しばらく、この木々の中を歩き続ける。なんて気持ちよいのだろう。
暑くもなく、寒くもなく、まだ蚊もそれほどいない。上を見上げると、楓
だ。これは紅葉の時期も凄そうだね。
ああ、ついに男沼。
釣り人が一人いたが、あとは誰もいない。
この景色独り占めだね。
とにかく、水が澄んでいて綺麗だ。
動画だとこんな感じ。
ふと、足元に目をやると、これはギンリュウソウではないかなあ。まだ開花してないから
わからないけど、こんな銀色の植物はあんまりないし。
さて、20分くらいで沼を一周。次は仁田沼へ向かうぞ。
ちょっと一休みでおやつなどを・・・・
さあ、また森の中を歩く。しかし、この新緑風呂とでも言えるような濃厚な
においの中を延々と歩いていると、なんか意識が薄れていくような、
いや、決して不快な感じではなく、そう「夢心地」だね。とにかく、すれ違う
人など一人もいない。この広大な森の中、本当に一人なのだ。
森に包まれているような感覚。意識が朦朧としているのにとにかく足だけは
ちゃんと歩いている。動画を見れば、なんとなくわかるのではないだろうか。
聞こえてくるのは春ゼミの声と野鳥のさえずりだけなのだ。
仁田沼到着。ここは「沼」といってももうすぐ湿地になりそうなところだ。もちろん、
私以外、誰もいない。
動画だと、こんな感じ。
念のため、測定器で計ると・・・・・柏の半分くらいだ。もちろんこれが福島のすべて
ではない。原発の西や北西部等、場所によってはとんでもない所はまだある。
「どこが危険かわからないから怖い」のだ。ここはしかるべき機関が、きちんと
線引きしてやる必要があるのではないのだろうか。もちろん「危険」とみなされて
しまうところは大変だろうが、福島全体としては生き残ることができよう。
例えば、この場所は、おそらく事故の前は相当な観光資源だったように思う。
しかし、今は私のようなもの好き以外、誰も来ない場所になってしまった。
仁田沼の水辺は水芭蕉の群生地だ。これみんな水芭蕉。
これなんて、水芭蕉に実です。はじめて見ました。
で、仁田沼を後にして、いったん車に乗り、女沼全景を見るために
「ツツジ山公園」へ向かう。ここがツツジ山公園の山頂。
で、中腹から女沼が見える。秋には、この沼のほとりは紅葉で真っ赤になるのだ。
けど、本当に人は全然来ないなぁ。
この近くを散策。実は近くに「思いの滝」というのがある。男女の悲恋
にまつわる滝らしい。
道が崩れていて大変だったけど、どうにか谷底におりて撮影。
だれぇもいないから、落下しても誰も助けてくれないだろうなぁ。
動画なども。
で、いったん女沼におりてこの辺の沼はみんな味わい尽くした。
ここら辺のグーグルマップの衛星写真。このど真ん中の緑の中をずっとぶらぶら
していた一日だった。もう、新緑の匂いも「お腹いっぱい」というくらい
取り込んだね。本当にいい二日間だった。今度は紅葉の時期に来ようっと。
今年の新緑三昧、これにて終了!