いきなりですが

このお店に食事に入りますか?

 

実は、北陸を旅した際に

どこでランチしようかなあと

ひとりブラブラしているときに

視界に入ってきたお店です。

 

酒屋だよね?

いやぁ、テーブルがあるなあ

遠目に立て看板にPIZZA的な文字

えっもしかして レストラン!?

 

近くに行き、看板をよ~く見ると

ピッツァ・パスタとある。

レストランということは間違いないらしい。

 

えっでも、ランチタイムのど真ん中の12時半なのに

お客さんはいないし

スタッフの姿も見えないしなあ。

 

もしかして隠れ家的レストランかも・・・

一か八か入ってみようか

でも、勇気いるなあ、この時間にお客さんゼロって・・・

ハズレだったら悲しいなあ。

揺れ動く心・・・1回のランチごときにですが

 

その心の内は

失敗したくないから

後悔したくないから

損したくないからと

 

今までと違うものを選ぶというリスクを冒(おか)すことよりも

慣れ親しんだもの

知っているもの

という答えが解っている安全なものとの間で揺れ動いています。

 

いつものラーメン

いつものビール

いつものハーケンダッツのアイス

いつものコンビニのおにぎりの具

いつものお店

危険を冒してガッカリするより

今までのものが確実じゃんと。

 

 

さて私は、このお店に入ったでしょうか!!??

入りました!!

しかも、一か八かの勇気という感覚ではなく。

 

なぜなら

当りかハズレか? 損か得か?

という結果に価値を持つのでなく

体験に価値を持とうと思ったからです。

 

体験そのものが価値ですので

結果は関係ありません。

損得でなく体験にワクワクして入りました。

 

とはいっても日常において

やっぱり後悔したくないというのが人間の性ですよね。

 

そこでです、後悔を忌み嫌うのでなく

後悔をあえて是としたら

決断しやすくなるのではないでしょうか。

“後悔をしたい”から決断をする。

 

「後悔してぇ~」という感覚で

慣れ親しんだものから

新しいものを選んでいく

「後悔したいから、新しいビール」

「後悔したいから、新しい店」

「後悔したいから、この映画」

後悔をしたいから、あえて決断していく感じ。

そして、実体験で後悔を楽しむ。

「このビールマズい~」

 

そうすると新たな体験の道に一歩が踏み出せます。

そして体験には正解不正解ではなく

導きがあります。

 

人間は本来「体験したい」遺伝子を持っていると思います。

だから

わざわざサッカー試合を観に行って

ハラハライライラしたいのです。

結果だけだったらニュースでいいはずです。

自分がプレイするのもそうです。

あえてハラハラドキドキしたいのです。

結果は2対1ね、と事前に結果が決まっていたら嫌ですよね。

勝っても負けても、ゲームという体験をしたいんです。

 

富士登山

苦しくても自分の足で登るという体験をしたいのです。

頂上に立つという結果だけが欲しいわけじゃありません。

頂上にヘリコプターで降ろされたいわけじゃないです。

 

成功者は決断が早いといいます。

決断が早いから成功しているわけではありません。

結果を受け入れられるから、決断できるのだと思います。

結果を受け入れられない人

後悔したくない人は

いつまでも決断できませんよね。

 

ユニクロ創業者柳井さんも

「新しいことをやろうと思ったらほとんど失敗ですよ」と言って

それを「1勝9敗」と表現しています。

でも、9敗の後悔を受け入れられるから

その中で1勝という導きがあり

世界のユニクロになったんですね。

 

いきなり大きいことでなく

ちょっとドキドキすることから

“後悔したい”という感覚で

体験の場を広げていきたいですね。

 

晩年、失敗したことを後悔する人はほとんどなく

やらなかったことに後悔するそうです。

後悔バンザイ! 「後悔力」が人生を展開していく。

 

PS

このレストラン

アイスランド人のご主人がシェフで

ご夫婦でやっていました。

手作りピザと

ビールを飲みながら

ご夫婦とかなり盛り上がり

ヘベレケになりました。

外国人客が多いそうです。

後悔せずに済みました。

後悔してぇ~