笹やんの呑兵衛日記(読むだけで美味しく元気になる食エッセイ。薬剤師なので時折ダイエットやアンチエイジングネタも) -2ページ目

笹やんの呑兵衛日記(読むだけで美味しく元気になる食エッセイ。薬剤師なので時折ダイエットやアンチエイジングネタも)

飲兵衛で食いしん坊の佐々木芳樹、通称:笹やんの食エッセイ。
時に、薬剤師として、ダイエットや美肌、育毛など健康についても語ります。
日々の徒然などもつぶやきます。
職業は薬剤師&消費生活アドバイザー。
九州CS経営研究所(EDDY'S合同会社)代表




 マクドナルドの異物混入事件が波紋を広げている。
確かに食品への異物混入は許せないが、ここまで大きく報道されていることに違和感を覚える。


「大きな健康被害が出ていないのに、どうして?」

 今回、問題の傷口を広げたのには、大きく二つの要因があるように思う。
ひとつは、ゼロリスクを求める消費者心理と、それを煽るネットや報道の一部に過剰反応がみられることだ。
では、マクドナルド側には全く非はないのかというと、そうではない。
ふたつめの要因として、マクドナルドの苦情対応、特に現場での初期対応に不備があったと考えるべきだ。

たとえマニュアルどおりの謝罪をしたとしても、その結果、被害の当事者は納得していない。


 まず一つ目の問題について分析しよう。
私は消費生活アドバイザーとして、様々な企業のお客様相談部門と交流があった。

そのなかには食品関係も多く、たくさんの工場に足を運び、現地の生産の様子を実際に観て来た。
たいていの工場では、人による目視検査はもちろん、X腺装置を使った検査などしっかりと行われていた。
また、工場内やそこで働く作業員の衛生管理も徹底されていた。

ある大手食品会社の担当者曰く、
「ここまでやっても、異物混入はゼロにはならないのですよ。」


そう、食品であるかぎり、虫も寄ってきてあたりまえ。
残念だが、いくら衛生管理を徹底しても、入っちゃうことはある。
私の知るかぎり、ニュースにはなっていないが、虫の混入は日常茶飯事。
は言いすぎだが、異物混入はさほど珍しいことではないらしい。
大手の食品会社でもゼロと公言できる企業はなさそうだ。

ただ言えることは、健康被害を起こすような異物は徹底して排除する努力をされているので、安心して良さそうだ。
食品を扱う企業には少なくとも、
「金属や毒物のような健康被害に直結するものは絶対入れない。」
このポイントだけはしっかりと押さえ続けて欲しい。

「食品なのだから衛生管理を徹底して、異物混入はゼロにしないと我慢ならない!」
いま、消費者や一部マスコミの論調には、このようなニュアンスが含まれるようだ。

これは大人の意見ではない。
現実的な意見ではないと言い換えてもよい。
闇雲にゼロリスクを追い求めることイコール「コストアップ」であることを今一度認識すべきだ。

行き過ぎた製造管理コストは商品の販売価格に跳ね返り、結局は消費者の不利益につながる。
風評被害により、その商品や企業自体が市場から消えてしまう恐れさえある。

マクドナルドで家族団らんの日曜日の光景などは、見ていて実に微笑ましいと思いませんか。

このまま、無くしてしまうには惜しい企業だと思いませんか。
一部のマスコミやネットに情報を流す個人に対しては、悪戯に消費者不安を煽るような情報発信はくれぐれも控えるようお願いしたい。

ただし企業側が、
「異物なんてゼロにはならない。入っていて当然。」
という姿勢は困る。
「異物混入を限りなくゼロに近づけるたゆまぬ努力を続ける。」
そんな企業であって欲しい。

