前回、中学受験のリサーチを娘が小学校3年生の時点で始めたのかについて書いてみました。
その後、中学受験本はかなり読み尽くしましたが、その中で印象に残っている本紹介したいと思います。
本屋の中学受験コーナーで見つけて、初めて読んだのがこの本でした。
私なりにレビューしてみます。
①中学受験は親が9割 △
合否を決めるのは、子どもの持つ潜在的なポテンシャルが1割、残りは親の仕事というのが西村先生の主張です。
中学受験を終えた我が家の感じからするとこれは極端すぎると思います。
感覚的には子どもが4〜5割、親が5〜6割というのが実体に近い感じがします。
親が環境作りをするのは重要ですが、やはり最終的には子どもがやる気になって勉強しないことには学力は上がりませんから。
②中学受験に取り組むことは、「家族全員での大プロジェクト」 ◎
こらはその通りだと思います。志望校の家族内でのコンセンサス、塾選び、塾弁の準備、受験費用の確保、モチベーション維持、スケジュール調整など一家が2〜3年協力していかないと上手くいきませんから。
③どんなに学校の成績の良い子でも、中学受験用の勉強をしなければ、偏差値50以下の私立中学に合格することも難しいのが現実 ◎
これは残念ながら当たってます。私立の受験受験の出題範囲は公立小学校の学習範囲外からも出題されるので、中学受験用の勉強をしておかないと合格はまず無理です。
中学受験専門塾に通塾するのが王道ですが、通信教育含めて塾なしで合格されるご家庭もたまにあります。ただその場合は親の時間的負担は2〜3倍になると思います。
④新5年生(4年生2月頃)からでは中学受験は遅すぎる △
こらはケースバイケースと思います。
たしかに最近は中学受験は新4年生(3年生の2月)から進学塾に通塾が一般的で、私の娘も通塾は4年生4月からでした。
ただ中堅校狙いなら、新5年生からスタートもありだと思います。私の知り合いでもそれで合格された実例は知ってますので 。進学塾で4年生に習う範囲は5年生でも難易度は上がりますが、またスパイラル式に出題されるからです。
ただ難関校狙いの場合は理社をゼロの状態から5年生で始めると覚えなくてはいけない事が多すぎて、算数に思ったように時間をかけられなくなり、オーバーフロー状態になるリスクもあります。なので実際には厳しいかなと思います。
まあ良くも悪くも西村先生の考え方をベースに書かれていて、やや偏りもある気もしますがが、中学受験を考え始めた時に読んで損はしない一冊ではないかと思います。