笹やんの呑兵衛日記(読むだけで美味しく元気になる食エッセイ。薬剤師なので時折ダイエットやアンチエイジングネタも) -5ページ目

笹やんの呑兵衛日記(読むだけで美味しく元気になる食エッセイ。薬剤師なので時折ダイエットやアンチエイジングネタも)

飲兵衛で食いしん坊の佐々木芳樹、通称:笹やんの食エッセイ。
時に、薬剤師として、ダイエットや美肌、育毛など健康についても語ります。
日々の徒然などもつぶやきます。
職業は薬剤師&消費生活アドバイザー。
九州CS経営研究所(EDDY'S合同会社)代表




「謹賀新年」
明けましておめでとうございます。
我が家の出窓にある梅が咲き始めたので、
皆様に小さな春のおすそ分け♪(写真)
「梅はぁ~♪咲いぃ~たか♪桜はまだかいな♪」...

おっと、朝からホット珈琲に焼酎入れてほろ酔いで、鼻唄まで・・・♪
(なんだか♪だらけ。)

なにはともあれ、
今年も皆様が幸せでありますように・・・・・




 

 宮崎で釣ったいちばんの大物を自慢しよう。
冬の日暮れ前、我が家のすぐ傍を流れる大淀川にルアーを投げたら、幸運にもヒット!
一瞬、地球を釣ったかと間違えたほど竿が重い。
そのうち、竿が満月のようにしなり、キリキリとリールが悲鳴をあげ、糸がドンドン出ていく。
凄い引きだ。...

「大物だ!」
30分近く、一進一退の攻防の末、釣り上げたのが写真の野鯉だった。
体長は1Mに届こうという堂々とした魚体。
このサイズに成長するには10年以上の歳月がかかったはずだ。
黄金色に輝く巨体には野武士のような風格があった。

すぐさま写真を撮って、弱らせないよう慎重にリリース。
夕焼けに染まった川面に、野武士は静かに波紋を残し去っていった。

激しい戦いの後の静かな余韻が心地よい。


いま思うと、持ち上げ胸に抱えて記念撮影すれば良かった・・・

宮崎に来て、80cmもあるスズキ、50cmのヒラメなど釣らせてもらった。
豊かな自然に感謝だ。

「宮崎はよいところだ。」




JR上野駅の近くに、韓国人街があるのを知る人は少ない。

実はあるんですよ。

駅から南東に歩いて約5分。

目印はズバリ“匂い”です。

近づくと辺り一面、そこはかとなく焼き肉の香りがしてまいります。

そうまさしく、ここはエスニックのかほり漂うコリアンタウン。

どんなお店があるかというと、もちろん焼肉屋さんはそこかしこ。

どの店もさすが本場、なかなかに深みのある良いお味、美味いです。

それから、これも定番キムチ屋さん、これまで見たことないような各種キムチが芳香を放っております。

さすが4000年の歴史!(だっけ?)


今日の目当ては肉屋です。なんとこの近辺の肉屋ではブタの頭をまるごと蒸して売ってます。

ブタの顔ってなかなか愛敬ありますな♪

全国丸顔選手権があれば、哺乳類代表の座は確実にブタさんチームになるであろう。

ふくよか部門・ニタリ笑顔賞なんてあれば、確実にブタさん代表が獲得するであろう。

ここで小生は受賞ブタ様に敬意を表して「ブヒちゃん」と愛称を授与するものである。

パチパチ。(拍手)

さて話を戻して、ここ上野コリアンタウンの一角にある某肉店では、そんな愛らしいブヒちゃんの尊顔がそのまんま、

つぶらな瞳そのまんま、

ちょこんと先の折れたブタ耳もそのまんま、

シンボルのブタ鼻も勿論そのまんま。

まさしくこれはブタ顔の生け作りという雰囲気で売られている。

世の中にこれほど罪深い食べ物があるだろうか。

獄門さらし首のうえ、蒸されて、店に飾られ、客の好みにより切り分けられ、バラバラにされて売られるのである。

ブヒちゃんがいったいどんな悪事を働いたというのか!

ああ、なんと罪深い・・・

ああブヒちゃん・・・

ああ無情・・・ジャンバルジャン!