 二つ目の原因として挙げたマクドナルド側の消費者対応の不備について考えよう。

少々話は脱線するが、
私は以前、神戸のホテル内にある寿司店で異物混入に遭ったことがある。
お任せで頼んだ握り寿司に、白身魚にレモン塩の一品があり、勢いよくかぶりついた。
「ガリッ!!!」
っと大きな音がして、同時に叫ぶ。
「痛っ!!!」
治療中の歯が痛み、少し出血もみられた。
かみ締めた異物は5mm近い岩塩の塊だった。
目の前のカウンターで寿司を握っていた職人さんはビックリして平謝りに謝った。
「ごめんなさい。ごめんなさい。・・・」
年配の職人さんだったが、こちらからみても気の毒なくらい、まさに平身低頭このうえない。
「今日の皆様のお支払いは結構です。治療費もお支払いします。」
その職人さんの謝罪の姿勢がとても真摯に感じられ、痛い思いをしたのも忘れ怒りはすっかり収まった。
もちろん御代は定額払い、
「美味しかったよ。これから気をつけてくださいね。また来ます。」

以上は日常ありがちな場面だが、皆さんも経験あるはずだ。
その場の謝罪の仕方が気に入らなければ、
「もうこの店には絶対来ない!」
ということになるし、
対応が良ければ、
「美味しかったからまた来ます。」
となるわけだ。

マクドナルドは個々の消費者に対応できていたのだろうか?
疑問に思う。
特に苦情対応で大切なのは、初期対応にある。
マニュアル通りに現場の店長が苦情対応をおこなったと聞いている。
しかしその結果、少なくともお客様には、
「ごめんなさい。」
の気持ちが伝わっていないから、いまの状況がある。

私はマクドナルドの苦情対応マニュアルを実際にみたわけではないので、その良し悪しは論じない。
店頭販売をマニュアル化し、良い意味で販売サービスの標準化を進めてきたマクドナルドのビジネスモデル自体は素晴らしいと思う。
だが、こと苦情対応の現場ではマニュアルだけでは乗り切れないようだ。
特に日本では「おもてなし」の気持ちを大切にする国民性も無視できない。
苦情対応とはお客様が怒った状態がスタートラインにあり、コミュニケーションスキルのなかでも最上級に難しいスキルが要求される。

ぶっちゃけて言えば、「修羅場」である。
苦情対応を行うのが店長であれば、そうとう高度なコミュニケーションスキルを身につけるよう研修体制を組む必要がある。
それが無理であれば、苦情対応マネジメントの専門チームを整備し、ことあれば現地に専門家が飛んでいける体制を構築すべきだ。

すくなくとも異物混入など重大事故発生時には、社を代表して謝罪&対応できるしかるべき担当者が不可欠だ。


今回の騒動で、マクドナルドの業績は大きく打撃を受けると推定する。
そろそろ、マクドナルドのマニュアル経営が曲がり角に来ているのかもしれない。
少なくとも、苦情対応マネジメントについては早急に整備すべきだ。
願わくば、マニュアル対応だけで済ませるのではなく、「おもてなし」の心が入るよう祈りたい。





