今度、新しく幼稚園を建てる土地には大きな木が北側に立っています。
今回は、この大きな木を3本切らなければなりません。

その木とは別に、道路側にある立派な木の方は、実に毒があるとかで、
サンプルをもって調べてもらいました。

ご近所からは、「葉も落ちて手入れが大変!」という声もあったということ
でしたが、長い間、生きながらえた木の生命を、人間の勝手な理由だけ
で絶つ訳には行きません。調査の結果、実は無害だとわかったので、切
り倒さず、枝の手入れをするだけに。その代わり、この先、庭掃きが大変
なのかもしれませんね。^^

切り倒すことになった木には、2回の地鎮祭でお祈りと共に伝えます。
「長い間、本当にご苦労様でした。青々と咲いてくださり、和ませて頂きま
した。お役目はしっかり果たされました。また、もどって来て下さいね」と。

今回の地鎮祭、お願いしたおばあちゃん曰く、「大変、古式ゆかしい方法で、
近年これほどやるところはありませんよ。これだけすれば、最高です。土地
も、木もたいそう喜んでいます。たくさんの子ども達の幸せな顔が浮かんで
見えます。」とおっしゃって下さいました。

2回目の地鎮祭も、所要時間はたっぷり2時間。
土地の隅々にまずは、塩で御清めをし、次に五穀米をまき、酒をまきました。
酒や米は、2ヶ月以上、祈りを捧げたものでした。熱天の下、隅々まで歩き、
黙々と祈り、清め、木に話しかけて頂きました。

私といえば、この2回目の地鎮祭の時は、風邪をこじらせ、地鎮祭自体が昨
日まで延期になるというハプニングも。でも、不思議ですね。この地鎮祭日と
取り壊しの日が、ぴったり揃いました。工事が始まる前に、工事の無事と、子
どもたちの幸せを十分、お願いをすることができました。

木をきる職人さん、建設に関わる人たちからも、ありがとうの言葉をいただきました。
これから本格的に始まる建設。こちらからもよろしく、です。
トニーに取り壊し作業の手続きを進めてもらうことになった。

 「近隣の人に会ったら、よろしくね!と言おうと思ってるんだ」と彼。
 「友人たちにも、『ここに幼稚園が建つんだよ』って言ってるんだ」
 地域に愛される園を作りたいと、彼に伝えたことがある。
 同じ思いを抱いていることが、その人柄から伝わってくる。

  「Breathingをしようと考えているんだ」 

 『来たー!』やっぱりこの人なんだ!

 Breathingは、諸所の万事を祈願する、いわゆるお祓いのこと。
 「2度するから大丈夫よ。もう1回は済ませてあるの。
 2回目は来週。土地と木にお願いして、清めさせていただいてる」
 「2度も?」
 「そう、建設の人たちが安全に仕事ができますように。
  そして、子ども達がこれから、ここで健やかに過ごせますようにって」

  思いを同じくする仲間が集まってくる。
  形になる日を思い描きながら。

出会うようにして出会う人@たろうかじゃ