な~んて考えてたら、な~~んも食べられまへん。

“小生は食道楽大阪人♪”

いや~、よくみると毛はすっかり剃られて、良い具合に蒸された頭は表面がテカテカ実に美味しそう。

「おじさん、そこの耳の周辺のとこを500gちょうだい。

おっと、そのブタ鼻方面もいっちょ切ってくり。」

「兄さん、通だねえ~。」

(上野の韓国人はやっぱり東京弁なんやあ~。)

変なことに感心しつつ、今は亡きブヒちゃんのバラバラ化した頭部をビニール袋に入れたまま、JR山手線で家路に着くのであった。・・・想像するとかなりアブナイ


さて、これをどう料理するかというと、ズバリ「踊り食い!」。

嘘です。踊りません。

ホントをいうと調理はいたってシンプル。薄~~~くスライスして、特製辛ミソを付けて、そのまま食します。

ほっぺの部分は、あたかも地震で地表に現れた活断層のごとく、クリアな三層模様になってます。

外側から飴色の皮膚、その下に分厚く純白の油層、一番下がいわゆる筋肉層。

耳の部分はシンプル2層構造。

スライスしますと、外側が皮膚、真ん中部分に細長く白い軟骨が1本走っております。

楽しいのはブヒちゃんのあの愛らしい鼻。

ご想像の通り、どこを切ってもおんなじ金太郎飴状態である。

円盤状の中に穴2つ、デザイン的にも秀逸である。

「素晴らしい!」

かの有名デザイナー森鼻恵さんにも教えてあげたい。

2013年夏、ブタ鼻柄・水着が男たちを悩殺するであろう。(んな訳ないかあ~)


味のほうだが、これがまた「素晴らしい!」

まず、スライスしたお肉に特製辛ミソを乗せます。

(この特性辛ミソはお肉屋さんで売ってるので、一緒に買っておきましょ)

小生はまず頬っぺから攻めてみた。

ブヒちゃんのほっぺに唇をあてがったところ、箸でつかまれた頬っぺは心なしかプルプルと震えております。

「純情なんだね。初めて?。」(あたりまえか。)

容赦なく、おもむろにパクッ!

「美味~~~い♪」

陶然とはこのことだ。

奥深い味である。

まず舌に感じるのは油の甘みだ。

薄くスライスされた一層目の皮はコラーゲンたっぷりクニュクニュとした噛みごたえ

なにより歯ざわりが楽しい。

その下の純白油部分が意外と脂っこくない、甘いのである。

確かに油の甘みなのだが、思ったほどに脂っこくない。

身体の部分の油とは全く別物と言って良い。

普通の脂身は、メタボの自分は絶対食べてはいけない。

栄養学的に絶対食べてはいけない。

そんな一種罪悪感がある。

ホッペの脂身にはこういった罪悪感はまったくない。

サラッとした油でいくらでもいけちゃう。

「メタボ親父でいいもんねえ~♪」

と開き直ってしまう、そんな脂身だ。

お肉の部分は柔らかく、噛むほどに肉本来の旨味が染み出てくる。

飲み込まず、チューインガムのようにいつまでも噛み続けていたい。

そんなお肉。

3層構造のホッペは、皮のコラーゲン、純白の脂身、そしてジューシイなお肉の味だ。

噛むほどにこれら三つの味が渾然一体となり、たとえて言うなら味の三重奏。

これはもう・・・

「やめられまへんなあ~。」 “小生は食道楽大阪人♪♪”

次に耳を食します。

ブヒちゃんの耳をいきなり咥える。耳に吐息を吹きかけ、

「痛くしないかんね。」(痛いわけないかあ~。)

コリコリッ、コリコリッ。

バカ美味である。

ブタ耳の味は、軟骨とコラーゲンの味だが、なにより素敵なのはその歯ごたえ

コリコリ、コリコリ繰り返し噛んでいるうち、肉食獣が獲物にかぶりつく喜びがわかってくる。

そんな究極の歯ごたえと言っていい。

耳コリもやっぱり、

「やめられまへんなあ~。」

の味である。

という訳で、ブヒちゃんの頭はとっても美味しいと断言して、お後が宜しいようで・・・・・Fin


えっ?ブタ鼻の味はどうなんだって?