お待たせしました。


気の短い読者からザビエル再生3点セットについて、

「もったいぶらずに、早く教えろ!」

という、お叱りの声が聞こえてきた。



まず最初に言っておく。

これから紹介する育毛治療は、3点セットの組み合わせが大切。

佐々木式はこの3点がセットであるところが肝なのだ。



ザビエル3点セットの1つ目はズバリ、



  「亜鉛だ!」



「な~~~んだ。亜鉛か。そんなもの知ってるよ。」

と早合点して、読み飛ばさないで欲しい。


確かに、亜鉛の健康食品は薬局薬店どころかコンビニでも普通に売ってる。

サプリメントであり、医薬品ではない。

医薬品ではないので、一般の医師はほとんど処方しない。

しかし、亜鉛は育毛に絶対欠かせないミネラルだ。



亜鉛の働きを簡潔に言うと、遺伝子(DNA)合成に必要不可欠だということ。

言い換えると、細胞分裂を繰り返し組織を再生するには亜鉛が必須要素だということだ。

「我々の身体で細胞分裂が活発なのはどこなのか?」

すぐに思い浮かぶのが、精子、血液、そして、皮膚や粘膜、毛髪、爪などたくさんある。

これらの部分では細胞が活発に分裂を繰り返し、常に新しい組織が作り出される。
したがって、これらの組織は亜鉛をたくさん欲するのだ。

亜鉛をしっかり摂ることで、皮膚や毛髪再生はもとより、性機能や免疫の増強にも効果が期待できる。

以上のように亜鉛は、とても、とっても、と~~~っても大切なミネラルだ。


・・・・・なのに、



 「亜鉛が足りない!」



実は、毛髪再生にこれほど大切な亜鉛なのだが、日本人の摂取量は充分とはいえない。

厚生労働省が行った栄養調査でも、日本人は男女とも亜鉛摂取量が必要量に足りていないことが分っている。

特に、ダイエットのための食事制限やインスタント食品など偏った食事で亜鉛不足におちいりやすい。

飲酒や過度のストレス、風邪などの感染症でも亜鉛は欠乏する。

亜鉛不足により舌の粘膜再生が追いつかなくなり、味覚異常を起こすひとも増えている。


亜鉛はご飯などの穀類や肉・魚など様々な食材に含まれ日常の食事で補給可能だが、実のところまだまだ足りていないようだ。

牡蠣など貝類に豊富なのだが、毎日牡蠣を食べ続けるのは現実的ではない。


・・・・・結論。



 「亜鉛はサプリメントで摂るのが合理的だ!」



亜鉛のサプリメントの飲み方だが、1日10mg(5~15mg)程度で良い。

たくさん摂ったほうが効果が高いということは決してない。

逆に摂り過ぎは絶対によくない。

1日1回、朝食後(または夕食後)に10mg前後を1粒で充分だ。

肌や毛髪の再生には時間がかかるので、少量をなるべく永く続けるほうが良い。


髪の毛や素肌を健やかに保つため、

そしてなにより若々しく健康であるために、



 「1日1つぶ亜鉛を摂ろう!」



      (つづく)





 ある調査によると、日本人男性の3人に1人は薄毛に悩むそうだ。

男性型脱毛症(AGA)はいまや国民病といっても過言ではない。

私は薬剤師ということもあって、薄毛治療について相談を受けることも多い。

そんなとき、答えはいつも決まっている。



  「ハゲは治る時代になったんです。

    良い治療法がありますよ。

      私はザビエル状態から復活したんです。」  ・・・・・注)



 かくいう私も薄毛には苦労した。

父方、母方とも、それぞれ見事に薄かった。

はたしてDNAの魔力は恐ろしい。

20歳頃から自慢の長髪はバッサバッサと抜け始めた。

慌てて、頭に育毛トニックをシャカシャカ盛大に振りかけたものだ。

しかし、その苦労にもかかわらず目に見えた効果はなかった。

そのうち、家系だから仕方ないと諦めかけた時期もある。

最悪期は、頭のテッペンがほぼツルツルのザビエル状態まで悪化した。

前髪も寂しくなり、限りなく俳優の温水さんに近づきつつあった。


 そんな私だが、今では写真のように蘇った。

いや、蘇ったときっぱり言い切るにはビミョ~~~(笑)

だが、ハゲ遺伝子と戦いながら、

なんとか土俵際で踏みとどまってくれている。



 いま現在、私が実行していること。

朝、サプリメントと薬あわせて3粒をポイッと口に放り込みゴックン。

簡単手間要らず、ほんとにこれだけ。

たったこれだけで、ザビエル頭が再生した。

まるで漫画のようだが本当だ。

この治療法を始めて、3ヶ月経った頃から抜け毛が減った。

6ヵ月後にははっきりと増毛が実感できた。

いきなり増えるというより、少しづつ少しづつ、

しかし時間経過とともに確実に髪が増えた。



 「禿げるのに数十年かかってるんだから、

  いきなり再生するはずはない。

   根気強く治療を続けよう。」



結果、私の髪の毛は数年で復活を果たした。



次回より、『ザビエル再生3点セット』について具体的に解説しよう。

薄毛に悩むご同輩諸兄の福音になれば幸いだ。


 

      (つづく)



 (注:効果は100%ではない。頭皮の状態により効果に差がある。しかし、かなり高い確立で改善する。)




『今晩のメインはスズキで決まりだな♪』


 昨日、仕事帰りに釣具屋に寄った。
いつものことだが、特に買うものを決めていたわけではない。
私は釣具を眺めるだけで幸せになる。
釣り師の血が騒ぐのか、ワクワクしてしまう。

