“あまのじゃく”と呼ばれる人がいますね。
心理学的な用語だと“極性反応者”と言います。
簡単に言うと、反抗心の高い人ですね。
白でも黒と言いたくなる。
なんとなく、否定したくなる。
あらかじめ断っておくと、それが悪いと言いたいのではありません。
「素直でなければなければならない」とか「素直な方が得をするよ」とか、他の信念の持ち方を提示しようとしているわけではありません。
また、そういった人の在り方を否定するのではありません。
反抗心が高いのは、単純に反抗心が高い、それだけのことではないでしょうか。
そういう風になった歴史が、その人の人生の中であったのでしょう。
そして、“あまのじゃく”や“極性反応者”という名詞にしてしまうと、その人がまるで太陽の下のことはすべて否定するような人だ、というニュアンスになってしまいますね。
名詞にすると、多くの情報が削除されるものです。
「どの部分に関して反抗的であるのか」
まずはそこにフォーカスすると良いですね。
とはいえ、経験のある方であれば、受講生や生徒にこういった人がいる場合、多少工夫する必要がある、ということはすでにお分かりだと思います。
そこで、相手の反抗心を和らげるシンプルな言葉の渡し方を紹介します。
それは、“意識の叙述語”というものです。
「~だと理解している」
「~だと分かっている」
「~だと知っている」
「~だと考える」
「~だと感じている」
「~だと気づいている」
これらの言葉を、伝えたいことの最後に入れていくことです。
私はNLPを教えるときに、以下のように活用しています。
「今までより幸せになるためには、今までの習慣を手放して、新しい習慣を手に入れることが必要だと、皆さんはすでに気づいていますね。
そして、NLPを勉強していくうちに、そうしていくことが実はあまり難しいことではないということも、多くの人が分かり始めるのです。
何人かの人が、そんなに簡単じゃない、と考えているということを私は知っています。
その一方で、そういった人も幸せになる習慣を手に入れることが同時に不幸せにする習慣を持ち続けることよりも価値が高いということを、理解していますね」
反抗心が高い人は、押しつけられることを嫌うものですね。
上の文章を意識の叙述語なしで読むと、とても押しつけがましくなります。
一方で意識の叙述語を使うことで、言葉がやわらかくなっていることにお気づきかと思います。
ほかにも用法があります。
「ご存じのように」
「すでにお気づきかと思われますが」
これらを伝えたい情報の前に持ってくることです。
多くの人が、無意識でやっていますね。
この言葉の使い方は授業や講義のほかに、プレゼンテーションやスピーチ、普段のコミュニケーション、交渉事のときにも活用することもできますね。
反抗心が高い人は、YESをとりづらい人、と言い換えることもできますね。
意識の叙述語は、相手からのYESをとりやすくします。
YESをとると、相手を動かしやすくなります。
自分が知ってほしいことが伝えやすくなったり、信じてほしいことを信じてもらいやすくなったり、感じてほしいことを感じてもらいやすくなったり、行動してほしいことを行動してもらいやすくなる、ということです。
他にも相手からYESをとるシンプルな言葉の使い方があります。
それはおいおい紹介していきます。