えこひいき、という言葉があります。
もちろん、ネガティブな意味で使われていますし、私も思わしくないことだと思います。
しかし、講師や教師をやっていると、どうしてもイジリやすい人と、そうでない人がいる。
イジリづらい人にチャレンジするときもありますね。
しかし、自分が意図していることを答えてほしいときに、「この問題を…○○さん」という感じに、それをやってくれそうな受講生に質問するときがある。
その受講生が勤勉家で、いつでもちゃんとした答えを返してくれればくれるほど、その受講生ばかり指してしまうこともありますよね。
そうすると、他の受講生が「先生、あの人ばっかりイジって…」という風に、こちらとしてはそういう意図はなかったとしても、結果としてえこひいきになってしまいますね。
えこひいきをされると、つらい。
受講生によっては、特に敏感な人もいますね。
講師側がそれを察していて、他の受講生と同じように、公平に接しているつもりでも、そう受け取らない受講生はいるものです。
そして、いわれなきクレームを受けた人もいるかもしれません。
えこひいきに対して、特に敏感な人。
そういった人は何も子供だけではありません。
大人でもいらっしゃいますね。
そういう人は扱いづらいとか、そういう人はタチ悪いよね、ということが言いたいのではありません。
ただ、そうなるように育ったことで、「えこひいき発見!色メガネ」が発動されやすい、というだけのことです。
そして重要なことは、その色メガネは「私は相手にされていないのに!」という感情がセットで、同時に発動している場合が多い、ということです。
ネガティブな感情…つまり悲しみ、淋しさ、怒りなどの感情に関して、私はこういった解釈をしています。
人がネガティブになるときは、欲求が満たされていないときだ、ということです。
人は常に欲求が満たされることを追い求めるものですね。
そして、誰もが自分が望むように欲求を満たすことが簡単にできるわけではありませんね。
マズローの欲求5段層という心理モデルがあります。
1.生存の欲求
2.安全の欲求
3.所属の欲求
4.承認の欲求
5.自己実現の欲求
元は英語ですから、訳し方によっては違う言葉になりますが、まあ概ね意味は同じですね。
1が満たされれば2を満たしたくなる、2が満たされれば3を満たしたくなる、という説です。
現代日本に住む多くの人が、1と2の欲求は満たされやすいと言えます。
衣食住はほとんどの方が確保されている環境にいるでしょうし、普段から「殺される!」と感じている人は少ないでしょう。
中には虐待を受けている人もいて、「世界は危険な場所だ」という信念を持っている方もいますが、今回の主旨と外れますので割愛します。
問題なのは3、4、5。
これらが満たされていないな、満たされるまでいかなくとも納得している人は少ないだろうな、というのが私の実感です。
私の心理セラピーを受けられる多くの方が、必ずこの三つのうちのどれかの問題を持っています。
そうじゃなかったらセラピー受けないもん(笑)
「えこひいき発見!色メガネ」が発動され、同時に「私は相手にされていないのに!」と感じる人は、3.所属の欲求か、あるいは4.承認の欲求に対して満たされていない、納得していない、と考えることができます。
3は愛の欲求とも言われています。
人は自分の在り方を、他者を使って固定化するものですね。
4は自分が価値のある存在であると信じたい、という欲求です。
どれかのグループに入っていて、その中で認められた存在であると感じられないと、ネガティブな感情を感じるものです。
だから、そういう受講生がいたとしたら、講師や教師が満たしてあげないといけない、と言いたいわけではありません。
ただし、接し方を工夫する必要がありますね。
目線を配るなど、言葉以外でも「あなたを気にしてるよ」という態度を示すことが重要ですね。
受講生への接し方と、感情についてはまだまだ書くことがたくさんあります。
それらは次回以降に。
受講生へ「あなたを気にしてるよ」という態度を示す方法は、こちらのセミナー
でもお伝えしています。