店内を散策しているうちに、ひとつのルアーをみつけた。
虹色の派手なカラーが、蠱惑的で衝動買いしてしまった。
自然相手の釣りにぜったいはないのだが、
「ぜったい釣れそうだ。」


 早朝、鳥の声で目が覚めると、暖かく釣りには絶好のコンディション。
新兵器を試してみたくなり、さっそく釣りに出かけた。
大淀川は我が家から歩いて3分。
釣竿片手に、お散歩気分♪
川辺に着くと、竿をつなぐのももどかしく、ルアーを投げた。
新兵器の虹色ルアーをまだ薄暗い川面に繰り返し投じる。
私は無心で竿を振るこの瞬間が好きだ。


6時半頃、朝日が顔を出したとたん、いきなり「ガッツン!」と大きなアタリ。
シーバス用の竿が満月にしなる。
リールがキリキリと悲鳴を上げ、糸がグングン出ていく。


「WAO!」
銀色の魚体が水面でジャンプした。

「やった!スズキだ!」
敵も命がけ、抵抗は半端ではない。
10分ほどやり取りして吊り上げたのが、70cmほどある堂々としたスズキだった。


「今晩のメインはスズキで決まりだな♪」

魚体をみた瞬間、メニューも決まった。
「オイスターソースで中華風の蒸し物にしよう♪」
酒は、明石酒造のプレミアム焼酎「月の道」を開けよう。


シェフ笹やんの腕が鳴る。
食いしん坊笹やんの腹が鳴る。
呑兵衛笹やんの喉が鳴る。


宮崎の大自然に感謝。
今日も宮崎は秋晴れだ。




『歯のインプラント治療はメンドクサイ』・・・インプラントするなら、これだけは確認しよう!


 私はもともと歯を喰いしばる癖がある。

逆境の中、歯を喰いしばって生きてきた。・・・のかも知れない(笑)

5年ほど前になろうか、

ある日、歯科の主治医が言った。


 「喰いしばる力が凄すぎる!

  近い将来、歯周病が進み、奥歯をすべて失いますよ。」


怖くなって、歯を喰いしばらないよう、マウスピースをつけて寝ることにした。

が、しかし、数日でマウスピースは修復不能なくらい破損した。

マウスピースを噛み砕いては、作り直す。

そんな日々が続くうち、5年が経過した。

そして、主治医の予言は見事に的中した。

歯周病で奥歯を失った。


食いしん坊の私としては人生の一大事!

  ・・・・・決意した。


 「インプラント治療をしよう。」


(注:喰いしばりの癖のままインプラントは良くないので、癖も修正した。このあたりの話はまた別の機会に・・・)

 近年、歯のインプラント治療は消費者トラブルが急増している。

国民生活センターや消費生活センターへの相談件数もうなぎ登り。
保険診療ではないので、治療費はすべて自費となる。

治療費が高額で医療機関ごとにバラツキが大きいこと、治療方針も個々に違うことが、トラブルの大きな原因だ。

1年持たずにインプラントが抜けてしまい、大学病院が尻拭いしたケースも多いと聞く。
極端だが、死亡例も出ているそうだ。
1本10万円ポッキリで価格破壊を前面に出したり、
1日で治療を終了する「ワンデイ」を看板に、遠方から患者を集める医院まである。
信頼の置ける歯科医に当たれば良いがそうでなければ、歯の治療も命がけとなる。


 「さて、どうしたものやら・・・。」


 宮崎でもインプラント治療を標榜した歯科医院は多いのだが、どこが良いのかサッパリわからない。
仕方がないので、ネット情報を駆使し5軒の歯科医院をピックアップして、相談に行ってみた。
確認した内容は、

 ①治療方針(治療の進め方と治療期間)
 ②治療経験と成功率
 ③インプラントのメーカーが実績のあるものか。
 ④アフターケアについて(万が一の保障など)
 ⑤費用の総額


結論として、歯科医巡りは正解だった。


私はそれぞれの歯科医に、まず最初に他の医院でも説明を受けていることを話し、納得のいくインプラント治療を受けたい旨を伝えた。
歯科医としては、さぞウルサイ患者であったことだろう。
5軒のうち4軒ではレントゲン写真を前に、丁寧に治療方針を説明して下さった。
先生方には感謝の気持ちで一杯だ。


一方で、
「詳しい検査もしてないのに、そんなこと話せるか!歯科医を何軒も回るなんて失礼だ!」
って、お怒りの先生もおられた。
商品の内容と価格を吟味するのは消費者として当然のことなのに、未だに医療の世界は聖域だと勘違いされているのだろうか?

