
長蛇の列が、開場前から。

お目当の柳家三語楼師匠の幟が。

主任とは、トリのことです。
昼席の最後の出演が三語楼師匠でした。
三語楼師匠もトリを取れる噺家になられたこと、
大変嬉しく思います。
さて皆様、本日昼席にビックリポンなお客さんがいました。
歳の頃なら70でこぼこ、赤い野球帽を被った、
洗練という言葉からはほど遠い風体のおじさんと
奥さんと思しき女性の二人連れ。
噺の途中にもかかわらず大きな声で連れの女性と喋るのです。
どんなに短い時間でも噺の邪魔になります。
演者は勿論ですが聴いている私達も情景を想像しながら
噺に聴き入っています。
そこで雑音がはいると集中できなくなります。
その非常識な二人連れは、なんとトリの三語楼師匠の
噺の途中にもかかわらず、二人で何やら喋り隣の席の
人に『出ますから』(通して)と言って出て行きました。
師匠と観客一同唖然。
三語楼師匠は『凄いタイミングで出て行きましたねぇ。』
(観客は一斉に頷きながら拍手、爆笑)
『皆さんもそう思ってますねぇ。』と三語楼師匠。
演目はじっくり聴かせる「うどん屋」でした。
正直なところ、出て行ってくれてホッとしました。
あんなお客を前にして邪魔をされた今日の演者さんの
何人かに加え、我々観客もビックリポンでした。