CHANEL『THE FILM』予告より



BazLUHRMANN Presents-2作目

何らかの障害が存在する事で、気持ちが高ぶり感情が強まることをRomeo and Juliet effect(ロミオとジュリエット効果)というドリスコール(Doriscoll)がつけた心理学の用語が存在します。
  

物語の舞台は、イタリア 花の都市 ヴェローナ
ルネッサンス文化が花開いた14世紀中盤。
アディジェ川 Adige がS字型に町の中央を流れるヴェローナは、北イタリア・ヴェネト州 Veneto にあり、歴史的遺産が豊富、ユネスコ世界遺産にも登録されている、人口26万人からなる。イギリスの天才劇作家ウィリアム・シェイクスピア William Shakespeare (1564-1616)は自身の最愛なるこの物語実は一度も訪れることなくこの町を戯曲に書き表し、400年の月日を越えて今もなお人々の心の中にいる。


シェークスピア原作の台詞はそのままに
よりファッショナブルで現代的にリメイクされた
とても鮮烈で完璧なほどの映像美が織り成す
作品は、美しすぎるほど 観る者へ
より深い哀れみ悲哀、悲しみの痕を残す







この作品が日本で公開されたときの映画ランキングでは、タイタニックに次ました。とてもロマンティックな出会いのシーン、最期の教会でのシーンからインテリアまで、
映像はキレイの一言 観ていない方はぜひ!





バズ・ラーマンらしく劇中に映る全ての物にこだわりがみえます。

劇中に何度も
TIMELYがでてきて
いて、劇中に起こる
騒動がリアルに
感じられたりしました。



物語の街も名前が
ヴェローナ・ビーチに。

(←)お城から
高層ビルにかえてあり
とてもファッショナブル!

よくよく両家のビルの上を
みてみると、それぞれ紋章までつくられています。完璧を求めるバズ・ラーマンらしさが表れています。細部までこだわってつくっているからこそ誰もが知っている物語さえ、みたことのない初めての感覚へと惹きこまれていく。↓の紋章は、劇中にでてくるSwordの銃にデザインされ、物語をわかりやすくと盛り上げてくれました。








 映画の中の演出は、バズ・ラーマンらしさ炸裂
なにより今までのリメイク版(衣装やパーティーは見れたものではありません。物凄いものがあります)から、色鮮やかでよりロマンティックで大胆な切り口をだれが想像できただろうか。監督のセンス次第で古典的なイメージでしかなかったシェークスピア作品をこんなに劇的に変えられるという証明にもなったのではないでしょうか。
 劇中のロミオは、(*ロミオは礼儀正しく立派だと評判の青年です)
そんな都一の御曹司らしい一面と仲間のこんなやんちゃなオープンカーで登場してきたり、(今までは当然のようにお馬さんでした)
アロハシャツをむぞうさにまとったり、今までの白馬の王子スタイル(前作では恥ずかしくなるような”ぴったりタイツ”でおもわず笑ってしまい目を背けてしまいそうになる。)ではないうまれ変わったロミオ・スタイルにレオナルドのあの端整で繊細な容姿と、、そんなギャップが、どんな女性をも♥♥♥にします!



劇中ロミオがとてもかっこいい
↑シャツを着ていてこのスーツもどこのブランドかと
調べたのですがわからなくて残念★★


衣装、車、ピストル、マリッジリング、等など出てくるものすべて
センスが良くってかっこいいです。背中に相当COOLな十字架のタトゥーを入れている神父さまがアロハシャツのうえにローブを羽織って教会へ赴くなんて度肝を抜かれます。

仲間うちでも着ている印象的なアロハシャツの洋服--
この映画にでてくるものすべてが最高だったし特にロミオにアロハシャツの発想はすごくよかったとおもいます。ヴェローナ一の資産家の慈悲深い御曹司という彼らしくないまだブレーキの効かない未熟で危なっかしい16歳という青年が熱烈で不運な最期を迎えるロミオという人物らしさを見事にあらわしているかのようでした。最期のシーンもアロハの洋服だったのがとりまく風景もキレイさが増していてすごくかっこよかったです。本当に最高でした★セリフがシェ-クスピアの原作そのまま(劇中銃を使っているがセリフはちゃんと剣といっていて本当にそのまま)ということで難しそうだなんてイメージで、レオ様と「My So-Called Life」(Jared Letoに夢中になったものでした)でとても印象に焼きついていたクレア・デインズ(米ドラマ当時13歳)がでるということだけでみてみたら、古臭いイメージと程遠くかけ離れていました。仮装パーティーの洋服の参考にもなりますギャングかのような振る舞いと仲間のはじけっぷり(会話)にもおどろきました。
ハっとして言葉をなくすほど釘づけになってしまう
演出をするBazLUHRMANN監督特有のロマンティックな映像美は盛り上げる最高のBGMにのせてとても印象に際立ちをみせました。
ご存知の通り、
この映画のサントラは、凄いです
音楽担当はなんと!Björk/ビョークやU2でおなじみ、グウェン姐様ことGwen StefaniのプロデューサーでもあるNellee Hooperネリー・フーパーだったのです。プリンスのカバー曲が入っていたりRadioheadレディオヘッドThe CardigansEverclear・・・…と豪華の一言。
極め付けに、もう一人の音楽担当を手がけた才人--
Craig Armstrong クレイグ・アームストロング

