あああ、クソ忙しいのに、今週もまた晴れそうだ。先週(その1)では

 

「きっと来週は曇るだろう。」とかなり強行軍で星見に突撃だったけど、

 

今週末は、本格的に新月近くなうえ、天気は絶好だ。まあ、これからは

 

受験期間でなかなか星見にも行けなくなるから、まあ行っちゃえ~

 

という事で、今週末は栃木の山へ。

 

出発が遅れて、また向こうに着いたのは夕刻だ。

 

夕空がなかなか凄い。

現地につくも、もうこんな暗さ。

おお、夕空に細い月が沈んでいく!

わからない方のために、マーキングを。

流石に、標高千メートルを超えているので寒い。しかし少しでも陽の光が残っている

 

うちに望遠鏡の組み立てをしなければならぬ。しかし、この望遠鏡のパーツの最大

 

ブロックが100キロあります。何歳くらいまでこんな事ができるのだろうか・・・・・

で、冬お決まりの「もつ鍋」今度は「おでん」にでもしようかしら。

さて、明日は仕事なんてないから、今晩は星を見まくるぞ!

そうそう、今日はひさ~しぶりに、天体撮影装置(ポータブル赤道儀)なども

持ってきているのだった。いつもはただのカメラ三脚にカメラを乗っけて

20秒くらいの露出で撮るのだが、実はあれ、ブレている。地球が自転しているので

その分星は動いているのだ。この装置はその星の動きの反対方向に動くように

なっていて、星の動きによるブレをキャンセルできるのだ。だからいつもより

ちょっとだけシャープな写真になっているはず。

ああ、秋の天の川だ。西空に白鳥座が沈んでいく。 こうやって見ると

右端の自作望遠鏡がどんなに大きいかわかるでしょう。組み立てると

高さ2メートル以上ありますぜ。

え?白鳥座がわからないって?ではまた星座線を。

どんどん白鳥座が沈み、アンドロメダ座やカシオペア座も西の空に。

え?やっぱりわからないって?ではまた星座線を。

左の黄色く囲んだ円の中に、かの有名な「M31」つまり「アンドロメダ座の大星雲」が

右の円の中には「宝石箱をひっくり返したような」と形容される「二重星団」が写っている。

ちなみにこれがアンドロメダ星雲の拡大写真。(※ ここから写っている4枚の

「拡大写真」は僕が撮ったものではありません。ごめん。星は見る主義で

ぎちぎちに写真を撮るのはあんまり好きではないのだ。)

僕の望遠鏡ではこれをもう少し淡く、そして大きくしたように見える。

で、これがカシオペア座の近くにある、二重星団の「拡大写真」だ。

オリオン座もかなり高くなってきて、ちゃんと猟犬の「おおいぬ座」も引き連れて

見えるぞ。

え?やっぱりわからない?ではまたまた星座線を。しかし、昔の人は

本当によくこんな星の並びを「神話」の話に乗せられたね。すごいや。

オリオン座の中には、かの有名な「M42」星雲、またの名を「オリオン座の

大星雲」がある。おおいぬ座の方には散開星団の「M41」があるよ。

これがM42の拡大写真。普通、こんなに色鮮やかには見えない。どんな望遠鏡

で見てもね。ただ、淡い光るガスがこの形で伸びているのはよくわかる。

逆に、写真より望遠鏡で見たほうが、淡い構造が良くとらえられると思うよ。

これがおおいぬ座の散開星団「M41」の「拡大写真」だ。これは双眼鏡でも良く見えるよ。

これはちょっとシャレで北極星を撮ってみました。中央の丸い円の中の星が

北極星、またの名をポラリス。

そう、うちの塾の名前の由来になった星です。(ちょっと恐れ多すぎますが)

左がカシオペア座、右が北斗七星です。この北極星を中心に反時計回り

にまわっているんですよ。理由は・・・・・地球の地軸の北極側を伸ばした

先に、この北極星がたまたまあったから。そうそう、この北斗七星の下から

二番目の星、(赤い丸の中)を見てください。よく見ると星が大小二つ見えません?

大きい方が「ミザール」小さい方が「アルコル」。有名な二重星なのですが、

目が良くなくては見えない。で、昔は視力検査なんかに使われたようです。

これだと、二重星という事がわかるかな?

 

誰もいない山の夜で、こんな美しい星々と対話するのは至福の時間でございます。

造形的な美しさに酔うだけでなく、「きっとこの星々の中には、無数の命が

あふれている」という無限の想像力を掻き立ててくれるからね。

(もちろん、アルコールでちょっとブーストしていますがね(^^♪ )

久しぶりに星をぞんぶんに堪能した夜でございました。

 

続く