毎年、この時期が来ると、猛烈に紅葉に包まれた静謐な山奥が恋しくなる。

で、今年もかなり無理して福島山中まで出かけましたよ。

なんだかんだと柏から5時間くらいかかるので、例年通り、やっぱりついたのは夕方。

さっそく、温泉じゃぁ~

この階段を果てしなく降りて行くと川底の露天風呂なのだ。

まだまだ下るぞ。

で、やっと谷底の脱衣所に。

しばし、ボケーっとして浮世の垢を落とすのであった。

で、これもいつも通り、僕が最後の客で、宿の女将も旦那も帰って行った。

で、夜の山は私だけの世界。

さあ、さっそく、もつ鍋。もう、秋冬は、山では「もつ鍋」か「おでん」しか

作りません!手がかからないからね。3人以上いる時は「チゲ鍋」とか、

もっと手のかかるものを作るけど、一人の時は簡単にできる鍋が一番だ。

今回は、鍋に「生キクラゲ」も入れてみた。

ああ、温泉後の鍋って最高♪

ビールは奢って「常陸野ネストビール」。これは本当に美味い。

世界的にも有名だ。実は、昔、某天文台のボランティアスタッフだった

のだけど、帰り道に「ネストビール販売所」があっていつも買って帰っていた。

天文台ではすったもんだがあって、足が遠のいてからはビールも手に

入らなくなり悲しい思いをしていたのだった。それが・・・・・・

つい先々週、すぐ近くのスーパーにあってびっくりした!

神はまだ我を見捨てなかった!

と期待に胸膨らませてコップに注ごうと思ったら・・・・栓抜き忘れた・・・・

しかし、私は絶対にあきらめない。そう、私の車にはなんでも積んであるのだ。

何があっても対処できるように。 で。

はい、1分で開けられました。ペンチさまさま。

さあ、夜の山で一人宴会の始まりだああ。極上のビールにアツアツの

もつ鍋。秋の深山は本当に静かで時々風の葉擦れ音が

聞こえるだけだ。都会の喧騒とは対極の世界。何、この充実感!

食事を終えると、満天の星空。まあ、天気予報だと曇るようだから

期待してなかったけど、一応小型の望遠鏡は持ってきていたので

早速組み立て。と、組み上げたら雲がちらほら。雲間からオリオン座が見える。

で、夜半過ぎ。いつものように車の荷台に布団を敷いて寝る。

外は寒かったけど、布団の中はぬっくぬく。自宅では絶対に

味わえない「静けさ」の中で眠りについたのであった。

考えてみると、(今、教室でこれを書いている時でも)エアコンの

音とか、パソコンのファンの音とか、常に何らかの音が周囲に存在している。

「音圧」と言っても良いものかもしれない。こういうのって意識しなくても

きっと何らかの影響を与えているんじゃなかろうか。たまにこんな

「絶対静寂」環境に身を置かないと、ダメになってしまう気がするのだ。

少なくとも僕はね。明日は、紅葉の山中の散策だ!

                           つづく