それは皆様の食べてからのお楽しみ。食い意地と勇気のある方は、是非トライしていただきたい。

きっと、

「やめられまへんなあ~。」

という味がいたします。

   ・・・・・お後がよろしいようで(^。^)



今年の夏は毎年恒例の沖縄は宮古島でバカンスを過ごした。

宮古島では観光などしない。
ホテルから30分ほどのドライブで橋を渡ると、シュノーケリングの宝庫・池間島に着く。
毎日決まった岩陰に日除け用のテントを張り、オリオンビール片手に文庫本で推理小説を読む。

オリオンはなぜか酔いが速く回るような気がする。

特別アルコール度数が高いわけではないので、きっと南国の空気がそうさせるのだろう。

手に持った文庫本が滑り落ちたところで、
ほろ酔いのまま、そよ風吹く木陰で昼寝と決め込んだ。
  「ああ、至福の時」


目が覚めて、シュノーケルを手に海に飛び出した。
浜から数メートル、

「Waoh!」

我が目を疑う光景が広がった。
私を取り囲む魚の大群。

15cmくらいだろうか、ほっそりとした無数の小魚が流れる滝のように泳いでいる。
その流れを過ぎると、80cmはあろうか大きなアジが5-6匹、獲物を狙い俊敏に泳いでいる。

ロウニンアジかカスミアジの類だろうか。
釣り人は「GT」または「ガーラ」と呼ぶ。

「ああ、釣り竿とルアーを持ってくるんだった。」
小魚の大群にガーラが近づくと、闘牛士のマントがヒラリとはためく様に群れが逃げる。
獰猛なガーラが繰り返し襲う。

小魚のカーテンがそのたびに揺らめく。
厳しい弱肉強食の世界なのに、美しい光景だ。
生き物が必死に生きようとする姿は美しい。
更にバラクーダ、小型のカマス、ハリセンボン、チョウチョウウオ・・・
目の前を招かざる客・ウミヘビまで横切る。
なんと魚種が豊富、豊かな海だろう。
こんな豊かな海に囲まれる、沖縄のひとは幸せだ。

だから、私は沖縄に住みたい。
いつか、私は沖縄に住みたい・・・



(太平山のおでんではありません)


築地の場外に、その店「太平山」はある。

大通りに面した場外市場の一角に、いきなり清涼飲料の自販機が数台並んでいる。

ここで普通の人、なにも知らない買い物客はそのまま通り過ぎちゃう。

お隣の履き物屋なんかを冷やかしながら、そのまま買い物に励んじゃったりする。

あまのじゃくの小生は、ある朝ひょいとその自販機のすぐ横の路地を覗いて、見つけたんですな!

そこにあるのは間違いなく居酒屋ののれん。

「太平山」とある。

はて、朝の6時に居酒屋とな♪

(この♪は、生来酒飲みの小生のウキウキ気分を表す。読者にはこういう細かい仕事を読み取って欲しい・・・)


それにしても、とんでもない店ですなあ。

大通りに面した一番目立つべき前面を自販機で隠し、横の隠れた路地側にひっそりとのれんを挙げている。

さながら忍者のごとし。

商売の基本は全く無視。

「客なんか来なくてもいいもんね。」

というような一種開き直り、あるいは潔ささえ感じる。

ひょっとして売り上げのメインは自販機で、居酒屋の方がおまけ。

新手のコバンザメ商法か。

「お主なかなかやるな。ふっふっふ・・・」

などと一人感心しつつ、朝酒の予感にワクワクしながら、やっぱり店に入るんですな。

この居酒屋、婆さんが実にいい。


ガラッガラッと年代物の引き戸を開けて、

「やってますかあ~?」

関西訛り、小生です。

「5時前からやってるよ。」

正調江戸なまりの元気なババア声。(失礼。フェミニストの小生としたことが・・・。コホン。)

ちなみにここで、

「やってるでえ~。」

とコテコテの関西弁が飛び出しても、それはそれで面白いと思うが、

関西弁の小生が混ざると吉本漫才になってしまい益々面白いと思うが、この場はやっぱりチャキチャキの江戸弁です。

江戸っ子婆さん、齢(よわい)推定88歳。

-江戸っ子ババア縮めて、えどバアと命名-

限りなく天国に近いお年頃。

(あくまで推定です。自称フェミニスト笹やん)

とっても元気そう。

カウンターの中でちょこまかと動き回るさまは、意外にもスピーディー。

どうやら店を一人で切り盛りしている女将兼、調理人兼、ウェイトレス兼、皿洗い兼、ホステスと見受けられる。

年齢の割にあまりに元気すぎる

すでに江戸バアはロボット化しているのではあるまいか。

「この人の背中にはゼンマイのネジがついてるな、きっと。ウンウン。」

6~7人で一杯になりそうなカウンターには、赤ら顔のおじさん約1名がコップ酒を前にほろ酔いの様子。

常連、市場の魚屋主人風。

常連の隣は十年早い。

奥床しい小生は先客の逆方面カウンターに居を構え、ビールを1本頼んで、まずは1杯一気にあおる。

「んぐッ、んぐッ、んぐッ・・・・・ゴックン。プハ~~~ッ♪」

朝酒は腹に浸みるわあ~!