驚いたことに、インプラントの看板を掲げているにもかかわらず、治療方針はバラバラだった。


 「怖い話だ。」


治療期間も最短は2ヶ月、最長は1年以上と全く異なる。
価格のバラツキも大きい。
1本、20万円が最安値、平均値30万円、最高額は50万円だ。
「歯が一本、50万円!」
いくら自由診療とはいえ、あまりに自由が過ぎるのではなかろうか。
詳しい治療内容を聞いてみると、必ずしも価格に比例している訳ではなさそうだ。
うち1軒は、絶対にかかってはいけないと思えるアブナイ内容だった。
1軒目で決めていたら大変な目に遭ったかもしれない。


 「ワワバラ、クワバラ・・・」


私の場合は幸い、治療内容と予算に納得できるインプラント専門医がみつかっ

たので、お任せすることにした。


 今回の歯科医めぐりで分かったこと。
インプラント治療は効果も素晴らしいが大きな危険も隣り合わせであること。
良い専門医といか出会えるかで治療の成否が決まってしまうことだ。

消費者は歯のインプラント治療を始める前に、私と同じよう少なくとも下記5項目については歯科医から説明を受けるべきだ。

決して、値段や治療期間だけで決めないことが大切だ。


 ①治療方針(治療の進め方と治療期間)
 ②治療経験と成功率
 ③インプラントのメーカーが実績のあるものか。
 ④アフターケアについて(万が一の保障など)
 ⑤費用の総額


 歯のインプラント治療は高齢化社会が進むのと比例して、身近な医療になりつつある。

近い将来、大きな消費者問題になるのではなかろうか。

今後、消費者トラブルを増やさないためには、

消費者の慎重な姿勢も大事だが、

行政が主体となって問題整理する必要があるように思う。


 「インプラント治療はメンドクサイ」










『名残り枝豆と10円玉』(枝豆を鮮やかに茹で上げる裏技)



