ほぼ、採点用にメインに使っているパソコンが逝かれた。

前から、調子が悪かったのだけど、電源を入れて数分経つと不安定になって

勝手に電源が落ちる・・・・

 

こういう、何と言うか、悪くなり方が「グレー」な感じの、点いたりつかなかったり

系の故障は「熱暴走」か「コンデンサー劣化」が多い気がする。

いきなり「ブルー画面」とか、真っ黒画面にBIOS表示だけ、起動すらしない、という

場合は、HDD御臨終、とか、メモリ飛びました、とかCPU焼けました、とか電源部

がダメダメなどのパソコン重要構成物がそのままペケ、というのが多いです。

(もちろんWindowsが壊れるのはまた別の話です。あくまでハードウェアの話ね。

ただ、ハードウェアの故障からOSが壊れるのも良くある話です。)

 

というわけで、さっそく開ける。

CPU周りは、いかにも埃まみれて「熱暴走」を予感させる。

だがしかし、この冷却のためのファンが外せない。ファンが乗っている

下の「アルミヒートシンク」も外せない。(このファンとヒートシンクを合わせて

「CPUクーラー」と言います。)

 

こういったときは「グーグル先生!」である。機種名と適当な名詞を

入れて検索すると、見事なくらいハマったブログが出てくる。

本当に、この機能は人間を数十年以上進化させたのではなかろうか。

(本で調べる、という人間の最重要機能は100年分退化させたかもしれないが・・・)

 

で無事ファンを脱却。この埃の塊を見よ!ちなみに真ん中の赤っぽい

のは、熱伝導率の高い「銅」です。下にあるCPUに直接接していて

CPUの熱を奪い取ってくれています。その熱が、周りのアルミに分散

されて、ファンの風で放熱される、という仕組み。人間も考えると

「知恵熱」みたいのがでる?ようだが、パソコンの頭脳、CPUも稼働中

はとてつもない熱を発しているのだ。

で、強力ハンディクリーナーで埃を取ると‥…すごいでしょ。

このヒートシンクの溝を風が吹き抜けて熱を奪う仕組みなのに、これだけ

つまっていたら熱暴走してもおかしくないね。

その上、分解中から気になっていたのだが、このヒートシンク、なんだか

グラグラなのだ。つまり下のCPUにしっかり取りついていない気がする。

ヒートシンクとCPUがうまく密着されていないと、熱がうまく伝わってくれない。

空気は最大級の「断熱材」であるため、そこで放熱は終了してしまうのだ。

で、今回は掃除だけではなく、このCPUクーラーごと取り外す。

これがCPUクーラーの下にある「CPU」本体。汚れて見えるのは、密着

させるために塗られていた「銀グリス」だ。銀は放熱能力が高いので、

そのパテ状のものを塗って、CPUクーラーと密着させるのだ。

何かのはずみに、ここが外れていた気がする。

ヒートシンク側に塗ってあった銀グリス残滓。

で、これを全部綺麗に剥がして、と。自前の「銀グリス」を取り出して・・・・

綺麗になったCPUに塗りなおす。おお、銀色の鳥の「○○ち」みたい。

で、この上に、あのCPUクーラーを乗せ直し、組み立て直す。

ついでに、めったに開けないから、パソコンの設定記憶用コイン電池

(CMOS電池)も交換しておこうっと。

で、終了。ここまで1時間。いや~、まるで別パソコンのように、安定

しました。まず、「ブォーン!」という、暴音がしない。本当に静かに

なった上、負荷をかなりかけてもびくともしない。これ、中古で買った

のだけど、たぶんその時から不良だった気がする。最初から手を入れて

おけば良かった。何事にもものぐさはダメだね。

ついでにCPUの温度を表示してくれるソフトを入れて測ってみたら・・・・

30℃って、凄いよね。たぶん、不安定だった時は70℃近くまであったんでは

なかろうか・・・・・(推定だけど)

まあ、まだしばらくこのパソコンは大事に使っていきましょう。

これからもよろしくね。