-これ真理です-

店の雰囲気は江戸婆と同じく、かなり齢(よわい)を感じさせる、なかなかに落ち着いたウッディーな造り。

くの字に曲がる木造りのカウンターは永年磨き込まれ黒光りしており、神々しささえ感じられる。

(見方によっては単に古くて汚くボロいだけ、マッチ1本あればおよそ5分で完全燃焼しそう。っていう感じい~♪)


銀座の高級寿司屋のごとく品書きはない。

この辺にも潔さを感じる。ホント。

のちに判ることだが、勘定は限りなくブラックホールに近いドンブリである。

その難解なる算術法については、かの天才ダ・ビンチでも悩みそうなのでここでは省く。

カウンター中央には、四角いこれまた江戸婆に輪をかけて年代物のおでん鍋がどっかと据えられ、美味そうな香りを漂わせている。

すかさず、大根・じゃがいも・コンニャクのおでん界三種の神器を注文。

皿に盛られたおでんは見事にに黒光りしている。

「黒すぎるんでないかい。」

嫌な予感が脳裏をよぎるが仕方ない。

大根を一口。

(うっ・・・まさしく関東味。べらんめえ、しょっぺえぞ~~)無言。

江戸婆、意外なほど饒舌、

「うちのおでんは美味しいでしょ!出汁(ダシ)が違うからねえ~。出汁を飲んでよ。出汁を!美味いんだから~。」

「ズルッ。ヴ~美味しいねえ~。」


(こ・こんなに出汁をなみなみと注がなくても~。ほとんど拷問やあ~!恐るべし・・・江戸婆・恐るべし・・・)


絶句

笹やんの 死して屍 拾うものなし』字余り


江戸婆の推定88年生きてきた人性話・市場話を聞くだけでも、行ってみる価値があった。

残念ながら、居酒屋太平山はもうない。

いつのまにか幻のように消えていた。

いま思うと、あの太平山と江戸婆はほんとうに幻だったのではないだろうか・・・




「秋サバは嫁に食わすな。」

という格言がある。
秋サバはとても美味しいものだから、

“嫁に食べさせるのは勿体ないよ”という意地悪な意味で使われることが多いようだ。
一方で、「サバの生き腐れ」というようにサバは足が早く傷みやすいし、油の多すぎる秋サバを食べて体調を壊しては大変だから、

“大切な嫁に食べさせてはいけないよ“という解釈もあるそうだ。

確かに秋から冬にかけて、マサバはたいへん美味い。
春から夏にかけて産卵するため栄養分は卵に回ってしまい、この時期のサバは油や旨味が少なく身がパサパサしてあまり美味しくない。

いっぽうで、産卵を終えたマサバは冬に向けて身体に栄養分を貯めていくので、秋には油が乗って美味しくなるわけだ。

  近年主婦は、家事・出産・育児だけでなく、共働きで仕事にも活躍し、ひとり2役・3役はあたりまえ。
年中忙しい主婦にこそ、夏の疲れが出てくる秋には、栄養たっぷり旬の秋サバをぜひ味わって欲しいものだ。
「秋サバは嫁に食わせろ!」
現代では、こちらのほうがピッタリくるようだ。

今回は今が旬のサバについて、栄養面や保健機能について述べたい。
サバには後述するように、様々な栄養学的メリットがある。
主婦だけでなく家族揃って、美容と健康そして生活習慣病の予防にもよい旬のサバを美味しく味わって欲しい。