 日本料理は旬を楽しむものだ。

旬の食材はたしかに美味い。

市場にたくさん出回るので、価格も安く経済的だ。



一方で旬には少し早いかな?という時期も素敵だ。

いわゆる旬の走りである。

待ち遠しくてワクワクする。



逆に、もう旬も終わるなあ~という時期も趣きがある。

旬の名残りを味わう。

味わいながら、季節の終わりを感じる。


「日本の四季は素晴らしい。」



 さて、今日のお題は枝豆だ。

宮崎の枝豆は、梅雨時から初夏が旬だ。

この時期には文字通り枝つきの枝豆がたくさん出回るのだが、

9月に入ると、宮崎市場ではめっきり見なくなる。

今日は、たまたま青々とした枝豆が手に入った。

今年最後の枝豆かもしれない。

まさに名残りの枝豆だ。

今夜は枝豆をつまみにビールをあおろう。


そして・・・

 「通り過ぎた夏を惜しみながら、実りの秋の到来を愛でよう。」



世間では、
「枝豆なんて、冷凍を流水で解凍とか、レンジでチンして十分だ。」

なんて意見も多い。

だが、

「私はこだわりたい。」

理由は呑兵衛のさがである。

「美味しいビールを飲むためにこだわりたい。」

素材は丹波の黒豆やだだちゃ豆であれば申し分ないのだが、

そこまでこだわる必要はない。

出来れば、枝つきが手に入ればいいのだが、

手に入らなければ、国産の袋入りでもじゅうぶんだ。



茹でる時のちょっとひと手間、

いや、

ふた手間で格段に美味くなる。



美味しい枝豆のポイント、一つ目は切り方にある。

写真をご覧あれ。

「枝豆の両脇を料理バサミで切り落とすこと。」

コツは、切り口から中の豆が見えるくらいしっかりと切り込むこと。

たったこれだけで、茹でた時の塩梅が格段に良くなる。



第二のポイント。

「枝豆の秘伝は、10円玉にあり!」

沸騰したお湯に、両切りの枝豆と粗塩を放り込む。

このとき、小銭入れに転がっている10円玉2~3枚を一緒に放り込む。

たった、これだけ。

これだけで、緑色が鮮やかで風味の良い枝豆が茹で上がる。



家で茹でた枝豆はなんだかくすんだ色になることが多い。

時間を置くとドンドン色あせていくものだが、

この裏技で茹でると緑色が新鮮でほんとうに美味そうに仕上がる。

実際に食べても格別に美味しい。

魔法のタネは、10円玉に含まれる銅イオンにある。

枝豆の葉緑素クロロフィルに銅イオンが反応して安定化するのだ。

銅鍋で野菜を茹でると、緑色が鮮やかになるのと同じ仕掛けだ。

おまけに、銅イオンには抗菌効果もあるので、素手で食べる枝豆には好適だ。



 名残りの枝豆が手に入ったら、ぜひ裏技を試して欲しい。

いつもの居酒屋の枝豆とは別物の味わい深い逸品になるはずだ。

今夜は、究極の枝豆とビールのマリアージュを楽しもう。

そして・・・


 「通り過ぎた夏を惜しみながら、実りの秋の到来を愛でよう。」



『近々、岡山に引っ越すかもしれない・・・』


 岡山駅の近くに持ってるマンションを企業に貸していたのだが、10月に退去が決まった。
家賃が高いので、簡単に借り手がつくとは思えない。
まだローンがたんまり残っているので、毎月の借金返済が大変だ。
仕方がないので、売ることにした。...



年内に売れなければ、自分が岡山に引っ越して住むしかない(^^)
宮崎は住みよいので離れたくない。
でも、岡山も住みやすく、友人が多い。
ん~~~、悩ましい・・・・・。


『金の余ってるひと、誰か買ってくれえ~!ええ物件でっせ~!!』


       (なかなか良い物件)
            ↓


http://www.rehouse.co.jp/mansion/bkdetail/FV5R9A17/



『こころのサポーターになった』


 今回はいつもの食いしん坊・呑兵衛ネタではないので、期待する読者には申し訳ない。

たまには、消費生活アドバイザーとして生活ネタも語ってみたい。



 実は、先ごろSTAP細胞で話題の小保方晴子氏の直属の上司、笹井芳樹氏が自殺したニュースが心に響いた。

奇しくも私の名前”ささきよしき”と一字違い。

一字違いでなんという違いだろう!

かたや世界的な科学者、私はと言えば呑兵衛のおっさん。

とはいえ、なんとなく他人事と済ませられない気がした。

笹井芳樹氏のご冥福を祈りたい。



 さて、
ある調査によると日本では成人の3人に1人が、
「死にたい」
と思ったことがあるそうだ。

あらたまって聞いてみると、凄い数字だ。

「ひとはそんな簡単に死ねるものなのか?」

いや死ねない。

そんな簡単に死ねるはずがない。

実際には、思っただけで実行したひとは遥かに少ない。


 驚いたことに、ここ宮崎は自殺率が西日本一高い

温暖で自然に恵まれ、住む人が温厚な宮崎。

そんな宮崎が、
大都会の大阪や名古屋、福岡より多いとは!

とても不思議だ。

でもよくよく考えると・・・
「そう言えば、大阪人は生命エネルギーが強そうだ(笑)」

お笑いが招く笑顔が、生きる力になっているのではなかろうか。


「たちまち、宮崎で私の出来ることはなんだろう?」
少しでも周囲の笑顔を増やしたい・・・

考えているうち、すぐさま行動に移した。

宮崎市の「こころのサポーター(自殺対策協力員)」 と「認知症サポーター」に登録した。
まずは、周囲に敏感にアンテナをめぐらし、困っているひとの声に耳を傾けよう。
出来るだけ、早い段階で公的な専門機関と連携をとろうと思う。



