やっと、やっと、生徒達の受験が終わった!(合格発表は、最後の一人残っているけど。)
例年、終わったら、即、雪国の温泉に一人旅に出る事にしている。
確定申告までの、ほんの、ほんのつかの間、いままでたまりにたまったストレスを放出する
ため、「癒しの旅」にでるのだ。
列車に乗って、好きな音楽をBGMに聞きながら、流れる車窓の景色を見続けるのは、
至福である。それもビールを飲みながら・・・・・「永遠にこんな旅を続けていたい。」とか、
本気で思ってしまう。そんな事を毎年繰り返してきたのだけど、今年ばかりはそうも言っ
ていられないのだ。コロナ騒動で、電車に乗るのがこ・わ・い・・・・・・・・
かつ、密閉度の高そうな「北」へ行くのも気が引ける。
で、久しぶりに、車で房総へ向かう事にしたのだ。しかし、私にとって房総は鬼門。
行くと、いつも何かしら「トラブル」に見舞われる事になる。前世で何か因縁でもあったのか・・・・・
はじめて「赤切符」を切られたのも、たしか房総だった。30年以上前、前の車があまりに
チンタラ走っていたので、つい、追い越してしまったのだった。しかし・・・・追い越し禁止
の場所で、「待ってました!」とばかりに白バイが追いかけて来た。「はい、免許出して!」
と言われて素直に出したら、「お、お前、これで良いと思っているのか!」と怒られた。
「房総では、捕まったら賄賂でも渡さなければいかんのか。」と思ったら、渡した免許は
とっくに切れていて「無免許運転」だった。そのまま赤切符で裁判所行であった・・・
(裁判官は優しい人で、「なに?〇〇の仕事も✖✖の仕事もやっているの?きっと
疲れていたんだね。疲れて免許更新忘れたんだね。うん。いいよ。帰っていい。」
と確か、6,000円くらいの罰則金で許してくれた。これは当時の追い越し禁止違反だけの
反則金だった。人の情けが身に染みた。)
次は、友人を乗せて星を見に行った帰りだった。徹夜で星を見たので、疲れて
「寝てから行こうぜ!」と言ったのだが、友人は「俺が運転するから、まかせろ!寝て
ていいぞ」と言ってくれた。一抹の不安を感じたが、助手席で寝落ちしてしまった
のだった。起きたのは、凄まじい衝撃と「北川!ごめんごめんごめん!」と言う
大声によってであった。彼も僕と同じでしっかり寝落ちして運転していたのだ。
私の車でしっかり人家に突っ込んでくれた。彼はその後、某大病院の救急センターの
部長になったが、この時の経験が生きているかもしれない。人生いろいろだ。
かように房総とは相性が悪いのだが、まあ、きっと「たまたま」だったのだ。
あんまり運転好きじゃないし、距離的に近くて、好きな魚いっぱい食べれらるって
房総しかないしね。天気は悪いがレッツゴー!
昔は、房総は思いっきり行きにくかった。千葉は縦方向、茨城は横方向に行きづらい、
とはよく言われる。しかし、今は、しっかり「高速道路」があって、びゅんびゅんであった。
3時間もかからず、あっという間に館山の海に出た。すげー。
トイレも、なんだかかっちょええ。
これ、館山の道の駅。
この絵は?
なんと、みんな「さかなクン」プロデュースなのだ!
いや、僕もさかなクンは好きですよ。
だけど、だけど・・・・
これって
これって、もし、なんかのスキャンダルで、さかなクンがコケたら、心中街道
まっしぐら、って事になりませんか?いや、さかなクンに限ってそんなことは
きっとないんだろうけど。
さかなクンが昔使っていた楽器まで展示してあったぞ。
僕としたは、こんな渋い展示の方が、好きなんだけどなあ。
これは焼玉エンジン。今主流のディーゼルエンジンの前に一世を風靡
していた船のエンジンだ。構造が極めて簡単で、燃料も多種多様な物
が使えた。植物油でも代用できたくらいだ。
この道の駅の先が桟橋みたいになっていて、先まで行ける。
右にあるのは蜃気楼かなあ?
