さて、菊川駅。

これが、なんというか・・・・・少なくとも駅前は「再開発」をしている途中で

挫折した感が否めない。ロータリーがあるのだが、ロータリーしかないのだ。

これなら、昔の街並みをそのまま残しておいた方が良かったのではなかろうか・・・・

けど、お茶の産地のようで、「小山ゆう」の漫画のポスターが

貼ってあるぞ。「小山ゆう」と言えば、「俺は直角」とか、「あずみ」とか

面白い漫画をいろいろ描いているよ。

で、駅前徒歩五分で教授の家だった。先生の家は、奥さんももう亡くなって

おられて、娘さんが一人ご焼香のために家にいて下さった。

ここは、生前先生が手入れしていた庭。ただ、もう、雑草が生い茂っている。

先生の蔵書。それに大量な研究資料。几帳面な方だったけど、自宅

でもちゃんと整理していたのだなあ。ここで蔵書と対しながら、いろんな

思索にふけっていたんだろうなあ。

娘さんと、先生の思い出話を一時間ほど。僕の知らなかった先生の一面も

いろいろ聞けてましたです。最後に、菊川の名物、「くずシャリシャリ」

というアイスキャンディーのようなものを頂きました。

フルーツをクズと混ぜてあって溶けても形が崩れません。独特の

食感も楽しめます。美味しかったです。ごちそうさまでした。

で、だいたい夕方5時ごろ、菊川を後にして東海道線に乗り込んだので

ありました。

東海道線、運転席。

途中、金谷駅通過時、はるか昔の出来事が急によみがえった!

40年以上前、ここに来たことがある!そうそう、友達の鉄っちゃんが、

「北川君、SLを見に行こう!」と僕を誘ってここに来たのだ。ここから

「大井川鉄道」に乗り換えてSLに乗る。SLの写真を撮るためだけに

つれて来られたので、私は何処だったかさえうろ覚えだったのだ。

ここを通過するまでまったく忘れていた。その当時、彼はかなり重度

の「音マニア」で、当時としてはかなり高価なバイノーラルマイクとか、

大型の録音機材を一人で持ってきていたっけ。まるでテレビ局の取材

のようだった。

結局彼は音響の専門家になって某大学の教授になってしまった。

 

で、いよいよ、宿のある漁港町、「用宗駅」到着。もう薄暗いぞ。

早く宿に行こう。そうそう、この港町には宿は二軒だけ。うち一軒は

まるまる一軒貸しで、家族用だ。もちろん僕が予約したのはこじんまり

した「ビジターハウス」のようなところだ。

途中のお店。名前に時代を感じるなあ。

ここは、ゴルフクラブを作っていたところらしい。もうやっていないかも。

さあ、本日泊まる宿。味わい深いでしょう。

部屋はこんな感じ。

食事は外食だから、着替えて、荷物を置いて、夜の街に出発だ!

 

続く