サバの栄養と保健機能

サバで生活習慣病を予防)
 サバにはビタミンB群やビタミンD、ビタミンE、鉄分、タウリン、アミノ酸など豊富な栄養成分が含まれる。

まさに栄養素の宝庫だ。

内容成分をみると、まるで疲労回復用のドリンク剤をみるようだ。

サバは、肉体疲労時にも絶好の食材と言える。


  さらに、注目すべきはその油だ。

通常マサバには体重あたり10数%の脂質が含まれる。

しかし、夏サバでは脂質が数%~10%以下と痩せており、

旬の秋サバでは15%~20%を超えることもまれではない。

秋から冬にかけての旬のサバを食べるのが大切だ。
サバの油には、不飽和脂肪酸であるDHAやEPA(ドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸)が大変多く含まれる。
これらの不飽和脂肪酸は、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、高血圧といった生活習慣病の予防や改善に効果がある。
特にDHAでは、LDL:悪玉コレステロールを減らし、HDL:善玉コレステロールを増やす抗動脈硬化作用(動脈硬化を防ぐ作用)が強い。
また、近年ではDHAの中枢神経に対する作用が注目を集めている。
「日本の子供が頭脳明晰なのは、魚をたくさん食べてDHAを多く摂っているからだ。」と報告したイギリスの学者がいるくらいだ。

サバでアミノ酸ダイエット)
サバにはヒスチジンというアミノ酸が含まれており、サバの旨み成分でもあり青魚特有の美味しさの元なのだ。

最近、ヒスチジンのダイエット効果も注目されている。
ある報告によると、ヒスチジンを多く含む青魚をよく食べる人は、そうでない人と比べてBMI*が明らかに低かった。

これはヒスチジンが食欲中枢に作用し、食べすぎを抑えた結果だと考えられる。
サバのダイエット効果が、科学的に証明されたわけだ。

* BMI=Body Mass Index
=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
(★BMIが25以上は肥満。18未満は痩せ。)




「サラダダイエット」
 今年、12kg痩せたと言うと、誰もが何を食べてるか聞く。
トレーニングはどうなのか聞く。
私の回答はいつも同じ。
「運動は嫌いだからしない。結局は食事につきる。」
 で、今日の私の朝食はこちら。...
直径22cmの大皿いっぱいのサラダをひたすら食べる。
内容は、色々。
今日は、大根、トマト、赤ピーマン、キンカン、青ネギ。
冷蔵庫の余り野菜を適当に刻んで、ノンオイルのドレッシングをかける。
気分で、納豆やキムチを乗っける。
バリエーションを変えると、結構楽しめて美味い♪
そのあと、ヨーグルトをコップ1杯。
昼もほぼ同じ。
夜もまず大皿1盛のサラダを食べる。
そして、好きなものを好きなだけ食べて、飲む。
大好きな鶏唐揚も食べる、ビールも焼酎も大いに飲む。
お腹いっぱい、満足するまで飲食してる。
大切なのは、最初に生野菜を摂ることだ。
結果、痩せている。
月に2kgは痩せている。
私は6ヶ月で12kg痩せた。
不思議だが本当だ。
食物繊維や各種ビタミンの効果はもちろんだが、
生野菜の酵素が関係しているようだ。
野菜ジュースや煮物では加熱により酵素が失活するので効果がない。
お勧めだ!
「サラダダイエット」



 コウイカは大いに墨を吐くので、スミイカとも呼ばれる。..

.スミイカは冬が旬だ。

 寒さの訪れと同時に、九州でも大きくて肉厚のスミイカが出回りだした。
この時期のスミイカは、胴全体がプックリと太りいかにも美味そうだ。
そろそろ宮崎にも冬の到来だ。

先日、市場で新鮮なスミイカを見つけ迷わず買った。
手で触れると表面の色素細胞が目まぐるしく変化し綺麗だ。
こんな上物は珍しい。
さっそく持ち帰り、刺身で一杯やったのは言うまでもない。
新鮮なスミイカの刺身は、モッチリというよりはむしろサックリとした歯ごたえがある。
かみ締めると烏賊独特の甘味が心地よい。
私は寿司屋でもスミイカを見つけると、それと意識せず目に入るなりつい頼んでしまう。
烏賊好きの性と言うべきだろうか。


 さて、刺身で楽しんだあと、余ったゲソとミミはどうしよう。
新鮮なスミイカは墨がご馳走だ。
そうだ、塩辛だ!
それも、墨作りが最高だ!!
さっそく、塩辛の墨作りにとりかかろう!!!
ただし、普通の塩辛では面白くない。
天邪鬼な私は考えた。
肝の美味さを比べると、スミイカよりスルメイカに軍配が挙がる。
沈思黙考。


