「最愛の娘達の身体が飛び散った悲惨な光景が目に焼き付いて離れない」
というあまりにも痛ましい経験をしたのはパレスチナ人医師、イゼルデイン・ア
ブエライシュ氏です。
これほどの想像を絶する体験をしたにも拘らず、「憎しみ合うのではなく、話し
合わなければならない」と訴えています。
『私達は憎しみの感情に囚われ、そこから抜け出すことができないことが少な
からずあるような気がします。
憎しみは憎しみと暴力の連鎖を生み出すだけであり赦すことができるように心
がけなければならないことを私たちは繰り返し学んでいます。
しかしそれは容易ではないということも私たちは体験的に思い知らされている
のではないでしょうか。』
と、キリスト者の立場から東海林正樹氏は問いかけています。
イゼルデイン・アブエライシュ著「それでも、私は憎まない」は、
世界20か国以上で翻訳され、氏は今年1月に日本語訳が出版された記念に
初来日し、講演会が開催されました。