柏のホワイト餃子に通って45年以上になる。ここしばらくは

コロナ禍の事もあって足が遠のいていたが、高校の時からちょくちょく通

わせて頂いた。

高校の時は、私が店に行くと、店のじいちゃんがいつも私の横に座って、

世間話をしてくれた。

「野田の本店から『餃子の粉』を買ってきてね、それも具材に混ぜる

んだよ。」とか、いろいろ込み入ったことも教えて頂いた。

いろんな話をしてくれたなあ。まだまだガキンチョだった私には、

世間を教えてくれるありがたい場所でもあったのだ。

そのじいちゃんも30年くらい前に亡くなって、私は、おばあちゃんに

お墓の場所を聞いて、お墓参りに伺わせていただいた。(さすがに場所が

古河なので、2回しか行けていなかったが・・・・) 

もう、遠い遠い記憶だ。

 

おばあちゃんとは、年賀状のやり取りをしていたが、数年前から返信が来

なくなった。店に餃子を買いに行ったとき、息子さんが、「もう、病院

に入院しているし、わからなくなって来ているから・・・・」と言われ、

年賀状のやり取りはそれで終わりになってしまった。

 

店に行っても、かつてかくしゃくと働いていたおばあちゃんの姿はなく、

寂しい思いをしてはいたが、店の方に詳しい状態は聞けずじまいだった。

というか、聞くのが怖かった。今年思い切って聞いてみた。

「怖くて聞けなかったのですが、おばあちゃんは元気ですか。」

 

やはり、というか、昨年に亡くなられていた。

 

「お墓参りだけでも」と、先週の週末、古河まで行くことにしたのだ。

 

まあ、どうせ行くならチャリで行こうと、境で車を止め、そこから

自転車です。いつもの感じですね。

最近は、スマホを付ければ、チャリだってナビ自転車だ。これで迷う事はないぞ。

古河のお墓参りは30年ぶりだしね。

この道をどこまでもまっすぐだ。

午後4時ごろ、霊園に到着。30年前とはかなり変わっているなあ。

お花と線香と、おはぎをお供えして、じいちゃんには、しばらく来れなかった

不義理を詫び、おばあちゃんには気づかなかった事を詫びて、彼岸での二人の

安らぎを祈願しつつ、お墓を後にしました。もう、チャリでもこれるから、

時々来ますね。

ああ、だんだん暗くなってくる。

お供え物は持ち帰ることになっているから、おはぎはここに。

一休みがてら、頂きました。疲れていたし、甘いものは大変おいしゅうございました。

夕闇せまる鉄橋。

本当に暗くなってきた。

疲れも限界になってきたので、ここらでいつものようにひと眠り。枕をだして

寝床を作ります。

遥かかなたに消えゆく夕焼け。この光景を眺めながら眠りに落ちるのはええなあ。

で、もちろん、起きたら、真っ暗。で、この近くに餃子屋さんがあった事を

思い出し、ちょっと寄り道。これがまたホワイト餃子そっくりなのだ!

じいさん、ばあさん、怒らないだろうなあ。とりあえず、ビール。

そして、餃子&ラーメン。鉄板な定食だ。

完食。

この後、一休みして、後はひたすら真っ暗な土手をひたすらチャリで帰ったのでした。

疲れたけど、なんだか達成感のある一日だったね。