10月最後の土日は、新月近くであった。

星見の知人たちからも誘いをうけ、いつもの栃木の八方ヶ原

に出かけたのであった。

しかし、晴れたのは夜半まで。12時過ぎたころには曇りはじめ、観望は

中止。仲間たちと宴会して後、早々に車中で寝入ったのであった。

で、翌日、そのまま八方の山に分け入り、紅葉狩りとしゃれこんだ。

ところが・・・・山の上の方はすでにほとんど葉は落ちていた。

写真のように、たまに真っ赤な葉っぱはついていたくらい。

とにかく、下山して紅葉しているところを探そう、と塩原方面から山を降りる。

ところが、今年はどうも色づきが悪いなぁ。天気も良くないし。写真は塩原の紅葉ね。

 

 

その時、あることがひらめいた。もしかしたら、福島なら・・・・それもこの前

行った土湯あたりなら・・・・・

で、そのまま福島までまっしぐら。だけど距離をちょっと甘く見ていたね。星を見ていた栃木の

矢板なんて、柏と福島の土湯の中間地点程度だった。

とにかく延々と東北自動車道を走りに走った。これはPAで食べた、朝飯、兼、昼飯。

で、午後3時ごろ、やっと土湯に到着。で、まず、女沼周辺から。ちょっと前の「過去への旅

で出て来た、でかい方の沼。

ちょっと小高い丘から見るとこんな感じ。まだ沼周辺は色づいていないなぁ。もっと大きければ

「君の名は」に出て来た、「消滅した村」みたいでしょ?いつもは沼の周辺全部が

美しく色づくのだ。

さあ、ぐずぐずしては居られない。今度は暗くなる前に男沼へ行くぞ。と思って車を走らせた

とたん、何やら見知った後姿。あれ?このおばあちゃん、この近くで「女沼茶屋」をやって

いた方では?もうだいぶ前に来た時、元気に友達たちとお茶会をしていたのだ。

おばあちゃん達は煮物や漬物を持ち寄り楽しそうにしてたっけなぁ。僕もいろいろご相伴に

預かりました。例の「過去への旅」の時も立ち寄ったのだが、店が閉まっていて心配して

いたのだった。

僕はすぐに車を止めて、「もしもし、もしかしたら女沼茶屋のおばあちゃん?」とお声掛け

した。さすがに前のことでおばあちゃんは僕のことを覚えていなかったけど、もう歳だし

いろいろ病気もでてお店を閉めたことを話してくれた。「86歳まで店をやっていたんだから、頑張ったと思うよ。だけど、こうやって覚えていてくれているお客がいるなんて、お茶屋やっていた甲斐があったよ。涙がでるよ。」と、チョコくれました。別れ際に「お母さんを大切にするんだよ。」と言ってくれたなあ。帰ったら親孝行の一つもしてみよう。

下の二枚は、今から6年前に撮ったお店と、おばあちゃんの友達たち。住所聞いたから、送ってあげよう。

宴会開いていたおばあちゃんたち。(6年前)

今日もらったチョコ。このおばあちゃんに会えただけでも、今回わざわざ福島に来た甲斐があったと思うぞ。店を閉めたのは残念だけど、このおばあちゃんにはずっと長生きしてほしいです。

 続く