それとも向こうの街並みがせり上がって見えているのかなあ。
道の駅で食事をしようと思ったけど・・・・・とんでもなく混んでいて
無理だった。腹減った。
周辺をチャリで散策。(車にはチャリが積んであるのだ。)
パスタ屋や、中華料理屋もたくさんあるけど、何といっても今回は「魚」
を食べに来たのだ。
で、なんとなくうまそうな店みっけ。(準備中と書いてあるのは、店を出た後に
撮ったから。)
店の中は、ほとんど「生け簀」という凄いつくり。
アジ定食っす。1,680円なり。
土鍋の中は・・・・・ホイルの上には玉ねぎが皿のようにひいてあって
その上に、シソにくるまれたアジのつくねが・・・・・
なかなか手の込んだ一品。
これは、茶わん蒸し。これも美味しかった。こうして、私の「房総
魚介食旅行」の幕が上がったのであった。
店を出ると‥‥ぽつぽつと雨が降り出す。こりゃ、自転車は無理だ。
車まで急いで戻ってチャリを荷台にもどし、宿泊予定の宿に向かう。
目的地は「千倉」の旅館、「魚拓荘鈴木屋」さんだ。ネットで、直前に
「土曜宿泊で一人旅OK」「魚満載」「できれば温泉(鉱泉可)」を探した
のだが、私の検索力不足か、ここしかなかった。魚料理の写真も美味
そうだったしね。
しかし、旅館に行ってびっくり!大規模工事中だ。これは、昨秋
の台風の爪痕か!そういえば、HPに、「改修中につき、千円割引」
とか、書いてあった気がする。
まあ、旅館の外観は、あまり気にならない。お風呂に入れて、魚料理
さえしっかりしていれば大満足なのだ。
とりあえず、荷物だけ置かせてもらって、周辺を散策。
ツタの生い茂る凄いうち。
なんと喫茶店。時間があれば入ってコーヒーでも飲むのだけど、もう夕刻
だし。しかし「甘味 御食事 ホットドック」という看板が凄い。
このまま、5分で海。海には誰もいない。天気は急激に悪化し始める。
流木
さて、宿に戻って、お風呂に入るぞ。誰もいないから写真も撮っちゃう。
露天じゃないけど、良い感じ。湯質もやわらか。(千倉の鉱泉の特徴
らしく肌にいいらしい。)
いよいよ待望の食事だ!
まずは、舟盛。刺身が抜群にうまい!
伊勢海老の具足煮。やっぱり伊勢海老がつくとゴージャス感が出るね。
これは・・・・最初、鰆かと思った。なんと、これカレイなんだそうで。
こんなに身の厚いカレイは初めてだ。
凄く美味しかったです。
で、サザエのつぼ焼き。これもコリコリ美味しかったなあ。
鍋もあったりして。ここらへんでかなりおなかいっぱい。地元の漁師鍋
「にいたにた」。ベースに「酒粕」が入っているのがミソ。体が芯から
温まる。
茶わん蒸し。う~ん、とってもクリーミー。
そして、最後のデザート。この下のゼリーのようなものが、ここの特産
になるのだそうだ。黒い粒がみえるだろうか。これは実は食用キンセンカ
(カレンヂュラ)なのだそうで、非常に抗酸化作用が高く、眼に良いと言わ
れる「ルテイン」を多量に含んでいて薬用ともなるそうです。
千倉の特産として、これから広まってほしいですね。
※ 他にもハマグリの味噌汁等、大変美味でございました。久しぶりに
魚介類、大量に食べましたとも。この後、風呂に2回ほど入り直して
夜12時ごろには就寝したのでございます。翌日、何が起こるかまったく
予想すらできないままに・・・・・ああ、幸せだった。(この時までは。)
続く