願わくば、

「ひとりひとりが周囲の”辛い”という声に耳を傾ける。」

そんな社会になって欲しい。

そうすれば、職場や学校でのいじめ被害はなくなるはずだ。

命より大切なものはないのだから・・・



NEW!)平成26年8月に社会貢献として、以下の活動に登録しました。

http://yoshiki-sasaki.jimdo.com/

①宮崎市「こころのサポーター(自殺対策協力員)」

②宮崎市「認知症サポーター」

  に登録しました。






『土用の丑の日、鰻釣り♪』


 今回は、ニホンウナギが絶滅危惧種になった矢先、乱暴にも釣って、しかも野蛮にも食べてしまった話。

心から反省m(__)m・・・・・・・・・・・・・・してません。

だって、美味しいんだも~~~~~ん♪(笑)


 宮崎でも土用の丑の日には、スーパーの店頭に大量の鰻が並んだ。
街の鰻屋にもテレビの取材など入り大賑わいだ。
だが、天邪鬼な私はいつも思う。

 「なぜ、それほど騒ぐ?」

 夏バテ防止に滋養のある鰻を摂るというは分かる。
確かに鰻は、ビタミンAをはじめビタミンB1、B2、D、E、さらにカルシウム、鉄分と栄養が豊富だ。
また、最近ではDHA、EPAが豊富で動脈硬化を防ぎ、血管の老化を防ぐ効果も分かってきた。
なるほど、ボケ防止にも良さそうだ。

 「しかし、なぜ土用の丑の日なのだ?」

 この由来には諸説あるようだが、最も有名なのは蘭学者・平賀源内先生の話だ。
江戸時代、売り上げが悪く困った鰻屋が友人の源内先生に相談し、
店先に『本日、土用の丑の日』と張り出したところ、大繁盛したというのだ。
たったこれだけで、江戸時代から現代まで200年以上続く慣習となったのだから驚きだ。
さすが天才!源内先生だ。
コピーライターにしたら、現代でも一流だと思う。
バレンタインにチョコレートを定着させた菓子業界の仕掛け人は、ひょっとして平賀源内先生の生まれ変わりではなかろうか。

 「おっと、前置きが長くなってしまった。」

閑話休題。

 さて、ご存知の通り今年は7月29日が土用の丑の日。
平賀源内先生の策略と知りながら、
「今晩は土用鰻で一杯呑もう♪」

 夕刻から、家の前に流れる大淀川に釣りに出かけた。
釣り場まで徒歩数分なので、クーラーバッグさえいらない。
ほとんど手ぶらで、お散歩気分♪
大淀河畔で眺める夕景が綺麗だ。(写真)
川面を吹き渡る風が涼しく、肌に心地よい。
さっそく、ビール片手に竿を出す。
小一時間たったころ竿先にブルブルと小気味良い当たりあり。
一気に抜きあげると、45cmの鰻だった。
ちょうど食べごろ、美味そうだ。
「やった、土用鰻ゲット!」
一匹で充分。
すぐさま、家路に着く。

 帰宅後、すぐに調理開始。
生け鰻はさばくのが難しいのだが、ちょっとしたコツがある。
そのままでは暴れに暴れ、まな板の上で静止させるのは至難の業だ。

一秒たりとも、じっとしてない。
秘策は、鰻を桶に入れ氷詰めにして冷やすこと。
5分もしたら、大人しくなるので素人でもさばけるようになる。

 フライパンに軽く油を引き、鰻の切り身を皮目を下に並べ中火で焼く。
しばらくすると、天然の油がジワジワ染み出て、ジュージューと音を立てはじめる。
皮目が焼けたら、さらに中骨の部分や肝を加え、あとはザックリ混ぜながら適当に炒める。
仕上げに醤油と味醂を振り掛け、照りがでてきたら出来上がりだ。(写真)
専用のタレなんていらない。
天然鰻の油と醤油と味醂のハーモニー、これだけで十分過ぎるほど美味い。


 そのまま酒の肴にしても、ご飯に乗っけて食べても、思わず唸ってしまう
・・・「まいうー♪」

 宮崎の河の恵み、自然の恵みに感謝だ。
・・・「宮崎まいうー♪」



クーデター真っ最中のバンコクから無事帰った。


プーケットでノンビリ過ごした後、わざわざバンコクに立ち寄ったのは、美味いものを食うためだ。
「小生は食道楽の大阪人♪」
タイの美味いものと言えば、海老のスープ、トムヤンクンが有名だ。
酸味、甘味、辛味が渾然一体のトムヤンクンは確かに美味しい。

