今回は、学校教育のことを。
今、小中学校の現場において、
日本全国で一つの基準となっているテストが、
毎年4月に実施される
「全国学力・学習状況調査」です。
全国の小学校6年生と中学校3年生が、
①国語と算数・数学の学力テスト
②学習に関するアンケート調査
に答えます。
①国語と算数・数学のテストについては、
基礎的な力を見るための、
漢字やローマ字の読み書きや、計算問題などを含んだ
「A問題」と、
活用的な力を見るための、
与えられた情報をもとに、
自分の考えや根拠、理由などを書く問題を含んだ
「B問題」の、
2種類があります。
だから受けるテストは、
国語A・国語B・算数(数学)A・算数(数学)B
の4つです。
②のアンケート調査については、
「家で、自分で計画を立てて勉強をしている」
「読書が好き」
「朝ごはんを食べている」
「1日の勉強時間」
など、約80問に及ぶ質問があります。
そして、この①と②の結果について、
毎年8月下旬に、
都道府県ごとの平均正答率が、
ホームページや新聞などで公表され、
前年度や全国の結果と比べて、
その年の成果や課題について分析をしていきます。
この「全国学力・学習状況調査」の目的は、
『学習指導要領に基づいた学力が、きちんと子どもたちに身についているか、確認をすること』
なんですが、
今の世の中に、求められている力が身についているかを、
確かめる調査でもあります。
例えば、
これまでは、知識暗記型であり、
いかにたくさんのことを覚えているかが重要でしたが、
これからは、知識基盤型で、
覚えたことを使って、いかに自分の考えを持てるかが重要。
そのため、
B問題では、そのような問題が多く出題されますが、
正答率はA問題に比べたらやっぱり低い。
つまり、
自分の考えを書いたり伝えたりする力に課題があるということ。
少し社会に目を向けてみると、
知識の暗記なんて必要なく、
ちょっとヤフーやグーグルで検索をしたら、何でも出てきます。
必要なのは、
その検索をして出てきたことを使って、
自分の考えを持ち、相手に伝えることができるか。
当たり前のようだけど、
このことは、訓練しないと身につかないスキルです。
だから、そういうことを、
学校の先生に意識させるためにも、
この学力調査があります。
続きはまた次回☆
学校のこと、教育のこと、
お金のこと、資産運用のこと、
何かピンときたら、連絡くださいね☆