少年Aは、アレルギー持ちであった。埃が多い教室だからか、教室では
鼻をかみまくって、ある時など、教室に設置してある「ティッシュ」ボックスを
一人で6個、収集していた・・・・なにやら収集癖もあるようである。
ちなみに、鼻をかんだティッシュは、彼の足元にあった空の段ボールに
大量に放置されていて、ちょっとドン引きした。
さて、そんな彼のために、彼の机にだけ、大型の空気清浄機を設置したのである。
さて、ちょっとロートルだから、彼のために奮発して、中のフィルターは
5千円で新品のHEPAフィルターに交換した。綺麗でしょ。
と・こ・ろ・が・・・・・
彼が来ていた時、空気清浄器から異音が・・・・・
見ると空気吹き出し口に、粉々になった煎餅のかけらが散乱していた!
(写真は、せんべいのかけらを除去した後)
中から異音がしまくるので、覗いてみると・・・・煎餅のかけらだけでなく
消しゴムのケシカス等、ゴミが大量に入っていた・・・・・・
「お、お前、何をしたんだ!」と怒鳴ると
「わ、わざとじゃないですぅ~たまたま煎餅や消しゴムのカスが、なかに
はいっちゃったんですぅ~信じて下さいよぅ。」
とのことだった。想像力の乏しい私は、いくら考えても、どんなに考えても
「たまたま煎餅と大量の消しゴムカス」がこの入り口から勝手に入って
行く姿が想像できなかった。煎餅と消しゴムカスの妖精がいたとしか
思えない・・・・・・・
さて、消しゴムカスは良いとして、せんべいは、湿度が高いと腐敗
したり、カビが生えてくるだろう。
残念なことに、この「入口」はフィルターの後ろについている。つまり
彼のために買った、この「超高性能、HEPAフィルター」を通過した
「超清浄空気」は、腐敗菌だのカビの胞子まみれになって、教室中を
汚染することになる。ああ、「空気清浄機」は「空気汚染機」に変貌してしまったのだ。
で、生徒たちが帰った後、忙しい中、泣く泣く分解だ。ネジが恐ろしく多ぞ。
なんと数は25本もあった。
午前2時過ぎ、やっとこの中核のパーツまでたどり着く。汚染物はこの中だ。
この上の入り口を外すのにもまた一苦労。
ああ、これ、どうやって取る?あ!この前買ったあれがあったか!
先端部を細いパーツに取り換えて、と。
なんとか、取った。だけど、奥の奥の方には、まだきっとゴミがたまって
いる。で、ここで、空気清浄機のスイッチを最強の「シャワー」でオン!
いや~出るわ出るわ。なかから煎餅から消しゴムからものすごい勢いで
噴き出してきた!これ、本当に「たまたま入ってしまったんですぅ~信じて
下さいよぅ」なのか!
なんとか、組み上げたが、なんと、ネジが4本余った。
これは後日やり直さなければなるまい。この時点で午前3時。寝るのは
4時近くになるだろうなあ。
明日は静岡でプログラミング教材の見学があって7時起きだ。
なかなか、やらかしてくれるなあ。
人生ってなんだろう。