母が亡くなる前後はもちろん、星を見る余裕などあるわけもなく
結局星を見に行ったのは、あの「紫金山アトラス彗星」の時ぐらい。
そしてその時も、結局、我が主砲、自作46センチ愛機は眠ったままで
ございました。
で、11月3日(日)は、久しぶりの晴れ、それも新月近いところでの
晴れ!「連れてってくれ!早くお山へ連れてってくれ!」と愛機は
哀願するのでございます。(幻聴)
テスト期間につき、土曜日を朝から晩まで生徒達に付き合って勉強を
見て、生徒達には「明日は悪いが、付き合えない。なぜなら、星が
私を呼んでいる~♪」と準備に取り掛かったのだ。
土曜日に思いっきり生徒たちに付き合ったため、準備は思いっきり遅れた。
結局出発は日曜の午後2時頃。さあ、今から那須へGo!
常磐道、外環道、東北道、全部使って考える限りの最速にせまったが
結局、那須の山頂に着いたのは午後6時を回って暗くなっていたのであった。
さあ、組み立てだ!いつもの事だが、これをやる時にはいつも頭の中に「サンダー
バード2号」の映像が浮かぶなあ・・・・
しかし、自作して30年。寄る年波に勝てず、あちこちボロボロだあ。
そろそろ本格改修の時期だと思いますです。
で、光軸調整等、各部セッティングしてから、夕飯の支度。今回も手抜きで
鍋セット。またまたキムチ鍋。
これだけだと寂しいので、またまた鱈と牡蠣などを投入。
ビールと合う合う。
食べ終わったら・・・・ご飯投入して、卵割り入れて、おじやでございます。
これがまたとんでもなくうまい!
もちろん完食!
さあ、ちょっとだけ仮眠を取って急速充電。日ごろの無理がたたっているのか
小一時間熟睡してしまいました。
さあ、観望開始!西の空には白鳥座が沈んでいく!
え?わからない?では親切な私は星座線を引いてあげよう。画面対角に流れている
色のついた雲のようなものは天の川です。
ああ、どんどん、白鳥が山並みの向こうへ落ちていく。こういうのを一晩中見て
いると、「チ。ー地球の運動についてー」の世界を直感的に理解できる。
もちろん、「地球が回っている」という事を直感的に理解できることもあるが、
それを心の中に「事実」として焼き付けられた者たちが、命をとしてそれを貫きとお
そうとする気持ちも理解できる気がする。まあ、日本人なら、もっとうまく立ち回る
気がするなあ。宗教的なことは「まあ、実用上、問題ないならどっちでもいいんじゃ
ない?」という感じで。途中、栃木在住の先輩が上がってきた。星を見ながら現在
の状況やら話せたし、彼も望遠鏡を持ってきていて、「重星」を次々と見せてもら
えて、なかなかに楽しい時間を過ごせた。
先輩は翌日も仕事だから1時過ぎごろには帰っていた。
で、また山頂一人で満天の星空を見まくり。いや、これはちょっと嘘だ。
実は、一年近く放っておいた望遠鏡は、やはりかなりいろんなところが痛んでいて、
「水平回転部」にかなりの軋みがあったり、天体導入支援装置が作動しなかったり
で、通常より、かなり能率の悪い観望ではあったが、それでも、機械が作動しない
ところは、人力で補って、まあ、満天の星空を無駄にはしなかった。
誰もいない、山頂の駐車場は、こんな感じで夜も更けていくのであった。
(オリオン座とおおいぬ座ね。)
え?わからないって、では例によって星座線などを。右がオリオン、左がおおいぬ座
おお、東の空を見ると、もう春の星座しし座が上がってきているぞ。
え?わからない?ではまた親切な私は星座線を・・・・ちなみにこれは新しく買った
レンズで、心持、星が小さく(つまり鋭く)写っている気がするなあ。
続く