私も大好きだ。
さらに、タイには双璧の美味い料理がある。
それが、プーパッポンカリーだ。


「何?それ?」
っていうひとが多いと思うが、一言で表現すると
「カニのカレー炒めだ。」
カニをぶつ切りにして、カレー味で炒め、染み出したカニ味噌に卵を絡めフンワリと仕上げた逸品。
カニ味噌にカレー風味が絡まり、フンワリ卵がたまらない。
私も大好きだが、うちの家内いわく、
「旦那を質に入れても食べたい!」

「おい、おい。」



さて、写真は最終日に食べた、プーパッポンカレーだ。
まず、テーブルに届いた皿の大きさに仰天した。

甲羅が私の顔面ほどもある。
家内のつまみあげたカニ爪を観て、思わずカメラのシャッターを切った。
「人生で出会った最大のカニ爪だ!」
どうみても人の手のひらくらいの大きさがある。
プーパッポンカリーに使うカニは色々あるが、私はマレークラブすなわちノコギリガザミが一番だと思う。
料理に使われるノコギリガザミはたいてい手のひら大。
甲羅を含めて手のひらサイズが普通だ。
なのに、目の前の物体は、
「爪だけで手のひら!デカ過ぎる!」


「いったい、いくらするんだ!」
「おい、おい(泣)」


どうみても10人前はある。
「どうして?中年夫婦の二人連れにこんな激盛り料理を!?」

「おい、おい(泣)」
と嘆きつつも、来てしまったものはしようがない。
この際、勘定なんて気にせず味わうしかない。
シャッターを切った後、夫婦でこのデカ爪にかぶりついたのは言うまでもない。
いま思い出しても、生唾が出る。
身がぎっしり詰まり、最高のカニだった。
しばし、無言でかぶりついた。
「生涯一、美味いカニカレーだった。」
ただ、あまりに巨大ゆえ、二人で食べ切れなかった。

「大好物のカニ味噌を残してしまった。」
それだけが心残りだ。


店の名は、
「クルアナイバーンKhrua Nai Baan」
この店は食の都バンコクでも知る人ぞ知る、隠れた名店である。
辛いだけのタイ料理ではない。
本格中華の真髄が味わえる。
味が深い。
どの料理を頼んでも、ハズレはない。

観光客相手にぼったくる、決してそんな店でもない。
前菜で頼んだ、カニオムレツが1皿80バーツ。
当日のレートは1バーツ3.2円だから、日本円で一皿256円也。

同じく80バーツの海鮮チャーハンも量がたっぷしで、海老や烏賊が舞い踊り美味かった。

いずれのメニューも仰天するほど安くて美味かった。
臨席では、裕福そうな紳士が豪華なフカヒレスープを味わっている。
また別席では、作業服姿のタイ人の団体が宴会の真っ最中。
そんな真っ当な店。
コストパフォーマンスは最高だ。


さて、今日のメインの一皿はいかほどか?
そうとう高いと推定される。

だが、それだけの価値があると思った。
前日、プーパッポンカレーの元祖、「ソンブーン」は一皿500バーツ、1500円ほどだった。

その比較から、今日の一皿は1000バーツを超えるかと想像した。
家内の予想、
「800バーツ。」
「お前はアホか!1000Bはいくやろ!」

いずれにしても小市民。

目くそ、鼻くその勝負はともに撃沈。


夫婦してアホやった。


ニコやかなウエイトレスが示した勘定に圧倒された。
「1700バーツ也」
日本円で一皿5440円だった。

タイでは異常だ。
だが、冷静に判断して高いか安いかというと、
「適正価格だ。」
とはいえ、二人で食べるにさすがにデカ過ぎた。
今度からこの店に来るときは、重さか金額で事前に交渉するよう心に刻んだ。
でも、近々絶対また来よう。
「クルアナイバーンのプーパッポンカレーは最高だ。」


なお、旅行雑誌やグルメ雑誌絶賛の
元祖ソンブーンについては、好みの問題もあるので多くは語りたくない。

「名物に美味いものなし。」
名言だ。