授業中、「ドン!」という音とともに、自作の「各席強制換気装置」のファン音が消えた。

前にも書いたけど、これはコロナ対策に私が作ったものだ。うちの座席はもちろん座席ごとに仕切りを設けて、万一感染者がいても、隣には飛沫などが飛ばないようになっている。しかし、これは問題点もある。この仕切りが教室内の空気の流れを滞留させてしまう恐れがあるのだ。例えば、もし感染者が座っていた場合、この仕切り内の座席の空気には、高濃度のウィルスが滞留し、次に座った生徒に感染する可能性が出てくる。というわけで、前にも書いたけど、各座席に換気口をもうけた。

こんな配管が教室を縦横無尽に張り巡らせてある。知らない人がみたら、工場だと思うだろうね。

もちろん、ちゃんと検証もした。(これも前に書いたね。)

 

ファンの能力も計算し、大体、一席2~3分で空気が入れ替えられるようになっている。さて、この全システムが「ドン!」という音とともに全停止したのだ。

私はパニックになった。「ま、まずい!もし、万一、教室内に感染した生徒が居たらどうしよう。」

しかし、おちついて考えたが、教室自体の換気扇は回しっぱなしだし、このほかに教室には「低濃度オゾン発生装置」が二台、紫外線ウィルス除去装置が一台同時稼働している。まあ、多重セイフティーネットの一枚が破損しただけだ。とりあえず授業は続けて、次の日は休みだったので、朝から原因追及に乗り出した。全部分解である。(ここら辺、自作だとやりやすいです。)で、わかったこと・・・・・

全ての排気を集めているこの箱

この中を開けてみると・・・・なんとティッシュが何枚か入ってファンに絡んで止まっていた!私は冷や汗が流れた。この箱の中はこんな感じになっている。(つまったティッシュを見つけた時には怒りのため撮影することすら忘れていました。これは制作時の写真です。)

かなり強力な紫外線発生灯が入っていて、教室中の座席から集まった空気はここで殺菌される。さて、ここでファンにティッシュが詰まって止まったらどうなるだろう?まず、強制停止されたモーターが発熱する。また、そこに強力な紫外線が降り注ぐ。ティッシュが発火する可能性だってあるのだ。ああ、燃えるポラリス。

さて、翌日からシステム全停止したときに居た生徒たちに尋問開始。「机の排気口をゴミ箱替わりにしてティッシュ捨てなかったか!」

しかし、みんな、みんな「知りませ~ん。」と言うのだ・・・・・私は怒りの行き場を失い、怒髪天を突き、スーパーサイヤ人化したかったが、最近、髪も薄くなりそれもできず・・・・・しかたなくこんなものを付けました。

まあ、ティッシュが一瞬でボックスまで搬送されたくらいだから、このシステムは十分に役割を果たしていることが分かった、という事で良しとするしかないか。ところが・・・

 

※ 後日こんなのが発覚!

※※ガキンチョたちのいたずらにはテクノロジーで対抗だ。カメラ部は水平、垂直、どちらの方向にも自在に回転し、全視野見渡せる。教室に2台設置。これで死角はなくなった。尻尾を捕まえたらきついお仕置きをしなければなるまい。生徒たちには、「そのうち、これにレーザー光線をつけて、悪い生徒には追跡の上、狙い撃ちにすべく改良しよう。悪い奴らにはお仕置きだあああああああ!!」とちょっと脅している。

しかし・・・ネズミごっこだね。こりゃ。(ごめん、イタチごっこだった。生物学が専門なのに、こりゃダメだあ。はい、最近疲れ切っておりまする。)