更新しなくてごめんなさい。地獄の夏期講習中で、ブログを書くゆとりなど

まったくなかったのです。

さて、それでも屋上の天文台で「火星大接近観望会」などをやりましたよ。

たくさんの人で屋上はとんでもない状況になりました。ただ、残念な事に、生徒や

親御さんに見せる労力は私ひとり。ああ、そろばんの先生や採点のバイトさん

でも来てもらでばよかった・・・・・・

とにかく、屋上の床が抜けるか、と思ったくらいでございました。このビルは賃貸を

やっているので、屋上の下にはもちろん普通の人が住んでいるのでございます。

いつ苦情がくるか、ハラハラドキドキです。で、「観望会の写真を撮ろう」などという事

すら忘れて、ひたすら、「木星」「土星」「火星」と見せまくっておりました。

まあ、歓声が上がっていたことだから、この夏の良い思い出にはなってくれた

かな?

 

で、この夏休み、お盆休みでやっと一息ついたのですが、望遠鏡にいろいろ機械的

トラブルが発覚して、修繕をしていたのでございます。これが15年まえの火星大接近

の際に、火星観望のために作った望遠鏡です。生徒達も、お盆休みの間に教室が作業場

になっているとは思わないだろうなぁ。

これが望遠鏡の命、放物面鏡です。「1/20λ」という、光の波長の1/20という

超高精度に仕上がっています。その昔、とある鏡磨きの名人に手で磨いて

もらったものです。「北川さんのために、誠心誠意磨きました。」と渡されたものです。

これは、その鏡を収納する「セル」という部品。この鏡はあまりに高精度で砂粒一つ下に

入っていても圧迫で本来の性能が出せなくなります。で、その圧迫を逃がすために、

自由に動く9点でバランスを取って支えるようにできています。今回、この部分がちょっと・・・・

で、調整・整備。ついでに久しぶりに鏡も綺麗に洗浄しました。

さて、ところが・・・・・この整備が終わった後から、何度も台風が来たりして、

天気がとんでもない状況になってしまいました。たとえ天気が良くても、大気が

大幅に乱れて高倍率が出せないのです。で、それでも撮った火星の動画を

ご覧ください。ゆらゆら動いているのは、地球の大気が揺らぎまくっているからです。

この悪条件下でも、左に白い極冠(氷やドライアイス)がわかるでしょ?火星では

ちょっと前から巨大砂嵐が発生して、表面の模様が見えにくくなっていたのですが、

最近ようやく落ち着き始めて来たようです。ちょっと緑の模様がみえているでしょ?

これじゃあ、仕方ないので、画像処理ソフトの力を借りる事にしました。

動画というのは、多数の静止画の集合なのです。上の動画も、静止画300枚からできて

いるのです。この中で、少しマシな画像を集め、重ね合わせて一枚の写真にするので

ございます。今の画像処理は本当になんでもできてしまうなぁ。でもやっぱり地球の大気

が悪すぎて、一生懸命やってもこのレベル。ごめんね。まあ、極冠と表面の薄緑色の模様は

はっきりしたか。たくさんプリントしてあとで生徒にあげようっと。