さて、駅は終点一つ手前「上尾駅」。終点の「間藤駅」は何もない
のはわかっている。と言うわけで、ここで降りてUターン。
上りの列車はすぐに来て、例の「アジサイ祭り」の沢入駅で降りる。
ブースがいろいろ出ていて、祭りっぽいぞ。
さて、ここからが本日のメインイベント。「地獄の炎天下、ぶらぶら歩き」
である。本当にいつ熱中症になってもおかしくない状況だから、良い子は
真似をしないでね。(沢入駅、陸橋から)
実は、ここ。関東の水がめ、「草木湖」が近いのだ。
この渓谷の水はみんな「草木湖」に注がれる。
この、木陰はいいのだが、日の当たっているアスファルトの所は、
本当に灼熱地獄である。なんだか、笑い出したくなるような異様な暑さ。
しかし、夏の暑いときは、できるだけ暑い所へ、冬はできるだけ寒い所
に行くのが信条。その時の空気も含めた景色を、できるだけ魂に深く刻ん
で行きたいとか、思っているのであった。
なかば、モーローとしながらてくてく歩いていると、な、なんと!突然、
緑豊かな公園が!かつ、木陰たっぷりの東屋まで!これは幻覚か!
私の目には、東屋が極楽のパルテノン神殿に見えている。
ここは水源地。水道の水もうまうまで、飲み放題。そのうえ、リュックの中には
いざと言うときのための保冷袋があり、中にはしっかし冷えた〇ー〇が入って
いたりするのであった。僕以外、誰もいないこの東屋は、パーソナルビアガーデン
と化した。地獄から極楽へのこの一瞬の転換。微分係数が垂直∞状態。
そしていつものように、寝床はここで。
しかし・・・・ちょっと東屋のベンチの足元をみると・・・・・ん?これは?
ぎょぎょぎょぎょぎょ。これはいったい、何の生物がやったのだ。げっ歯類だと
思うけど、こんなところにビーバーでも住み着いているのか。
周りを見渡すと・・・・・みんな見事にかじられてる!
しかし・・・・酔いと、疲れと、睡魔には勝てず、そのまま爆睡。いや、
一時間半も寝てもうた。すぐに足元をみたけど、かじられていなかった。
良かった良かった。日も少し傾いて、すこしだけすごしやすくなっている。
さあ、出発だ!
続く