このロミジュリ以外の映画の他に、MOULIN ROUGEムーランルージュ Kiss of the Dragon ラブ・アクチュアリー ダンサーRay/レイ・・・・ マドンナ等とも共演。一体全体どうなってるの状態。出会いのシーンでは、誰かをみた瞬間に頭の中がこの世の時が止まったかのように相手に想い焦がれて、希望の光を見つけたときのような、すがるかのように恋に落ちた不思議で運命的なシーンにDes'reeデズリーのHOTトなサプライズステージ(バズ・ラーマン監督自らがオファーしています。デズリーの白の花の髪飾・ドレス姿はcute!!!)をバックになんとも透明で美しい歌声が深い感動へと誘います。
William Shakespeare's Romeo + Juliet主題歌Des’reeの歌唱力を世にしらしめたI’m Kissing Youをぜひお時間のある方は見てみてください。クレア・デインズの背中の羽がかわいらしいですよね!こんな風に今までのリメイク演出では考えられない程ステキな衣装、小物やインテリアまでもこだわりのある映画は、みるだけで心が弾み感動に達しますよね。
 始めの頃に悩ましげに海辺にいるあまりの美しいレオナルド・ディカプリオの姿は切なくて物語にどんどん惹きこまれていきます。このレオ様に恋した歌手が詩にしているくらい本当に「♪ため息は~バラの鎖を引く清らかな手~♪」の歌詞のように深く沈んでうなだれるシーンは本当にバラの鎖をしているみたいにみえたものでした。敵であるロミオと知っても虜になる気持ちは配役があの頃の笑顔がキュートで美しい華奢なレオ様だったからとさえとってもかわいかったですね。シェークスピアの書く会話だけ聞いていると400年まえの13歳・16歳の様子が垣間見れるようでした。今では到底ありえないほどの大人顔負けな二人の会話はスマートで洗練されていてとってもロマンティックでしたね。特に、ジュリエットの駆け引き術は女性必見間違いなしですよ。




So begins
Shakespeare's beloved play "Romeo & Juliet" which is celebrating its 400th anniversary.




監督 バズ・ラーマン
製作 バズ・ラーマン・ガブリエラ・マルチネリ
脚本 バズ・ラーマン・Craig Pearce クレイグ・ピアース
撮影 Donald McAlpine ドナルド・マッカルパイン 
衣装Kym Barrett/キム・バレット
美術Catherine Martin キャサリン・マーティン  
音楽 ネリー・フーパー
>>special thanks Craig Armstrong MARIUS DE VRIES





1996年 アメリカ
<ロケ地>
メキシコ・カリフォルニア
 

<受賞>
ベルリン国際映画祭:銀熊賞(男優賞)受賞(L.ディカプリオ)
アルフレッド・バウアー賞受賞
金熊賞ノミネート
英アカデミー賞4部門受賞:アンソニー・アスキス賞(音楽賞)
プロダクションデザイン賞
脚色賞
デイビッド・リーン賞


劇場公開時の新聞に「最近の若者はシェイクスピアを知らないので、
シェイクスピアを知ってもらおうとこの映画が企画された。」
という記事を見掛けました。




 キャピュレット王家の唯一の生き残りであるジュリエットと独裁者の
息子ロミオの出会いとその結末を描く『ロミオとジュリエット』のこの
四日間の物語は、 13~14 世紀にヴェローナを引き裂いていた教皇派
(グェルフ)と皇帝派(ギべリン)の争いが原因で起こった悲劇だそうです。
ヴェローナは神聖ローマ帝国に対抗していましたが、もともとは皇帝派の
都市でした。教皇派として自主権を認めさせたあと、再び皇帝派に戻って
います。教皇派のロミオの家であるモンテッキ家(モンタギュー家)と皇帝
派のジュリエットの家であるカプレーティ家(キャピュレット家)は、ダンテの
『神曲』の中にも登場します。
 ロミオ(16)とジュリエット(13)が実在したか
どうかは分かりませんが、ヴェローナにはジュリエッタの家 Casa di Giuli-
etta 、ジュリエッタの墓 Tomba di Giulietta 、ロメオの家 Casa di Romeo
という観光名所があります。(イタリア語ではジュリエットはジュリエッタ、
ロミオはロメオです。) 悲しく死んでしまったジュリエットですが、ジュリ
エッタの家にあるジュリエッタのブロンズ像の右胸を触ると恋が成就する
という、また、恋人同士で壁に名前を書くと幸せになれるという迷信もあり
ます。[(注意)歴史的名所に落書きをすることはいけません。]らしく、
その中庭の壁は異常なまでの落書きで埋め尽くされています。