祖母がガンで入院していて

ある日お見舞いに行きました

しかも一人で

 

大した話をするわけでもなく

「もう帰んない」(もうかえりなさい)

と言われながらも

爪を切ってほしいと頼まれ切りました

 

人の爪を切る

その時が初めてでした

爪は縦に波打っていて

血管の浮き出た甲

少ししわしわなんだけど艶のある皮膚

”おばあちゃんになったらこういう手になるんだ…”

そんなことを思いながらパチ、パチ…

 

ちょっと深爪させちゃって

ピクッと反応する祖母に

「ごめんね」と言いながら

全ての爪を切り終え帰路につきました

 

それから数日もしないうちに祖母は亡くなりました

 

最近 母が足の骨折で入院することになり

病院に連れていき

いろんな場面で母の手に触れることがあり

肌の感触から見た目から

全てが祖母と一緒

 

やっぱり親子だね…

 

そんなこと思ったけど

いま、パソコンのキーボードを打つ私の手も

 

血管の浮き出方からカタチから

全てが同じ見た目

 

やっぱり親子だね…

 

受け継がれていく形

どんなに抗っても引き継がれる肉体

命のつながり

 

なんだか今日はおセンチです