「ポン!」←(手を打った)
今回は少し変化球だが趣向を凝らしてみよう。
冷凍してあったスルメイカの肝の醤油漬けをベースに、スミイカの墨を足して塩辛とした。

スルメイカとスミイカの美味さが合体。
果たして、写真をご覧あれ。
なんとも見事な塩辛墨作りが完成した。
書道で使う墨を思わせる漆黒。
実際のところ、箸で皿に習字が出来てしまう。(写真)
「サケ」
と、書くとは小学生並み。
我ながら情けない。・・・(苦笑)

「味は最高だ!」
仕込んで1週間、丁度食べごろ。
一噛み二噛み、イカスミの旨みが口一杯に広がったところで、
屋久島の幻の焼酎「三岳」の湯割りで流し込む。
「くひい~~~っ」
五臓六腑に染み渡った。
嗚呼、今夜も飲みすぎてしまいそうだ・・・




 先日、市場を覗くと新鮮な烏賊をみつけたので迷わず買った。
長崎捕れのスルメイカだ。
まだ色素細胞が生きていて、体色が微妙に変化するのが綺麗だ。
痩せた夏烏賊と比べると、寒さに負けまいとするのか、ぷっくりと太ってイカにも美味そうだ。
...

 さっそく、愛用の柳刃で刺身にする。
烏賊の筋肉繊維は横に走っているので、包丁を縦に入れるのが肝要だ。
大振りのスルメは身が固いので、なるべく細く素麺のように引く。
絵皿に盛り付けると、皿の模様が透けて見えた。
「美しい。」
鮮度の良さが一目で分かる。
白糸のようなスルメを5~6本まとめて箸に乗せ、
生姜醤油にチョンとくぐらせ一気にかきこむ。
コリコリとした歯ざわりが素敵だ。
旬のスルメイカの旨みが口一杯に広がる。
すかさず、地元宮崎の芋焼酎「名月」をロックで流し込むと、完璧なマリアージュ。
「日本の冬は素晴らしい。」

追伸、
余ったゲソと耳は黒作りの塩辛(墨入り)にしたので、今日あたりが食べ頃だ。
嗚呼、今夜も飲みすぎてしまいそうだ・・・




「美味し!秋味の冷蔵庫干し」
 
  私はスーパーでは干物を買わない。
美味しいと思えないのだ。
工場生産が問題なのだろう。
ひどいものになると素材は冷凍魚で、機械乾燥と推察される。
そんなだから、干物は本来保存食なのに、冷凍しないと日持ちしない。...

日本の伝統食、干物の文化が失われようとしている。
美味しい干物を食べたかったら、手間をかけ自分で作るに限る。

 さて、写真は佐々木家謹製「秋味の干物」だ。
北海道では秋の味覚の代表として、旬の鮭を「秋味」と呼ぶ。
先日、市場を覗いたら立派な鮭のアラが並んでいたので、迷わず購入した。
さっそく、血合いを綺麗に掃除して調味液に数時間漬け込んだ。
後は、トレーに並べて冷蔵庫で数日乾燥させるだけの簡単調理だ。
3日もすると、見てのとおり飴色で綺麗に乾しあがる。
生臭みはカケラもない。
炭火で炙って、手で裂いて、かぶりつく。
これが美味い!
魚本来の旨みが乾燥することで濃縮され、炙ったときの焦げ風味と合わさって格別の風味だ。
芋焼酎のロックがすいすいいけてしまう。
「ああ、今夜も呑み過ぎそうだ・・・」

付録)『作り方をもう少し語ろう』
冷蔵庫干しはホントに美味い。
冷蔵庫は冷たくて乾燥しているので干物を作るのに最高の環境だ。
天日干しは美味いというが、余程うまく干さないと素材の温度が上がりすぎ生臭くなる。
水分が飛ぶ前に腐敗が進んでしまうからだろう。
冷蔵庫は常に低温だから腐敗は進まず失敗はない。
旬のアジや小鯛など、どんな魚も美味しい干物に変身する。

魚を漬け込む調味液だが、冷たい水に酒少々、粗塩、そして隠し味に薄口醤油を少し加えれば出来上がり。
好みで味醂を少し加えても良い。
私の場合、塩加減は海水より少し薄い程度にしている。
宮古島で泳ぎながら飲み込んだ海水の味を思い出しながら調合している。
本当のところ、宮古島の海水が手に入れば簡単なのだが・・・Fin