セクターと低速セクターが混在している
・最終ストレートがめちゃくちゃ長くて,エンジンに厳しい
・強烈な雨でレースが荒れやすい

といった特徴があります.


では恒例の役立たずなコースガイドといきますかね.ソースは毎度の通りFormula One Championship Edition (@PS3)をやった感覚ですw

第1セクターはコントロールラインからターン4手前までで,全開率がかなり高いセクターとなっております.
上り坂のコントロールラインを全開で通過すると,通称"S" do Sennaと呼ばれるS字コーナーが現れます.ターン1の飛び込みが最初のオーバーテイクポイントとなっております.ターン1手前でしっかり減速してコーナー進入,クリッピングポイント手前から徐々にスロットルを開け始めてスピードを落としすぎないように注意しましょう.
ターン2進入時は,ある程度低速度なためほんの少しだけブレーキをかけて減速,思いっきり縁石を踏んでクリップ,トラクションを使って車体をやや右向きしたらすかさずスロットルを全開にしてターン3に入ります.
ターン3は左側に低い壁がずっと沿っていて,そこを思いっきり縁石を攻めながらスロットル全開で攻略します.壁は低いですが圧迫感があって結構度胸が必要で,とくにターン3入口ではほぼ壁の衝突方向に全開で入ることになるため,思わずスロットルを緩めたくなってしまいますがココでは我慢が必要です.
ターン3以降はずっとフルスロットルで,セクター1の境界付近で300km/hを超えます.

第2セクターはバックストレートエンドからターン12手前までのインフィールド区間で,グネグネグネグネとした低速区間となっております.
ターン4は教科書通り進入時にしっかり減速,Out-In-Outで攻略します.ロングストレートの後ですので,ここもオーバーテイクポイントですね.
ターン5は全開,ターン6はやや手前側から減速してクリッピングポイントも手前側にとり,クリップ後はターン7進入時まで短い間フルスロットルです.
ターン7進入時は十分低速なためほんのちょっとだけブレーキ掛けて減速し右・左の縁石を使いスピードを落としすぎないように注意しながら攻略します.
ターン8は一見するとただのヘアピンですが,クリッピングポイント付近からさらに曲率が厳しくなるような2段構えの複雑なカーブで,進入時だけでなくクリッピングポイントでも僅かに減速して攻略します.この2段構え構成を忘れて攻略しようとするとアンダーが出やすくなるので要注意です.
ターン9もカーブ中央付近がやや曲率が緩く,その前後の曲率がキツイような複雑なレイアウトとなっております.決勝時は燃費を抑えるためにカーブ中央付近でもスロットルを開けないという戦略も可能と思いますが,予選のようにとにかくラップタイムを上げたい場合は,ブレーキとスロットルを短いピッチで交互に操作するような複雑な運転が必要となります.ターン9出口はハーフスロットルで攻略します.スロットルを強め過ぎると出口でアンダーになってしまうので要注意です.
ターン10もヘアピン状のカーブで,しっかりとブレーキングしてアンダーステアに注意しながら攻略しましょう.
ターン11は進入時はスロットルオフ,クリッピングポイントではハーフスロットル,出口ではフルスロットルと,スロットルコントロールで攻略する中速コーナーとなっております.ここもアンダーステアが出やすいところですので注意が必要です.

第3セクターはターン12からコントロールラインまでで,全開率が高くてキツイ横Gがずっと続く,ドライバーにとってもエンジンにとっても厳しいセクションとなっております.
ターン12は曲率の厳しい直角コーナーで,手前でしっかりブレーキング,クリッピングポイントを高い精度でとって攻略します.ココはかなり正確にクリッピングポイントを取る必要があって,ちょっとでも外すとすぐにオーバーステア・アンダーステアになってしまいますので,注意が必要です.
ターン12を抜けたらコントロールラインまでずっとスロットル全開です.
途中のターン14が鬼門で,左側の壁スレスレのところを度胸でもって攻めないと出口で右側の壁にクラッシュします.フルスロットルで突っ込むため,一度ターン14出口の右側の壁につかまったら最後,マシンがグチャグチャになってしまいます.キツイ横Gがググっと長時間かかる場所で,Interlagos Circuit内で一番の我慢どころといえます.


役に立たないコースガイドは置いといて,2007年のFelipe Massaによるポールラップでも見てもらうことにしますかね.1億倍役に立ちます.




では戦況予想とでもいきますかね.
第1セクター・第3セクターではMcLaren,第2セクターではRed Bullにアドバンテージがあるのは明らかです.

ただ,ホームストレートとバックストレートが本当に長くて,Red Bullが第2セクターでいくらタイムを稼いでもストレートエンドのブレーキング勝負に持ち込まれて,予選でフロントロー独占できたとしても決勝レースではFerrari・McLaren・Mercedesあたりには抜かれちゃいそうな気がします.

そうなるとFerrari・McLarenの一騎打ちになりそうですね.マシン特性から言えばMcLarenの方がやや有利ですが,チームの総合力としては両チームともに非常にレベルが高く,かなり拮抗しそうな気がします.レースの勝敗を分けるのは,天候変化・セーフティカー等の突発事象への対処,それから今年のイタリアGPみたいなピット作業のわずかな差といった,運による部分が支配的なのではないかと思われます.


今週末はチャンピオンシップをかけた,非常に拮抗したバトルが見れそうで今からwktkしちゃってます.前回が前回なだけに,今回は物凄く期待してますw

では.