こんにちは、才能心理学協会の北端康良です。
不安定な時代に人の心が欲するのは
「救済」だけではありません。
いま、目に見える世界の中に理想の姿を見出だせないとき
人は別の場所に「夢とロマン」を求めます。
それは、人が生まれながらに持っている好奇心です。
私たちは探求すべき対象がなくなると退屈さを感じますが
これは人間が最も苦手とする感情であるとも言われています。
たとえば、リタイアした男性が急に老け込んだり
子育てが一段落した母親が孤独感に襲われるのは
好奇心を失い、何もすることがなくなるから。
そして
「今の世の中に面白いものがない」という
欲求不満や閉塞感が漂う時代には
人は好奇心を刺激し、夢を見せてくれるフロンティアを求めます。
夢を見せてくれるフロンティア。
古代から、それを手軽に提供し
つらい現実を忘れさせてくれるものといえば「エンターテイメント」です。
気持ちを切り替えるために、泣いて、笑って、興奮して…
「現実を忘れたい」という人々のニーズを満たすものとして
エンターテイメントはいつの時代も、大きな力を担っているのです。