だということがよくわかる。
さて、いよいよ銚子を離れる。かなり帰りは遅くなりそうだね。
とにかく、サイクリングロードが出てこない。どこら辺から
土手に登ればいいのか、見当がつかない。昨日は迷って
迷って、いつの間にか消えていたサイクリングロードから
国道に入ったからね。
昼食の時間はとっくに過ぎたが食事処が出てこない。
やっと見つけて本日の食事。「スタミナ丼」千円なり。
焼肉と、刺身はあんまり合わないけど、まあボリュームはあった。満足。
で、やっと土手に向かう道を見つける。サイクリングロードも始まりそう。
その途中の公園。なんか、ブランコに乗っている子供たちを見守るかの
ような道祖神様。しばらく、誰もいない公園で一人でブランコに乗って
しまいましたよ。
そして、やっと土手についた。この時、時刻午後2時40分。これを
どこまでもどこまでも70キロまっすぐだ。(そのあとまだ20キロあるけどね)
えんえんとどこまでも続いているぞ。これは「サイレージ」というらしい。
牧草をラップでくるんで発酵させて牛の餌にするらしい。すごい分量だ。
千葉も酪農の県だからね。
なんだか、遠くの車道が姦しい。カラスとその2倍はあるトンビが戦いを繰り広げて
いるぞ。そこに車が通過して、そのたびごとに両者いったん戦いをやめて
空中に飛び上がる。何やら同じ餌を狙っているようだ。
勝者は小さいほうのカラスであった。何があっても、決してあきらめることなく
餌をついばみ続ける執拗さに、トンビが根負けしたようだ。
そこに、チャリで走行中の髭のおぢさんさっそうと登場。(サイクリングロードと
車道が並走しているのだ。)トンビにも車にもけっしてめげなかったカラスが
悔しそうな顔をして何度も振り向きながら逃げていった。たぶん、クマかなんか
が獲物を横取りしに来たと思ったのだろうなぁ。
で、それほど食べたかった獲物は何だったのか。これがなんと車道で轢かれた
と思われるウサギであった。たぶん、草食動物というのは、カラスやトンビな
どの肉食鳥類にとって本当においしい獲物なのだろうなぁ。何度も路上で「猫」
や「犬」の死体を見たことがあるが、これほどまでにカラスが執着してたのを
見たことがない。たぶん・・・肉食動物の肉は臭くておいしくないと思われる。
たんぱく質を分解するときに「アンモニア」がたくさんできるから。
それにしても、遠くからでもあの「カラスVSトンビ」を動画で撮っておきたかった
なあ。すごい迫力だった。
さて、いつものように、そろそろ昼寝。昨日と同じ場所だが、時間や太陽の方向
が違い、とんでもなく熱い。とんでもなく日焼けしてしまったのはこの時の昼寝の
せいのような気がする。この時、午後4時30分。
さあ、日が沈む。本当に帰りは遅くなりそうだね。
おお、やっと「印西」の標識。ほら、例の思い出の水門ちかくですよ。
午後9時。あと25キロくらいか。
おお、やっと手賀川との合流地点の水門だ。ここから手賀沼水系
になるのだった。
手賀川を登り切り、やっと手賀沼の東端にたどり着く。
はるかかなたに見えるのが、手賀沼の西端にある柏の
街の明かりだ。やっと帰ってきたのだ。この時点で午後10時。
実は夕飯も食べていないのだ。出がけに88歳のお袋が「ピーマンの肉詰
を作っておくよ。」と言ったので、途中食べて帰ったら悪いと思ったのだ。
血液検査をしたら、きっと血糖値がとんでもなく低くなっていそう。極度の
空腹のため、目が回りそうだ。本当に食事処の横を通過するたびに、何度
食べていこうと思ったことか。飢餓状態といっていい。はい、友人たちには
よく「病的に律儀すぎる」と言われます。
で午後10時40分、自宅着。
「何も食べないで帰ってきました。ピーマンの肉詰下さい。」と言ったら
「え?あああ、あれね、用事ができて、作ってない。」
テーブルには生野菜を切っただけのサラダと、ゆで卵一つと、食パンだけ
が置いてあった。「極寒の雪道をずっとずっと歩いて、やっと家について
熱いお風呂に入ろうとしたら『水風呂』だった。」という状況。
しかも・・・・よく見ると食パンに小さなカビが・・・・・・老眼のお袋の目には
入らなかったのだろうなぁ。絶望感、半端なし。
まあ、だけど、久しぶりに「冒険」だったね。何が起こるかわからない、
何度も極限状況を味わった、きっといつまでも覚えている楽しい楽しい
「冒険」。思い出すたびに酒の肴になってくれそうな「冒険」。
またきっといつかチャリで、そうだね、今度は利根川の
茨城県サイドから挑戦しようと思います。
終了