第二次世界大戦のさなか、ナチスドイツの空襲下の
リバプールでジョン・レノンは誕生しました。
父親は航海に出て不在、母親もほかの男と同棲していたので、
生まれてすぐから伯母夫婦の元で育てられたジョン・レノン。
音楽で世界を変えたジョン・レノンもまた、崩壊した家庭に生まれ、居場所のない孤独な生い立ちだったのです。
そんな彼の人生の転機は、ロックとの出会いでした。
ジョン・レノンがロックの洗礼を受けた曲が、
エルヴィス・プレスリーの「ハートブレイク(傷心)ホテル」
だったのも、あながち偶然ではなかった気がします。
一時期、ジョン・レノンは、母親の家へ行き来するようになり、
バンジョーの手ほどきを受けたことで、音楽にのめり込んで行きました。
この頃だけが、孤独な彼の人生で唯一の母親との思い出の時間
だったのでしょう。
しかし、その母親も、彼が17歳のときに交通事故で亡くなります。
この経験が、同じく10代で母親を亡くしたポール・マッカートニーとジョン・レノンの結びつきを生みました。
ジョン・レノンとポール・マッカートニーは、「母親を喪失した深い悲しみ」
を共有する親友になり、やがて「ザ・ビートルズ」として世界を席巻します。
一人で成功した人はいません。彼らには必ず仲間がいます。
そして彼らが仲間でいられるのは、他の人にはわからない夢や痛みを共有できたからです。
世界中から愛されたザ・ビートルズの曲は、愛も居場所も持たない親友たちの「存在への切望感」が生み出したのです。
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