その映画は「ブレードランナー2049」

そう、知る人ぞ知る(けど、知らない人はまったくしらない「ブレードランナー

 

」の続編です。近未来の世界を描いたSF大作なのですが、なかなか考えさ

 

せられる内容でございました。近未来、人類は外見は人間そっくり、だけど、

 

非常に能力が高い「レプリカント」という人造人間の開発に成功しています。

 

危険が無いように、「絶対に人間には逆らわない」ように作られていたのですが、

 

ある時反乱を起こしてしまうのです。この反乱因子を駆逐するために、より強力な

 

レプリカント「ブレードランナー」が登場するのですが・・・・この両者の戦いの中で、

 

ブレードランナーの中にも「人とレプリカントはどこが違うのか。そもそも人間とは

 

なんなのか。」という意識が芽生え始めます。また、人格を形作るはずの「過去の

 

記憶」というのが、実は「植え付けられたもの」なんて怖い話も出てきて2時間半の

 

上映時間はあっという間に過ぎて行きました。脇役もそれぞれ重要な役割を演じて

 

いて、特に主人公の恋人?役のAIなどは健気なまでにつくしてくれます。

 

彼女も自身の存在の消滅を「命の証」ととらえて主人公についていくのです。彼女の

 

最後は泣けたなぁ。

 

 

おそらく、ここ5年くらいで「人工知能」が相当身近になって行くと思われます。遠からず、

 

電話で話している相手が本当に人間かどうかわからない時代がやって来てしまう

 

でしょう。こんな時代だからこそのタイムリーな、そしてかなり哲学的な映画でした。

 

万人向けでは決してありませんがお勧めです。