柏で生まれ育ってうん十年。この街にはいくつかのエポックがあった。

その一つが、そごう百貨店の開館だろう。

「緑の街に、お城のような百貨店」

こんな、名コピーからこの百貨店は始まったのだ。

特に屋上の展望レストランは、「先がけ」であり、当時は全国的にも

注目の的だった。

最初はフランス料理のお店が入っていてかなり敷居が高く、時々しか

行けなかった。それでも展望がすばらしく、行くときには必ず双眼鏡を

持参して、自宅を探した。とにかく、「特別の日」に行く、思い出深い場所

だったのだ。

それが、閉館。 返す返すも残念だ。

というわけで、閉館前々日にそごうに行ってきた。

久しぶりに家族が集まったのだが・・・・・14階の展望レストランは満席。

仕方なく、12階をうろつきまわり、30分は並んで、やっと入れたイタリア

料理店。

ここは、ちゃんと窓があり、外が見える。見よ、この三角窓を!まさしく

「そごう」とわかるだろう。(おいおいお店の人、窓の前を物置にするな

よな。)

おお、遠くに手賀沼が見えるぞ。

肝心の料理は、と。ランチセット1680円で、けっこういけます。

これは、デザート。

さて、これに飽き足らず、実は私だけ、翌日も屋上の展望レストランに

チャレンジしたのだ。

開館10時。入り口は大変混雑しているぞ。

カウンターなども設置されている。

屋上の展望レストランは11時開店。ほぼ席は予約で埋まっていて、

数少ない自由席を取らなければならない。そして、14階の展望レストラン

へは、この前の2本の「シースルーエレベータ」を使わなければいけないのだ。

そして、このエレベーター、展望レストランのある14階までは、開店

11時にならないと行かないようなのだ。つまり、14階に先に行って並んで

いる、という事ができない。どうしよう・・・・

そうだ、このエレベーターは11階までは、朝10時より運転しているので、

それまでこのエレベーター住み込もう!そのうち、14階につくだろう。

と、思いついたのは、10時50分だった・・・・・ところが、各階のランプを

見たら・・・・14階までもう行っていた。だれか、もう展望レストランに入っているぞ。

とにかく、乗り込むぞ!

では、動画なども。

 

ところが・・・・14階につくと、もうそこは人がごった返していた・・・・・

予約表はいっぱい。お店の人に聞いても、「もうちょっと・・・」と。

うううう、仕方ない。まだ、店内にお客が案内される前、人ごみを

ぬって勝手に展望レストランに侵入する。追い出されたら追い出された

までだ。

 

 

と、写真を撮り終えたところで、何食わぬ顔で出て来たのであった。

ああ、我ながら節操なし。

だけど、最後にこれ、食べたかったなぁ。

ああ、さらばそごう。

まだ、跡地に何が入るか決まっていないそうだが、できれば、回転展望台

はそのまま残してほしいなぁ。柏、一望、だもの。