さて、キノコで一人盛り上がったあと、お酒を飲んで寝てしまう。
さあ、朝だ!昨夜と違い、かなり雨が降っている。おお、キノコは
どうなった。まだしっかり残っていた。
しかし、昨夜とはうって変わってボロボロな状態に。色も黒ずんでいる。
「ササクレヒトヨタケ」 実は、その名の通り、一夜だけ、のキノコなのだ。
あと数時間もすれば、傘の部分はドロドロに溶けて黒い液体になって
しまうだろう。(ああ、まるで、僕に一番美しい姿を見せてくれるために、
昨夜ここに生えてくれたみたいだ!なんて調子の良い事を考える。
そういえば、そんな歌詞があったなあ。)
そうとうに美味しいみたいだから溶けてしまう前に食べる、という手もあった
けど、さすがに自然のキノコは怖いのもあるからね。
さて、顔を洗ってから、ここのお社にご挨拶をして、と。
とりあえず、朝食とコーヒーなどを。雨降っているから、車のハッチを
屋根にして、と。
けっこう雨が降っているので、予定だった「男沼」へはちょっと行けそうもない。
山の中にあるので、ずぶ濡れになってしまいそう。
で、車で横づけできる「女沼」へ行くことにする。
朝、沼畔に降る雨。もちろん誰もいない。
まあ、誰もいない早朝の沼で、新聞を読むのもまた一興。と、また溜まった古新聞を読みだす。
さっき作ったコーヒーがポットにあるぞ。雨の車中はコーヒーの香りで一杯だ。
ついでに、自家製桑の実ジャムのタッパから、最後に残った残滓を
パンでこそげ落して食べる。う~ん、美味い。
午前10時半。ちょっとゆっくりしたから、温泉に戻ろう。もう小屋には女将さんたちが
来ているころだ。と、道に出ると・・・・・サルの群れが。(音楽が流れていますが、何の事
はなく、カーステレオの音楽です。もうこの曲も40年以上聞いているなあ。)
、とうとうこんな人里の道路まで溢れて来たか。この群れの規模は、もう
この山では食料を賄いきれない気がするなあ。日本全国の山中で
同様の事がきっと起こっているぞ。ちょっと望遠でも撮影。曇ったガラス越しなので
もやけているのはご愛敬、という事で。
お腹に子供がぶら下がってる。
これなんて、眼の前にいました。
さて、温泉場に戻って、また山小屋で女将さんたちとまったり。
再度露天風呂に入る。雨の露天風呂もいいなあ。
さて、雨も小降りになってきて、女将さんたちに別れを告げ、山中に戻る。
今度は男沼だ。ちなみに、男沼と女沼の関係はこんな感じです。女沼の
方がずっと大きい。けど、僕は静かな山中にひっそりたたずむ、まるで
宝石の様な男沼の方がずっと好きだな。(あの、男の方が好きだとか
言う意味ではけっしてありませんから。)
男沼入り口。ここから山中徒歩。
途中、黒い枝を持つ木発見。これなんだろう?
さあ、どんどん行くぞ。
泥濘の山道を10分ほど歩いて、男沼到着。静かだ。雨の中、こんな
山道を歩いてくるもの好きなどいないだろうし。聞こえるのは鳥のさえずり
だけだ。
秋になると、この沼の周囲は見事に紅葉する。
と、毎年の事だが、この一本だけは、この時期に紅葉するのだ。
「春モミジ」というらしいが。
なぜだか、葉が色づいているね。モミジだよ。この木。
このモミジの周りにはイトトンボはいっぱいいた。イトトンボってまるで
空飛ぶ宝石だよね。これは自信ないけどオオイトトンボかなぁ?
さ、沼の周回するぞ。
途中、例の水場到着。
で、いつものように、この水でコーヒーを淹れるぞっと。
う~ん、美味い。この環境で、この水で。まあ、不味いはずはないわな。
さて、一服した後は、また周回を続ける。
動画なども。
と、突然、小雨が大雨にかわる。山の天気は変わりやすいね。
ああ、なんか、こんな雨も気持ちいいね。私が居なくても、誰も居なくても、この美しい沼面を
雨は降り続けているのだろうなあ。いや、人がこの地に訪れるずっとずっと前からか。
人が居なかろうが、この宝石の様に美しい沼を新緑や梅雨や紅葉、季節がずっと
移ろって来たんだろうね。
とか、ガラにもない事を考えていたら、雨はどんどん土砂降りに。
かなり濡れたけど、まあ、これもまた楽しからずや。誰も見てないしね。
都会地で、ヒゲのオヤジが濡れネズミになっていたら、それこそ悲哀の絶好の対象に
なりそうだね。
しばらくして、雨はまた小雨になる。さて、今度は仁田沼に向かうぞ。
途中昼食を。少々の雨はもう気にしない。
仁田沼は、かなり遷移が進んでいて、もうほとんど「湿地帯」と言っても
良いくらいだ。もう、水芭蕉てんこ盛りです。
野鳥やセミの声が聞こえてくる。一番、生き物が沢山いそうな沼だね。
動画とダブるけど、まさに植物に埋め尽くされる寸前の「沼」という感じだね。
この仁田沼も周回するぞ。
途中、魚が・・・・・これはハヤかなあ?詳しくないのでわからない。
クルミの実の殻。いったい、どんな生き物が食べたんだろうなあ。
さて、そろそろ帰りの時間だ。何といっても柏まで5時間近くかかる。
こんな雨の日の山行きは今までなかったけど、なかなか楽しめたね。
いつか時間をたっぷりとって、また遊びに来たいね。その時はテント泊
もいいなあ。
ああ、今日も良い日だった。