ええ、天文台のドームを回転させるとき、「ずいぶん動きが渋くなってきた

なあ。」とは思っておりました。そしてついに動かなくなってしまった・・・・・

上のドームは、大型キャスター5個に支えられて回転するようになっております。

なんとその大事なキャスターがボロボロ。

ナイロンの軸にウレタンがかぶせてあるようなのですがウレタンが崩れている。

30年の使用による経年劣化とこの暑さだろうなあ。

中には、ウレタン部がまったくなくなってしまったものも。いやはや、これでよく

今まで動いてくれていたものだ。なんとかせねばなるまい。

しかし、ここで困ってしまった。実は、このキャスター、ボルトで止めているわけ

ではないのだ。これ、30年前に、天文台の販売をしている所からキットのような

状態のものを購入し、自分でくみ上げたものだ。その時も、「あれ?これ、金属板に

直接キャスターが付いている?まさか、接着剤?でもキャスターがダメになったら

どうするんだ?」と思いつつ、くみ上げたのだ。その上、この天文ドームを外して、

その間に新たにキャスターを組み込むのはあまりに重労働でありそうだった。

というか、一人では無理だ。また、ドームを外したところで、この接着された

キャスターをどう外すのか、という問題も残るし・・・・・

で、苦肉の策。小型ジャッキなるものをネットで購入。これをネジ回して、ジャッキ

を上げる。ただ、専門工具が必要なので・・・・

パイプレンチで回す!

そして、旧キャスターはそのままにし、新しい(エラストマー製)のキャスターを

組み入れてしまう、という手法にした。旧キャスターは外装がはがれてボロボロなの

でサイズ的には問題ない。(つまり接地するのは、全部新型キャスターだけになる)

エラストマー製にしたことによって、高温等に強く、耐環境特性も高くなった。

おそらく、私が死ぬまでは持つだろう。音も静かになった。

(新キャスターの右にある錆びた鉄板の内側に古いボロボロキャスターがそのまま

残っている。どっちにしろ外せそうにないしね。)

しかし、この恐るべき炎天下、屋上はまさに熱したフライパン状態、でもって、

天文ドームの中は温室状態。まさにダブルで「激熱地獄」。50℃を超えるか、

という感じだったかと思います。これじゃあ、古いキャスターも悲鳴を上げるよね。

今回は私が悲鳴を上げていたけど。激務激務の夏期講習中のささやかなお休みの

日は、こうして「激熱地獄」の中で過ぎていったのでございます。

いや~今振り返ってみても、「サウナに半日」入りっぱなしという感じですな。

動画なども。ブレブレなのは、もう、意識がもうろうとしていたからだと思います。

修理が終わった後、逃げ出すように教室に戻り、ギンギンにエアコンをかけて

ビールゴキュゴキュ飲み干しました。ああ、生き返る!そして今日は、町内会の

盆踊りの日。生徒たちや卒業生も沢山来てて、「あ!塾長!」と駆け寄ってきて

くれて、先ほどのつらい気持ちも吹き飛んだのでありました。